赤ちゃんを守る為の防災基礎知識を徹底解説【6選】

赤ちゃんは、とてもかわいいです。見ていても飽きないくらいです。でも、赤ちゃんを育てることとか、守ることはとても大変です。かけがえのない大切な命を、どうやって守っていけば良いのでしょうか。そして赤ちゃんを自然災害から守るための防災知識も基礎からもう一度確認していきましょう。






1)赤ちゃんを守るために:災害の種類とハザードマップ

自然災害というと地震と台風を連想される方も多いと思いますが、ほかにもあります。

【1】災害の種類

自然災害は主なものは次の通りです。

・大雨(洪水)
・地震(津波)
・台風(高潮)
・土砂崩れ
・がけ崩れ
・強風(波浪、高波、塩害)
・雷、竜巻
・大雪
・火山の噴火

それぞれ、大きな被害をもたらします。またこれらの災害によって、停電したり断水したり、自然災害によっておこる2次被害も長く続くこともあります。自分たちだけではなく、赤ちゃんが一緒なので、「何とかなる」という甘い気持ちを捨てて、災害に備えてください。

【2】ハザードマップで確認した避難場所を散歩コースに

災害によって、ハザードマップは異なります。各自治体が災害ごとのハザードマップを作成しています。各家庭に配布してある自治体がほとんどですが、サイトで確認することもできます。

【国土交通省ハザードマップポータルサイト】https://disaportal.gsi.go.jp/

ハザードマップで確認することは、自宅や職場の安全性です。結婚や転勤で生まれ育った地域以外にお住いの方も多いと思います。海の近くで生活経験のない方には、津波の恐ろしさは実感が少ないと思います。また、雪の降らない地域で育った方にとって、雪の怖さはわかりません。ハザードマップで見ただけでは、なかなか実感もわかないと思いますが、「我が家はこの災害の時はヤバイ!」とかご家族と話をしながら、確認してください。

赤ちゃんのいる家庭は、地域とのつながりがまだできていない方も多いと思います。避難場所もわからないとか避難する時の道がわからない方も当然いらっしゃると思います。ぜひ、赤ちゃんとの散歩コースに入れてください。実際に歩いてみないとわかりません。どんな状態でも行けるように、何回か散歩してください。

緊急電話をする女性

2)赤ちゃんを守るために:避難先と避難するタイミング

お住いの地域が南海トラフ巨大地震や首都直下型地震などが想定されていれば、自治体によっては避難の方法や場所を設定しています。

【1】避難先を決める

災害が発生する前、または発生した時に避難することもあります。その時に決めるのではなく、事前に家族と相談しましょう。

(1)自治体指定の避難場所・避難所に行く

ご自宅近くの自治体の指定する避難場所に避難するのが、最も可能性も高く、距離も近いと思います。津波などの場合、緊急に高い所へ避難する必要がありますので、被災する危険性のある方は、津波避難タワーなどに避難する必要があります。また、台風や大雨など予想が可能な災害は自治体によっては自主避難所を開設することもあります。この場合は食料などを持参する必要があり、また従来の避難所と異なる公民館など和室のある集会施設を指定することもあります。

(2)親戚の家に相談してみる

近くに避難できる親戚があれば、事前に相談しておきましょう。やはり、集団で生活するのは気も使いますし、赤ちゃんも慣れません。ご実家やご兄弟など、頼れるところは心強いです。予想可能な災害ばかりでなく、地震の時など続く余震で不安になり、遠くても実家に避難することもあります。移動は大変ですが、家族で相談して決めましょう。どちらの場合にしても先方の都合もありますので、勝手に押しかけないようにしましょう。

(3)ホテルやウイークリーマンションも検討する

災害によって交通手段が限られる時や、長引く停電や断水の時など、思い切ってホテルやウイークリーマンションも検討しましょう。家族の職場の近くや、停電や断水の影響、余震の不安がない所は、ストレスから解放されます。赤ちゃんにとってもうれしいことですが、家族にとってもゆっくりできます。

決してゼイタクではありません。赤ちゃんの面倒をみる時は、ご自身のストレスを少しでもなくすようにしなければ、赤ちゃんに笑顔で接することはできません。心も体も生活もリフレッシュして、「がんばろう!」と言えるように時間と場所を確保しましょう。

【2】避難するタイミング

災害によっては、発生する前に避難することが重要です。大雨や台風の時など、夜間や最も気象状態が悪い時に避難することは大変危険です。また、間に合わないので、自宅の中で過ごさなければならなくなることも想定されますが、できるだけ安全な時間帯に、赤ちゃんと一緒に余裕を持って避難しましょう。

