【全まとめ】家族全員で役立つカテゴリー別防災アイテム40選

防災アイテムは地震対策がメインになります。災害に備えることは地震対策と考える人が多いからです。必要なものを「抜けなく・もれなく・効率よく」揃えましょう。カテゴリーに分けて進めていくと上手くできますよ。






1)防災アイテムって実際はどんなもの

【1】防災アイテムは揃えることが第一歩

防災アイテムは地震などの災害発生時に避難するときから、避難所などでの避難生活1~3日までに必要なものを指します。公的支援が完全に行き渡る1週間を目安にされる専門家の方もいらっしゃいますが、避難するときに持ち出せるものはとても限られており、最低限の内容、重量を確実に持ち出すことを目指す方が現実的だと判断しています。

もちろん、災害によっては、翌日自宅に必要なものを取りに戻ることが困難なことも事実ですが、たとえ1日分でも日頃から準備して持ち出すことの方が、防災意識を持続させる点では重要だと考えます。経済的な負担、管理する労力、運ぶための体力など、考えただけで、うんざりするようであれば、必要であっても後回しにしてしまいがちです。ゼロよりはたとえ小さくても一歩でも進むことを選びましょう。

【2】防災アイテムはシンプルが基本

防災アイテムはシンプルが基本です。災害はいつ発生するかわからないので定番商品を揃えることで、商品のモデルチェンジなどにも振り回されることなく、対応しやすくなります。メーカーの部品供給がストップしたら、故障しても修理できません。

使用頻度が少ないので、保証期間が過ぎてから初めて使用する可能性も大きいのです。定番商品は価格も手頃で、操作も簡単です。災害発生時に取扱説明書を見ながら操作しても混乱するばかりです。「いつでも、どこでも、誰でも、操作できる」をアイテムに選ぶ基準にしてください。

ヘルメット 懐中電灯 ラジオ 軍手 防災グッズ 

2)防災アイテム【避難編】

避難場所に移動するときに必要なものを集めました。リュックサックの取り出しやすい所に入れましょう。

【1】懐中電灯

避難するときに使用するので両手を使えるように、持たなくてよい懐中電灯を選びます。LEDライトを使用したもので、リュックサックのベルトに取り付けるタイプは、小さくても便利です。100円ショップの自転車の小物売り場にもあります。懐中電灯は頭につけるタイプもありますが、意外と重く、思ったところを照らせないことも多いです。対応する乾電池とセットで準備しましょう。

【2】ヘルメット・または帽子

安全面を考慮してヘルメットを購入される方が増えています。折りたたみ式などもありますし、とてもカラフルになりました。特にお子さんは安全のためにはヘルメットをおすすめします。慣れなくて嫌がるか、面白がるかのどちらかです。

お子さん用のヘルメットは、成長してサイズも変わるので、季節の変わり目などローリングストックの時に、かぶって確認してください。ヘルメットに抵抗がある方は、帽子をご準備ください。女性の方は、その後もいろんな使用目的に利用できます。

【3】ラジオ

1人1台は必要ありませんが、家族で複数台あっても良いと思います。AM・FМ両方タイプをおすすめします。被災地では地域のFМ放送局が機動力と地域に密着した特性を生かして、生活に役立つ情報を被災地で届けている実績があるからです。

対応する乾電池とセットにして、できれば懐中電灯と同じタイプの乾電池が使用できるものを揃えます。同時にイヤホンも準備しましょう。ローリングストックの時にイヤホンのチェックをしてみてください。コードを束にしたままだと、劣化してしまうこともあります。ご確認ください。

【4】携帯充電器・予備バッテリー

現在使用中のものを予備で入れることが賢明です。災害はいつ発生するかわかりませんし、メーカーがモデルチェンジをしたり、自分が使用する携帯電話を機種変更した場合に使用不能になってしまうからです。

【5】軍手・ホイッスル・雨具・カッター・ナイフ

軍手は革手袋でも構いません。避難時にガレキでケガをしない目的で使用します。ホイッスルは救助を呼んだり、位置を知らせたりするために必要です。また、避難後は防犯用にも役立ちます。雨具はリュックサックを背負ったままで着用できるタイプをおすすめします。カッターまたはナイフは、シンプルなものということで入れていますが、多機能タイプをお好みの方、または扱い慣れておられる方は、そちらをご準備ください。

