防災ボランティアに参加する前に知っておくべき5つのこと

阪神淡路大震災以降、防災ボランティア(災害ボランティア)が広く知られるようになり、災害が起こるたびにたくさんのボランティアが被災地に赴き、被災者の支援をしています。西日本豪雨災害でも、被災した地域は広範囲に及び、高齢化率の高い地域ではボランティアのニーズが高まっています。

防災ボランティアの参加を考えている方々に、行く前にぜひ知っておくべき5つのことを紹介します。






1)防災のボランティアってどんなことをするの?

防災ボランティア(災害ボランティア)は、地震や水害、火山噴火などの災害が発生した時、発生直後から被災地の復旧、復興の手伝いをします。

一般の労力ボランティアと、専門的な知識や技術を必要とする、医療や福祉、建設土木、法律などの専門的活動のボランティアがありますが、ここでは一般のボランティアについて紹介します。

【1】災害発生直後の活動

災害の発生直後は、瓦礫の徐去、家屋の片づけ、水害の場合の泥だしなど、ほとんどが体力の要る労力作業になります。まだ瓦礫が散乱している中での作業になることもありますので、事前の準備が必要です。

【2】避難所での活動

避難所では、避難所の掃除、援助物資の配布、避難者のための炊き出しの手伝い、洗濯など、避難住民の生活のサポートをします。役所や倉庫などで、自治体に集まる援助物資の仕分けや配送の作業を手伝うこともあります。

【3】その後の活動

災害発生から時間の経過とともに、ボランティアの活動内容も変わっていきます。被災者に寄り添い話し相手になったり、被災者の交流会のサロン活動やイベントを開催したりなど、心に余裕や楽しみが感じられるようなサポートも加わります。

仮設住宅などに移る被災者の引っ越しの手伝いや、被災者を訪問して生活物資を配布したり、高齢者の買い物の手伝いなど、生活のサポート活動をすることもあります。子どもの遊び相手や託児の補助、勉強の手伝いなどは、自宅の片づけなどに追われる親の手助けにもなりますよね。

また、コミュニティFMやニューズレター、ミニコミ誌などを通して、被災地の住民に必要な情報を発信するボランティアもあります。

ボランティア ゴミ拾い

2)代表的な仕事内容4つ

【1】瓦礫や泥の除去

災害直後は、とにかく散乱した瓦礫を除去したり、家屋に入った泥を取り除く作業がほとんど、といってもいいのではないでしょうか。公的な機関は幹線道路などを優先して作業しますので、路地や家の敷地内、家屋は被災者が行う場合が多いです。

労力が要る作業ですので、高齢者だけの世帯などはボランティアが必要になります。

【2】家の片づけ

壊れた家具や畳を搬出したり、散乱した物を仕分けたり、掃除をするなど、家の片づけ作業も大変な労力が必要です。一人世帯や高齢者世帯にとって、ボランティアの支援はとても心強いでしょう。

【3】避難所や仮設トイレの清掃作業

避難所や仮設トイレの清掃作業も、ボランティアが関わることの多い作業です。断水時などは、感染症を防ぐためにも重要な作業です。

【4】援助物資の仕分け、配布

自治体に送られた大量の援助物資の仕分けをしたり、配送の手伝いをしたりします。また避難所では、配送された援助物資を整理し、避難者に配布します。

3)どうやって申し込むの?

ボランティアに参加するには、主に3つの方法があります。

【1】災害ボランティアセンターで申し込む

被災地の災害ボランティアセンターが開設されてボランティアの受け入れが始まると、ホームページやSNSなどで募集内容を発信します。活動内容、日時、集合場所、持ち物などを確認して、指定日時に現地に行き、申し込みをします。

【2】NPO、NGOなどのボランティア団体の募集に応じて登録する

NGO、NPOなどのボランティア団体が、会員以外にもボランティアの募集をかけることがあります。その場合多くは、団体に登録し、団体の一員として被災地に派遣されます。

【3】ボランティアバスツアーなどに申し込む

住んでいる地域の社会福祉協議会や、生協、防災士会などの団体が、ボランティアバスツアーの参加者を募集する場合があります。ツアーに申し込んで参加しますが、その場合は、全行程ツアーの一員として行動することになります。

黄色ヘルメット 作業着

4)参加で必須のアイテムは?12のチェックリスト

【1】ヘルメット
【2】安全長靴・安全中敷き
【3】厚手のゴム手袋・滑り止めの付いた厚手の軍手・革手袋など厚手の手袋
【4】防塵マスクとゴーグル
【5】長袖・長ズボンの作業着
【6】タオル
【7】雨具(カッパなど)
【8】食料
【9】飲み物
【10】常備薬
【11】作業後の着替えとビニール袋
【12】ウエストポーチ・ディパック・貴重品を入れて持ち歩くもの

5)現地はどんな状況?何を持っていくのが良い?