(1)気象庁の発表する気象警報・特別警報

気象庁の発表する注意報・警報・特別警報などがあります。この他に記録的短時間大雨情報など気象に関する情報を同時に発表します。最も注意が必要なものは「特別警報」です。災害の発生の危険性がかなり高い、または発生していてもおかしくない状態もあります。自治体の避難指示を待たずに、避難しましょう。

この他、河川氾濫危険情報は国土交通省の管轄です。河川の近くや、河川より低い場所に住んでいる場合は、注意が必要です。堤防を越えると一気に浸水します。早めの避難を心掛けましょう。

(2)自治体の避難情報

自治体の避難情報には3種類あります。

・避難準備・高齢者等避難開始

・避難勧告

・避難指示(緊急)

赤ちゃんのいる家庭は「避難準備・高齢者等避難開始」が発表されたら、避難します。空振りになることもありますが、安全を確保するために早めに避難しましょう。

(3)避難情報を受け取る:緊急(エリア)メール・防災メール・ツイッター

市町村が発表する避難情報は、防災無線で放送されます。屋外型、個別受信機などがありますが、赤ちゃんと一緒だと聞き逃してしまうことも多くあります。また雨や風の音が大きくて、聞き取れないこともよくあります。

そんな場合に備えて、防災メールを登録しておきましょう。市町村で配信することもありますし、規模が小さい所は都道府県のメールから自分の市町村を登録する方法もあります。登録しておくと、緊急性の高い情報は、緊急(エリア)メールとして配信されます。

この他に市町村(または都道府県)の公式ツイッターも有効です。災害時はフェイク情報で面白がる人もあります。北海道地震では、「公式ツイッター以外は信用しないでください。」と配信した市町村もありました。避難情報のほか、避難生活で必要な支援情報も発信します。是非登録してください。

・お住いの市町村のホームページ>防災メール登録

・お住いの市町村のホームページ>公式ツイッター

窓の外を見る親子

3)赤ちゃんを守るために:避難する判断

避難するかどうか迷うこともあると思います。判断する材料を挙げてみますので、ご家族と考えてみてください。

【1】避難するメリット

避難所に避難する最大のメリットは、公的支援が受けられることです。支援物資や食事の炊き出しを受け取ることができます。赤ちゃんの食べるものは自分で用意するとしても大人の食事を受け取れることは、とても助かります。

もう1点重要なことは、情報を入手できることです。フェイクではなく生活に必要な情報を受け取ることは、避難生活でとても大切です。その他、子育て中の方と一緒にいるととても心強く、また助け合うこともできます。必要なものを分け合ったり、赤ちゃんにとっても子ども同士は新鮮な刺激です。そして子育てに関する情報交換は、どうしても孤立しがちな乳児の子育て期間をリアル社会で支えられている実感を得られると思います。

【2】避難しないメリット・デメリット

(1)避難しないメリット

避難しないで自宅で過ごす最大のメリットは、移動中の事故やけがのリスクがないことと、移動の負担がないことです。赤ちゃんを抱えて、いつもより多い荷物を持っての移動はとても大変です。特に災害の発生時は周りも普段と異なり、大変危険です。そうした場所に出かけなくてよいことは、赤ちゃんにとっても助かります。

また、避難所では慣れない集団生活になります。政府は子育て中の方たち専用の部屋を確保するように、自治体へ通達を出していますが、実際に避難所に専用の部屋が確保されているかはわかりません。災害発生時は自治体職員が避難所に配置されていない場合もあり、混乱していることも想定されます。赤ちゃんの泣き声がうるさいといわれたり、赤ちゃんのオムツ交換や授乳のスペースも確保できなかったりと、居場所がないと感じることも多かったと被災経験のある方たちから声が寄せられています。

そして、集団生活では感染症のリスクがとても高くなります。自宅とは異なる環境で赤ちゃんも体調を崩しやすく、感染症のリスクも高いので、赤ちゃんにとっても居心地の良い場所とは言えません。

(2)避難しないデメリット

最大のデメリットは支援物資や食事の受け取りができないことです。自治体によっては避難所に避難していない被災者に対しても、支援物資や食事を渡すこともあります。必ずあるとは言えない場合もあります。しかし、どちらにしても受け取りに毎回出かけなければなりません。例えば、水などの重いものを運ぶことも想定しなければなりません。停電であればエレベーターも使用できません。赤ちゃんを抱えてはとても負担が大きすぎます。