3)防災アイテム【水編】

【1】飲料水・生活用水

備蓄した飲料水、生活用水を持ち出します。できれば飲料水を最大限持ち出します。

【2】折りたたみ式給水タンク

避難所生活でも給水車からの生活用水の受け取りに、タンクは必要です。折りたたみ式給水タンクは、自宅に帰ってからも使えます。持ち運びに無理のない大きさを各自で準備しましょう。

【3】浄水器

浄水器を各自で準備します。生活用水を飲料水に変えることができるからです。調理や加熱剤を使用するときに、生活用水ではやはり抵抗感があると思います。

口に入る可能性がありますし、かといって飲料水を調理に使うのはもったいない気持ちになります。直接生水を飲むわけではありませんが、日常生活とは異なる環境の中で、感染症対策としても浄水器を使用して、生活用水を飲料水に浄化することを強くおすすめします。

アイマスク 耳栓

4)防災アイテム【休息編】

休息を取るために必要なものと、気持ちを休めるためにプライバシー保護を目的にしたものの両方を扱っています。

【1】エマージェンシー毛布・大きめのバスタオル

エマージェンシー毛布は体温の保持が目的です。大きめのバスタオルでも代用可能です。毛布でも構いませんが、濡れないようにすること、たたんだ時の大きさなどを考えると持ち出しにくいと判断しました。

避難場所に着いても、不安で眠れないと思います。横になれなくても、体を包んでいるだけで、心がほっとひと息つけます。プライバシー保護のために目隠しにも使えます。

【2】敷物・エアーマット

避難場所はほとんどが体育館です。床は木材なのですが、そのままでは冷たく固く感じます。一家に一枚でも敷物を準備しましょう。マイスペースにもなりますし、プライバシー保護の仕切りにも使えます。

エアーマットは、できれば自膨式のものを準備してください。息を吹き込んだり、ポンプを準備したりと大変です。また、たたんだ時の大きさがなるべく小さいものにしましょう。床の上に寝ると、体にこたえます。家族全員は無理でも、高齢の方やお子さんにご準備ください。

【3】アイマスク・耳栓

避難所で眠りにくい時に使用します。環境が変わり、ただでさえ肉体的にも精神的にも負担が大きい時です。眠れるときに眠りましょう。100円ショップでもあります。気になる方はご準備ください。

5)防災アイテム【食事編】

【1】非常食

避難してすぐの食事は調理・食器不要ですぐに食べられるものです。カロリー補助食品やお菓子など、少量で高カロリー、個包装のものを準備します。栄養補給を目的とします。避難が完了した安心感を食べることで実感します。

非常食は、長期保存可能で調理不要または、熱源不要のものです。水分摂取と食物繊維及びミネラル補給のため、野菜ジュース、缶詰の果物、ゼリー飲料も準備します。いずれも、賞味期限切れにならないように、3~4か月ごとにローリングストックで管理しましょう。季節が変わると、嗜好も変わります。衣替えの感覚で入れ替えましょう。

【2】加熱剤・冷却剤

加熱剤(商品名:モーリアンヒートパック)は、少量の水で専用の袋を使用して食品を温めるものです。缶詰やレトルト食品を温めたり、水で調理したアルファ米を袋ごと温めたりできます。袋は繰り返し使用できます。使用する水は川の水でも構わないのですが、不安な方は生活用水か浄水器を使用した水をご利用ください。

冷却剤は叩くなどの衝撃を与えると冷却する商品です。できれば尿素を使用しない、硝酸アンモニウムと水を使用したタイプは使用期限が長く、備蓄用として適しています。冷却時間は30分ぐらいです。保冷バッグとセットでご用意ください。

カセットコンロ

6)防災アイテム【生活編】

避難場所で生活していく上で、必要になるものを集めています。

【1】カセットコンロ・カセットガス・鍋・箸・使い捨て食器・ラップ・ハサミ

カセットコンロ・カセットガスを持ち出すことができれば、食べることのできる非常食がとても多くなります。湯煎はもちろんですが、飲料水を沸かすことでカップ麺など温かい食事を摂ることができます。その際には箸や食器が必要になりますし、生活用水をなるべく使用しないように、使い捨て食器であってもラップを敷いて繰り返し使って節約していきます。ハサミは食品などの袋を開けたり、必要であれば食材を切ったりします。