災害発生直後は被災地の行政も混乱していて、人命救助や情報の集約が優先されるため、情報の発信もままならない状況が予想されます。ボランティアの受付が開始されても、市外、県外のボランティアの受け入れが難しく、被災地の自治体内のみの募集の場合もあります。

徐々に被災地の自治体や社会福祉協議会などのホームページでも現地の状況が掲載され、ボランティアの募集の有無の掲載も始まります。現地の状況は日々変化しますので、必ずサイトで確認してから行動しましょう。

「全国社会福祉業議会 被災地の支援・災害ボランティア情報サイト」では、被災地の状況やボランティアを募集している自治体、ボランティアの募集範囲に関する情報などが日々掲載されています。

【URL】http://www.saigaivc.com/

また、現地に行くにあたっては、往復の交通費や、宿泊する場合は宿泊先の確保が必要になります。スコップやバケツなどの資材は、現地のボランティアセンターで準備してあることが多いようですが、人数によっては資材の数が足りなくなるため、可能であれば持参するようを呼び掛けられる場合もあります。

土埃がたつ中での作業が多いため、目薬やうがい薬があると安心です。

ボランティア 女の子

6)防災ボランティアについてのQ&A

【1】ボランティア保険は必要? 加入方法は?

ボランティアに参加する場合は、必ず事前にボランティア保険に加入しておくべきです。被災地での加入は現地の負担になるため、住んでいる地域の社会福祉協議会で加入しましょう。被災地までの移動途中の事故も補償対象になりますので、安心です。

【2】ボランティアの日数は、何日間が多い?

ボランティアに参加する日数は、被災地の状況や、どこからの参加か、参加者の仕事などによって、様々です。被災地の宿泊施設の確保は難しいため、日帰りのボランティアバスツアーも多くありますし、テント泊や被災地近郊の宿泊施設から通ったりする方もいて、週末や連休にはボランティアの数が一気に増えます。

災害ボランティア参加者の1年間の活動日数では、1日〜4日が7割以上を占めているようです。

【3】体力的に心配だけど大丈夫?

防災ボランティアは、「自己完結」が原則ですし、災害直後の活動は力と体力を必要とする作業か多いです。活動中に体調を崩すと、災害対応で忙しいスタッフや、被災者で混雑している医療機関に迷惑がかかります。

体力的に心配があるのなら、ボランティアに参加するのは控えたほうが良いでしょう。現地に行く以外にも、募金活動に協力したり、少し落ち着いてから現地を訪ねて買い物をしたり宿泊したりすることも、復興支援になりますよ。

【4】家族でも参加できる?子どもも一緒に活動できるの?

災害ボランティアは、けがの危険もありますし、体力が必要な労力作業が多いです。体力があり、力作業ができる高校生などは親と一緒に活動することもできるでしょうが、それ以外は周囲に迷惑がかかるので子どもを連れての参加は控えましょう。

子どもにボランティアを経験させたいのであれば、住んでいる地域での募金活動などはいかがですか。また、復興期に入ってから、被災地で開催するイベントなどに子どもを連れて出かけることも、被災地の応援になります。

【5】災害の種類によっても活動内容は異なる?

水害と土砂災害では、泥だしの作業が多く、重労働で体力が必要な活動です。その上、津波や洪水など水害の場合はヘドロも混じるため、悪臭も酷く、大変な作業になります。

災害の種類よりも、災害発生からの時間の経過で被災地の状況や被災者のニーズが変わり、活動内容も変わっていきます。






この記事のチェックポイント

【1】災害直後は瓦礫除去、泥だし、家の片づけなどの労力作業が多いです

【2】日々変わる被災地の状況やボランティアに関する情報を確認しましょう

【3】ボランティアに行く場合は、交通手段や宿泊施設の確保、ボランティア保険、持ち物などの事前準備をしっかりとしましょう

【4】状況や体力など、自分に無理がある活動に参加することは、被災地に負担をかけることになるので控えましょう。被災地応援の方法は、他にもあります

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