そして、メリットとの時にもお話をした正確な情報が手に入らないことです。情報が入らなければ公的支援を受けられません。罹災証明書の発行や、仮設住宅の手続き、医師や保健師による巡回相談など必要な支援から切り離されてしまいます。このような自治体内の情報こそが、被災した状況では生命線です。判断するときの大切なポイントですので、十分に考えてください。

【3】避難しなければならない時

どうしても避難しなければならない状況もあります。自宅が危険な場合です。地震や大雨で自宅での生活が困難になった時には、リスクもデメリットもありません。命の危険があるからです。この他、差し迫った災害が発生することがわかっている場合は、避難する必要があります。河川の氾濫や土砂崩れの危険があり、自治体から避難指示が発せられた場合は、避難するかしないかではなく、避難しなければなりません。

4)赤ちゃんを守るために:ママバッグを防災ママバッグに

【1】避難するときは抱っこひも・ベビーカーはダメ

赤ちゃんと一緒のお出かけはママバッグに必需品を詰め込んで出かけられると思います。抱っこひもとママバッグは欠かせません。赤ちゃんの月齢によっては、抱っこひもはまだの方もおられると思いますが、避難の時には必要になりますので、ハイバックタイプをご準備ください。首が座っていない赤ちゃんにも、長時間でなければ使用できます。

また、避難するときはベビーカーの使用を避けてください。特に地震の時は危険ですので、ベビーカーは絶対に使用しないでください。

【2】防災ママバッグにバージョンアップする

普段持ち歩くママバッグには何が入っていますか?少し追加するだけで、防災ママバッグにバージョンアップできます。避難するときにはもう少し、オムツや離乳食を増やしたいのですが、出先で災害が発生した時の取りあえずのセットとしては十分です。

<ママバッグリスト>

・オムツ(多めに、密封パックに入れる)
・おしりふき(手足もふけるタイプ)
・哺乳瓶
・粉ミルク(スティック、またはキューブタイプ)
・ミルク用のお湯が入った水筒
・ポケットティッシュ
・ポケットウエットティッシュ
・敷きパッドまたはバスタオル(オムツ交換用)
・レジ袋
・ビニール袋(汚れもの入れ他)
・子ども用除菌ジェル(例:手ピカジェル)

<防災ママバッグのための追加リスト>

・赤ちゃんの着替え(下着も含めた1組分を密封パックに入れる)
・ガーゼハンカチ(複数枚)
・母子手帳
・おくすり手帳のコピー
・離乳食(レトルトタイプ)・おやつ
・紙コップ
・使い捨てスプーン
・タオル
・ホイッスル
・懐中電灯(ペンライトタイプできればカバンなどに取り付けられるもの)
・携帯電話の充電器

紙コップと使い捨てのスプーンは哺乳瓶の消毒ができない時のセットです。意外と追加が少ないですね。ママバッグは、赤ちゃんのおでかけセットです。大人のものは何とかできますが、赤ちゃんのものは欠かせません。そういうところで、赤ちゃんと一緒に生活すると防災力が高くなります。もう少し防災力をアップして、災害が発生した時に慌てない、準備を心掛けましょう。

防災とか、備えるとか準備を始めたらきりがありません。でも持ち出せるものは限りがあります。一番大切なことは、安全に家族全員が避難できることです。そのために必要最低限のものを持ちだす準備をしましょう。このママバッグ以外の備蓄は自宅の取り出しやすい所か、家族の職場など分散させておくことも検討してください。

赤ちゃんの足と母の手

5)赤ちゃんを守るために:何かと役立つ豆知識

被災された方からのご意見や、提案を整理してみました。参考にしてください。

【1】豆知識1:オムツは前と後ろを入れ替えて使う

大きいサイズは何かと使えるので、Ⅼサイズを密封パックに入れて予備として入れておきます。避難生活などで、オムツの枚数を節約したい時は、前と後ろを入れ替えて使うこともできます。また、おしりふきで「手や足にも使えます」の表示があれば、体ふきにも使えるので、多めに持ち出し袋に準備します。

【2】豆知識2:母乳の方も粉ミルクを準備する

避難生活では、ママの体調も変化します。完全母乳の方も粉ミルクを準備しておきましょう。準備する粉ミルクはスティックタイプやキューブタイプがおすすめです。支援物資で粉ミルクはあっても、哺乳瓶はなかなかありません。消毒も自宅のようにできませんので、使い捨ての哺乳瓶を準備しましょう。紙コップ、使い捨てスプーンを使用して、飲ませることもできます。避難生活では哺乳瓶を清潔に保つことは困難です。100円ショップなどで揃いますので、やってみましょう。