【2】タオル・バスタオル・レジ袋

多少でも生活用水を使って、洗顔や手足を拭けるようになるとタオルが必要です。バスタオルは敷物代わりにしたり、カバー代わりにしたり、大活躍ですがかさばるので、圧縮袋などを利用してリュックサックに入れましょう。レジ袋は工夫次第でなんでも使えるので、複数枚準備します。

7)防災アイテム【衛生編】

トイレ用品と衛生を保つためのアイテムを揃えました。

【1】簡易トイレ・目隠しポンチョ・携帯ビデ

トイレは避難場所での最大の問題です。特に女性用は不足しがちです。自衛のためにも準備しておきましょう。簡易トイレはそれだけあれば使用できるものではありません。セットで揃えましょう。また、目隠しポンチョは着替えでも使用しますが、現在は簡易トイレ使用時の需要が大きいです。

そして、ご家庭でシャワートイレをご使用の方や、衛生面が不安な方は携帯ビデをご準備ください。ペットボトルにつけて使用するタイプや簡易型など様々な商品があります。

【2】ポケットティッシュ・ウエットティッシュ・歯ブラシセット・使い捨てマスク

ウエットティッシュはポケットタイプのものを各自で準備します。長期保存タイプもあります。ローリングストックの時にチェックして、肝心な時に乾いてしまわないように注意しましょう。

使い捨てカイロ

8)防災アイテム【安心用品編】

あれば安心なものです。商品によっては個人差があります。

【1】救急セット・常備薬・熱さまシート

ちょっとした怪我に対応できるものを準備します。風邪や腹痛もたとえ市販の薬でもいつも飲み慣れた薬があれば安心です。急な発熱はもちろんですが、夏の熱中症対策や熱帯夜の対応に熱さまシートを準備します。

【2】使い捨てカイロ・花粉症セット(鼻炎対策セット)

季節によって必要になるものです。ローリングストックで入れ替えましょう。

花粉症対策は個人差があり、薬の他にゴーグルやティッシュが必要な方は、その季節だけでも予備をセットしておいてください。この辛さは他の人にはわかりません。

【3】着替えセット(下着)

災害によりますが、一組あるとないでは大違いです。災害発生時で混乱している状況で、着替える場所を確保することも大変です。でも濡れたままや、汚れたままでは精神的にもダメージが大きく、風邪をひいたり感染症のリスクも伴います。先のわからない状況ですから、リスクはどんなことであれ最小限に抑えましょう。

9)防災アイテム【年代・性別編】

災害発生時は、忘れがちですが、少しだけでも配慮をお願いします。

【1】お子さん

今回の防災アイテムは避難するときに、できれば各自で持たせてください。幼稚園に通っておられる年齢で十分背負える重さ・大きさです。

(1)飲料水500mlを1本・非常食1個(お菓子)・ポケットティッシュ・ポケットウエットティッシュ・使い捨てマスク・歯ブラシセット・タオル(ミニタオル)・下着セット身に着けるもの・帽子またはヘルメット・懐中電灯・雨具

必ずしっかり家族が手をつないで避難しましょう。避難場所についたら、忙しくて大変ですが、しっかり、たっぷり褒めて、抱きしめてください。お子さんも安心しますが、家族も安心します。お子さんを抱きしめることは、お互いが癒されます。

(2)おしめ・おしりふき・粉ミルク・哺乳瓶・哺乳瓶洗浄セット

哺乳瓶と哺乳瓶の洗浄セットは、必要な期間が限られますが、避難先で確保できないものとして取り上げられます。案外、おしめやおしりふき、粉ミルクは備蓄や支援の可能性もあるのですが、哺乳瓶のセットはほとんどありません。ご注意ください。

【2】高齢者の方

(1)必ず避難してください。決して、諦めないでください。

なるべく明るい時間帯に、早めに、安全最優先で行動しましょう。声をかけられたら遠慮せず、避難しましょう。誘われたら、一緒についていきましょう。不安だから避難したいと思われたら、気兼ねなく家族や近所に声を掛けて、一足早く出かけましょう。

