防災家族でできる防災まとめ!もしもの事態から守る5つの大切なこと

災害は自然災害だけではありません。大規模な火災や停電、急な断水など様々なものがあります。短時間で終息するものもあれば、長い期間不自由な生活を強いられることもあり、最悪の場合生活基盤を失うこともあります。何があろうと、生きていくために、準備すべきことをチェックしましょう。






1)災害に備えることは生き方を考えること

災害に備えて準備を始める前に、じっくりと考えなければならないことがあります。

【1】これからの人生をどう生きるのか。

「災害に備えることは防災グッズを準備すること」もちろんこれも正解です。しかし、本当に大切なことは「これからの人生をどう生きるのか」ということなのです。難しく考える必要はありません。あなたの基準を明確にすることなのです。

「基準を明確にすること」具体的には、もし災害が発生した時に、「これだけは失いたくないものは何か?」ということです。「死にたくない」「家族を失いたくない」「家・財産」と来た時に、次は何ですか?仕事?趣味?思い出?……。言い換えれば、「これさえあれば、生きていける、何とかなる。」それを見つけることが重要なのです。見つけるというよりは見極めると言った方がいいのかもしれません。

【2】過去より未来を語るために

今までに、多くの災害や事故によって人生を強制的に変えられてしまった方から見れば、鼻で笑われるような事かもしれません。「人生そんな甘いもんじゃない」「経験したことがないほどの恐ろしさを知らないから、理想を語っているだけ。」そうかもしれません。

ただ、言えることは一つです。「過去の思い出より、将来や夢を想い描きたい」、そのために必要なことが、「どう生きるか?」なのです。災害の発生によって、究極の選択を突き付けられたとき、自分で選び取った人生の方が、納得した生き方ができると思います。「仕方なく受け入れる」この選択は人生において多くの場面で、多くの人がせざるを得ない状況として体験してきたことです。でも後で、「あの選択は間違っていなかった。あの経験があったから、辛い思いもしたけど、だからこそ今の自分がある。」と言える人生を送りたいと思うのです。

悔し紛れではなく、その経験によって、自分自身が成長したと思えるように、生かされるより生きるために、「これからの人生を、どう生きたいかを考える」そのことによって定まった心のあり方が災害に対する準備も変えていくと思います。

室内で設計図を見る男性

2)災害に備えるための方法とは?

災害に備える方法は、減災と防災の2つがあります。

【1】災害に備えるための減災

災害に備えるために行う減災は大規模なものと、比較的手軽にできるものに分けることができます。大規模なものは、建物の耐震補強や免震化工事、リスクの分散のために、工場や活動拠点の整備など自治体や企業などが行うものから、個人の住宅の耐震補強工事までハード面を中心に行うものをさします。小規模なものでは、家具の固定や食器棚のドアの固定、家具の配置をかえたり、ガラスに飛散防止フィルムを張るなど、少しでも被害を少なくするためのものをさします。

どちらかというと、経済的にまとまったものを必要とする面もありますが、一度行ってしまえば、そのまま生活を続けても支障がない、または定期的に点検をするだけで完了してしまいます。

【2】災害に備えるための防災

一方防災は、比較的簡単に個人レベルで行えるものがほとんどですが、備蓄品のメンテナンスであったり、情報の更新であったり、常に防災意識を持ち続ける必要があります。面倒といえば面倒なのですが、生活に直結している部分も多くありますので、工夫し甲斐があることも事実です。

減災に比べて、複数回行うチャンスがあるととらえると、次はどんなことをするとか、非常食は何を買おうかと、日常生活の延長として取り組むと、ワクワク感も生まれます。

3)災害に備えて準備すべきチェック項目その1:家庭でできる減災

では、具体的に災害に備えて準備を進めていくための項目を見ていきましょう。

地震の際に、家具の下敷きにならないようにすることと、避難する時に玄関まで障害物がないことは、とても重要です。特に寝室は、家具をなるべく減らし、置いても低いものを使用しましょう。もし、家具が倒れてもベッドの上や、出入り口に倒れないようにレイアウトを考えましょう。家具は金具を使用して、壁に固定するのが最も強度は強いのですが、できない場合はツッパリ棒と、家具の下に使用するタイプの防災グッズを併用すると、強度が増し金具を使用した場合と同じ程度の強度を得られます。

玄関までの通路に障害物を置かないことと、家具が倒れて通路をふさがないようにすることは、非常持ち出し袋の置き場所とリンクさせて対処しましょう。不要なものを少しでも処分して、安全を確保しましょう。