【3】豆知識3:手作り派もレトルトの離乳食を買って試食してみる

普段の生活で離乳食を手作りしておられる方も、災害に備えてレトルトタイプの離乳食を購入しましょう。できれば温め不要タイプがおすすめです。避難生活は親子ともに慣れない環境です。ローリングストックも兼ねて、試食しましょう。食べたことの無いものは、大人でも緊張します。赤ちゃんは離乳食で食べ物をドンドン広げていく途中です。一緒に色々な体験をしていきましょう。

おやつを持って公園に出掛けていますか?散歩の途中でお茶を飲んでいますか?散歩などで出掛けた時に休憩して、自宅以外で少しでも食べたり飲んだり赤ちゃんと体験してください。赤ちゃんにとっては新鮮な体験ですし、家族にとっても良い経験になります。自宅のテーブルで、近くに必要なものが揃った環境以外で食べたり食べさせたりは結構スリルがあります。外の空気に触れながら、楽しんでください。そして、その経験からお出かけに必要なものを再確認してください。

6)赤ちゃんを守るために:お役立ちアプリ

赤ちゃんを守るために使えるアプリをいくつかご紹介します。

【1】母子健康手帳

・NTTドコモ:母子健康手帳アプリ https://www.boshi-techo.com/service/

自治体や病院からの情報も届きます。

・MTI(エムティーアイ):母子手帳アプリ 母子モ https://www.mchh.jp/login

予防接種も成長記録も街の育児情報も、子育て支援アプリです。

【2】おくすり手帳

・日本薬剤師会:eお薬手帳 http://www-eokusuri.nichiyaku.or.jp/index.html

日本薬剤師会が提供する「電子お薬手帳」です。

この他、各調剤グループ薬局でお薬手帳のアプリを提供しています。ご自身が利用される調剤薬局のアプリをご使用ください。

【3】災害情報

・Yahoo!Japan:Yahoo!防災速報 https://emg.yahoo.co.jp/

緊急地震速報や豪雨予報、避難情報をいち早く知らせてくれます。

・au:au災害対策アプリ

https://www.au.com/mobile/service/saigai-taisaku/?bid=co_prts_tau_0037

auユーザーの方にはこちらもあります。災害伝言板もセットになっています。

【4】ラジオ

ラジオはスマートフォンなど携帯電話のバッテリーを考えれば、アプリを利用するより、できれば乾電池式やダイナモ式のラジオをおすすめします。荷物を少なくという方にはアプリが良いと思います。

また、アプリであれば聞き逃した放送を検索して、聞くこともできます。

【ラジコ】http://radiko.jp/

NHK、民法、AM、FMすべてのラジオ番組を聞くことができます。地元の放送を聞くことができます。

【NHKラジオ:らじるらじ】https://www.nhk.or.jp/radio/

NHKのAM、FMラジオ番組を聞くことができます。キー局を選ぶことができます。

非常持ち出し袋

7)その他ののQ&A

【Q1】大人用の持ち出し袋って何を入れるの?

避難するときに最低限必要なものを入れた場合の持ち出し袋についてご説明します。防災ママバッグに入っているものは、省略しています。

・懐中電灯
・ラジオ
・乾電池
・軍手
・雨具
・カッター
・飲料水
・折りたたみ式給水タンク
・使い捨てマスク
・エマージェンシー毛布
・非常食
・簡易トイレ
・目隠しポンチョ
・ポケットティッシュ
・ウエットティッシュ
・常備薬、処方薬・救急セット
・生理用品
・歯ブラシセット
・レジ袋

これは必要最低限で、本当はもっとあれこれと加えたいのですが、赤ちゃんを守ることを最優先にすると、これ以上は1人では持ち出し不可能です。赤ちゃんのために、カセットコンロやカセットガス、鍋、携帯型浄水器はできれば準備したいものです。リュックサックに入らないけれども、何とかしたいものは自宅のドアの近くや家族の職場に分散して置くなど、工夫して災害に備えましょう。






この記事のポイント

【1】自然災害は何種類かあります。それぞれの災害の避難場所を確認しておきましょう

【2】赤ちゃんを守るために避難するので、親戚やホテルも検討しましょう

【3】防災に必要な情報は、メールを受け取るように登録しておきましょう

【4】普段持ち歩くママバッグを防災ママバッグにバージョンアップしましょう

【5】赤ちゃんを守るために、防災豆知識やアプリを活用しましょう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です