(2)椅子・大きめのバスタオル

高齢の方は足腰が弱く、ひざに持病を抱える方も多いので、折りたたみの小さいものでも準備しましょう。椅子に座ると、立ったり座ったりが楽になります。エコノミークラス症候群予防にもなります。避難場所にあるとは限りませんし、とりあえず座りたくなった時に、無いものは使えません。

大きめのバスタオルはひざ掛けの代わりに使えます。体育館は案外寒くて、座っていても1枚欲しい時もあります。特に高齢の方は寒がりの方も多いですし、足を投げ出して座った時の目隠しにも使えます。

【3】女性

(1)美容:基礎化粧品セット・ハンドクリーム・リップクリーム

どんなときも忘れないようにしましょう。お肌のカサカサは心を傷つけます。

(2)髪:ヘアゴム・ドライシャンプー・ヘアブラシ

取りあえずまとめるヘアゴム、水なしで洗えるシャンプー、髪を清潔に保つためにもヘアブラシは外せません。

(3)ケア:生理用品・ライナー・携帯用ビデ

体調も不安定になりがちです。必ず準備しておきましょう。何となく言いにくいものは、自分で揃えておきましょう。

非常持出袋

10)防災アイテムに関するQ&Aコーナー

【1】防災アイテムをカテゴリーに分けて揃えるのはどうして?

防災アイテムは必要最小限をミスがないように揃えることが大切です。そして、人それぞれ必要なものは異なります。家族構成、住んでいる地域の特性、物の好みなど十人十色です。

ただ、これが必要だとリストにするより、カテゴリーに分けて、必要な理由や使う目的がわかると、個人で判断ができます。自分には必要だとか、この目的で使うなら、こっちがいいとか。また、セットのものを購入して、自分に必要なものが入っていないと買い足す必要がありますし、不要なものが入っていれば、損をした気持ちになります。

当然、カテゴリーの意味が分からなければ、応用が利きません。メーカーによってカテゴリーの分け方も違います。自分が使うものですから、納得のいくものを揃えて、はじめて緊急時に役立ちます。

【2】住んでいる地域の指定避難場所以外に避難してはいけないの?

そんなことはありません。外出先や職場、学校に行っている時などは近くの避難場所に避難します。ただ、ご家族で合流する場所を「指定避難場所」にしておられる方も多いと思いますので、災害の状態が落ち着き、安全が確保されれば、移動されてもかまいません。

避難場所は災害によって異なります。現在南海トラフ巨大地震が想定される地域では「津波避難タワー」が道路も含めて整備されています。その他の海岸部も「津波避難施設」の認定を急いでいます。

これは津波発生時に避難する場所で、タワーを建設できないところは近くのビルを避難施設として協力いただき認定する形で津波災害の避難場所を確保しています。ただし、このタワーも施設も津波発生時の一時的な避難場所で、津波災害が落ち着けば、地域の避難場所へと移動します。

この他、東京都心の高層ビル集合地域では「地区内残留地区」に指定されています。これは地震に伴う火災が発生した場合、延焼の危険性が少ないので、揺れが収まってからむやみに移動せず、安全が確認された建物内に留まる地区とされています。また、指定避難場所に行かずに自主的に近くの公民館などに避難し、自主運営する「小規模避難場所」や、障がいのある方や介護を必要とされる方のための「福祉避難場所」などがあります。

実際の被災地では、地域の方が頑丈な建物である病院や施設、企業の建物に避難して、それを受け入れたり、避難場所に指定されていない公営の体育施設に避難してきた住民を指定管理者の判断で受け入れるという「共助」で災害を乗り越えています。

被災住民を一時的にでも受け入れることは、道義的にも断れない面もありますが、その場所から安全な場所への移動のための救助要請など未経験の方が責任をもってあたられたこと、それを当たり前といわれるそれぞれの施設の代表者の方々。言葉が見つかりません。






この記事のポイント

【1】防災アイテムをカテゴリーに分類して、ミスなく効率よく揃える。

【2】防災アイテムはシンプルが基本。災害はいつ発生するかわからないので定番商品を準備する

【3】防災アイテムは各自に必要なもの、家族で複数個、または1個など数量も考える。

【4】ローリングストックは食品の賞味期限チェックだけでなく、アイテムのメンテナンスや季節による入れ替えのチャンス。

【5】防災のポイントは家族それぞれができることを行い、励まし、褒めて、支え合う。

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