電話をする学生

4)災害に備えて準備すべきチェック項目その2:家族で確認すること

【1】家族で確認すること:連絡方法の確認

災害に備えて、家族との連絡方法を決めておくことはとても重要です。普段でも連絡方法を確認しておくことは大切ですが、災害時には音声通話はつながらないと想定した方が間違いありません。固定電話よりは携帯電話の方が便利ですし、ガラケーもスマホも遜色はありません。もちろんショートメールもEメールも多少、遅配の可能性は否定できませんが必ずつながります。

家族間の連絡ですが、中継点を確保しましょう。海外でもかまいません。親戚や離れて暮らす家族など、ネットワークを作りましょう。日常生活でも役に立ちます。実は個人的に中継点に助けられたことがあります。1回目は、地震直後に相手につながらなくて、県外の親戚にメールを打って電話をかけてもらって、メールで返事を受けたことがあります。

2回目は、同じ相手の固定電話が2日間話し中で、隣の家に電話をかけて、様子を見に行ってもらったことがあります。地震で受話器が本体から少しはずれてしまったことが原因でした。この時、異なる中継点を利用しましたが、本当に助かりました。

【2】家族で確認すること:避難場所と経路の確認

自宅、学校、職場での避難場所と避難経路の確認をしておきましょう。ハザードマップを活用し、安全な経路を確保しましょう。災害によっては、屋内退避や広域避難場所、津波避難施設など避難の場所が異なることを家族全員が理解し、把握しましょう。

そして、合流場所と合流方法を必ず確認しましょう。暗黙の了解ではなく、きちんと自宅近くの避難所など場所を確認します。学校や職場のルールもありますので、お互いに確認しましょう。また、業務によっては緊急招集で職場に向かわなければならないこともあります。家族を不安な気持ちにさせないように、事前に話をしておきましょう。

非常用持出袋

5)災害に備えて準備すべきチェック項目その3:非常時持ち出し品

災害に備える防災グッズは、日常生活に密着したものから順番に、0次、1次、2次といいます。

【1】非常時持ち出し品:0次の備え

普段から持ち歩く防災グッズを「0次の備え」といいます。防災ポーチやバッグなどと表現されることもあります。普段持ち歩く鞄に加えることで、防災機能をアップします。この備えを持ち歩くことで、通勤途中や、出先で被災したときに役立ちますし、短時間の避難であれば、十分機能を果たします。

<0次の備え例>

・携帯電話の充電器(及び予備バッテリー)
・ポケットティッシュ
・ポケットウエットティッシュ
・使い捨てマスク
・ハンカチまたはミニタオル
・常備薬または処方薬(3日分~1週間分)
・絆創膏・綿棒(救急セット)
・使い捨てカイロ
・ⅬEDライト(小さいサイズのペンライトや、キーホルダータイプ)
・ホイッスル
・水(500ml)1本
・非常食(シリアルバー、アメ、井村屋えいようかん)
・歯ブラシセット
・生理用品、ライナー
・ヘアゴム

荷物が多くなって、大変だとは思いますが、案外普段から入れている方も多いと思います。非常食や水、常備薬や処方薬の期限切れにご注意いただくことをお願いします。また、女性にとっては、ライトやホイッスルは防犯の役割も果たします。

【2】非常時持ち出し品:1次の備え

非常持ち出し袋を「1次の備え」ともいいます。避難の形としては、1泊程度の短期間を想定しています。多くのサイトや自治体がチェックシートや一覧表のかたちで発表していますので、プリントアウトしてご使用ください。気をつけて頂きたいことは、このチェックシートはあくまで標準タイプということです。自動車でも寒冷地仕様があるように、場所や季節によっては、当然カスタマイズが必要になります。もちろん家族構成によっても変わります。食品のローリングストックのように生活用品も定期的に入れ替えましょう。

赤ちゃんがいるご家庭は、お出かけの際にはいつでもママバッグを持ち歩かれると思います。0次の備えが日常のおでかけであるなら、1次の備えはお泊りセットです。オムツの量やミルク、離乳食に着替えと内容は変わっていきます。月齢を考えながら、備蓄で対応するようにしていきましょう。

災害時に必要なものとして、被災者の方はハイバックの抱っこひもを勧められます。普通の抱っこひもでは対応できない月齢の赤ちゃんも、抱っこすることができますし、荷物を背負って移動するときに、両手を開ける必要もあります。また、ミルクに関しては、被災者の方が使い捨て哺乳バッグや紙コップと使い捨てのスプーンでも大丈夫と話しておられます。子育てで忙しいとは思いますが、準備する前に参考にしてください。

【3】非常時持ち出し品:2次の備え

持ち出し品の「2次の備え」は3日から1週間の中長期の避難生活に対応するセットです。ほとんどの防災に関するサイトは、災害が発生した時に2次の備えの持ち出しを想定していません。理由は、あまりにも量が多く、食料や飲料水を加えた場合、移動が困難になるからです。阪神淡路大震災の経験からアドバイスされる方も、自家用車やガレージなどに備蓄し、自宅から取り出せない状況にも対応するように話されます。

3日から1週間は、ライフラインも回復し、場合によっては自宅に帰って生活するまでの期間を意味します。大規模な災害であれば、公的支援が行き届くまでの期間とされています。この間はどうにかして避難所で生活していくことを考えなければなりません。精神的にもきつい時期ではありますが、準備があるのとないのとでは比較になりません。少しでも準備していきましょう。

また、長期保存によるリスクも考慮しなければなりません。カセットガスなど使用期限がないといわれていますが、10年超えの商品では事故も報告されています。定期的な点検と、電池切れなどの無いようメンテナンスも怠らないようにしていきましょう。

ダンボールに入った水

6)災害に備えて準備すべきチェック項目その4:水・非常食

水や非常食は持ち出し品ですが、敢えて項目を分けました。

【1】非常時持ち出し品:水

水に関しては、飲料水と生活水など準備する量に関しても多くの方が発信しています。また、簡易浄水器や給水タンク、給水施設からの運搬方法など、備蓄するだけでなく、断水生活が継続するという前提で準備されることが望ましいと思われます。

備蓄の方法に関しても長期保存水を購入するほか、雨水タンクの利用による生活用水の確保も侮れません。特に赤ちゃんや高齢の方にとって、体調管理の基本になりますし、給水を受けることが最も負担になる世帯でもあります。自力に限界があれば、周囲に相談するなど「待ちの姿勢」ではなく、一歩踏み出して手を打っておきましょう。

【2】非常時持ち出し品:非常食

0次の備えの携帯食に始まり、2次の備えまで途切れることなく準備が必要です。ご飯もパンもおかずも汁もお菓子も全部含まれます。どちらかと言うと、どんな非常食を準備するかで、1次や2次の備えが変わるといっても過言ではありません。理由は調理に必要な水と熱源を確保する労力が異なるからです。

できるだけ、水や加熱が不要なものを揃える方が食料以外のものを準備する必要がなくなるので、楽といえば楽なのですが、そうなると非常食専門のものを購入することになり、費用も掛かります。かといって、普段の生活で使用するもので賄うと、熱源や水の確保が負担になります。最も懸念されることは、避難所生活では個人的な火の使用が禁止されていることです。

運ぶ労力と、調理の負担を考えて、缶詰、レトルト、フリーズドライ、普段の生活で使用する食品の備蓄と組み合わせて準備しましょう。賞味期限切れを防ぐため、定期的な管理とローリングストックの活用をしましょう。

7)災害に備えて準備すべきチェック項目その5:備蓄品の保管~分散と共有

昨今、災害に対する備えとして、備蓄を奨励されています。食料品や水だけでなく、生活用品についてもリスクの分散の観点から、企業はもとより家庭においても導入を検討されている方も多いと思います。最も簡単なのは、職場や親せき、レンタルスペースの利用と思われます。注意すべき点は、管理が適切に行われるかと、被災の可能性です。

リスクの分散が主目的ですので、管理が行き届かなければ無駄になってしまいます。食料品や飲料水だけに限るのか、多少の衣類や下着、タオルなども預けるのか、といった何をどれだけといったことから、賞味期限などの管理をどうするのか。このような点を考慮してください。

また、被災の可能性については、ハザードマップを利用して確認することと、徒歩で移動可能な距離であることを大切にしてください。大きな災害であれば、交通機関は完全にマヒしてしまいますし、自家用車などでの移動も制限されます。そういった状況でも備蓄として十分に活用するためには、家族の誰かが徒歩で取り出しに行けるような場所であることが求められます。

また、親戚や友人同士でお互いの備蓄を管理し合う、または共同で購入して、シェアするのであれば、ローリングストックの方法や災害が発生した時の使用に関する決まりを明文化してお互いに納得の上で行うことが求められます。場合によっては、共同で生活する事態も想定しておきましょう。






この記事のポイント

【1】災害に備えて準備する前に、考えなければならないことに取り組みましょう

【2】災害に備えて行う準備は、大きく分けて減災と防災があります

【3】災害に備えて準備する際にチェック項目を参考に、家族で確認しましょう

【4】災害に備えて準備する防災用品を保管し、管理する防災意識を持ちましょう

【5】備蓄品の分散と共有は必要になりますが、誰にでもわかるように明文化しましょう

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