ゲリラ豪雨の対策まとめ!知識・アイテム・当日の動き方とは?

さだまさしさんの『雨やどり』はにわか雨で、恋が芽生えてハッピーエンドですが、昨今のゲリラ豪雨は、そんな夢を打ち砕き無粋で猛烈なパワーで襲ってきます。ゲリラ豪雨の対策は?おまかせ下さい。豪雨に関する知識と対策アイテム、そして当日の動き方のヒントも満載。ゲリラ豪雨対策はこれでバッチリ!






1)ゲリラ豪雨って何?

ゲリラ豪雨は通称です。気象用語では「局地的大雨」といいます。

【1】ゲリラ豪雨発生のメカニズム

雲は地表の空気が上昇気流によって押し上げられて発生します。雨を降らせる雲は「積乱雲」です。入道雲が成長して積乱雲になり、積乱雲が発生してから、雨を降らせ消滅するまでの寿命は数十分です。積乱雲の中でも最上部が平らになるとゲリラ豪雨を降らせる雲になります。

天気予報で「大気の状態が不安定」と表現される状態の時、積乱雲が発達して、大雨が降りやすくなります。発達した積乱雲は強い雨を降らせる他に、竜巻などの激しい突風、雷、ひょうなど狭い範囲に激しい気象現象をもたらします。

【2】ゲリラ豪雨と集中豪雨の違い

天気予報でよく聞く言葉に「にわか雨」があります。にわか雨は単独の積乱雲が降らせます。積乱雲の寿命が短いので、急に降り出し短時間で終わります。「ゲリラ豪雨」は大気の状態が不安定な場合に、単独の積乱雲が発達し、局地的に数十ミリの強い雨を降らせます。短時間にまとまって降る強い雨が特徴で一過性です。

「集中豪雨」は前線や低気圧の影響と雨を降らせやすい地形の効果により、積乱雲が同じ場所で次々と発生し、発達を繰り返すことで起きます。激しい雨が数時間にわたって降り続き、狭い地域に数百ミリの総雨量を記録します。また、短時間にまとまって降る強い雨が強弱を繰り返しながら3時間から4時間続くこともあります。

ゲリラ豪雨

2)ゲリラ豪雨や集中豪雨による被害

ゲリラ豪雨も集中豪雨も短時間による激しい雨で水害が発生しやすくなります。主な水害は、河川の氾濫による家屋の浸水被害、及び氾濫した水が地下街などへ流れ込みます。また河川・渓流・下水管などでは、短時間にまとまって降る強い雨が原因で急な増水が発生します。中洲に取り残される被害や、河川敷や駐車場の自動車が冠水することも多発しています。この他低い土地の冠水も発生し、アンダーパスで走行不能になった自動車の立往生や水没も発生します。

危険な場所は他にもあります。地下施設(地下街)は河川等から氾濫した水や道路からの水が流入します。住居の地下室や地下ガレージも同様に水が流入し、最悪の場合水没します。道路を通行中の歩行者や自転車は路面の冠水に伴い、道路と側溝の境目がわからなくなって、側溝に転落する事故が発生します。

また、自動車はアンダーパス以外でも冠水部分に乗り入れて走行不能となったり、境目がわからなくなった側溝にタイヤが落ちることもあります。この他、川遊びや魚釣りなどで川原や中洲で流されたり、取り残されたり、渓流や用水路では急な増水で流されることも度々発生します。

3)ゲリラ豪雨対策の知識

【1】気象庁の観測システム

(1)雨の監視

気象庁は雨の監視をアメダス、気象レーダーで行い、それをもとに、解析雨量を算定しています。アメダスは全国約1300カ所(約17㎞間隔)で設置され、自動観測を行っています。また、全国約150カ所の気象台、測候所、これに加えて国土交通省や都道府県が設置、観測している雨量計約9000点のデータを使用して、地上雨量データとして活用しています。気象レーダーは気象庁が設置している20基と国土交通省が設置している26基の観測情報を使用します。

解析雨量は地上雨量計のデータと気象レーダーを組み合わせ算定されます。この解析雨量は正確な雨量を算定できますが、処理に15分程度を要するため、速報性があるといえません。

(2)雨の予報

雨の予報は天気予報や降水確率で発表されます。天気予報はスーパーコンピューターを使用した地球規模で算出される数値予報の結果をもとに、予備資料の降水短時間予報や降水ナウキャストとともに毎日発表されます。天気予報は都道府県を数区域に細分して、その区域の代表的な天気の予想結果を表すので、局地的に降る雨は表現されないこともあります。

降水短時間予報は6時間先までの各1時間雨量の分布を30分ごとに発表します。様々なデータを取り込んでいるので、短時間の雨量予報では最も高い予報精度を持ちます。しかし観測から提供まで15分から20分かかるため雨雲の急激な発生や発達は予測できません。

降水ナウキャストは1時間先までの各10分間の雨量を予報します。気象レーダーがとらえた雨の範囲が今後どのように動くか予測できます。観測後3分程度で予測可能で、発生した雨雲を観測できれば、今後の動きを予測可能です。ただし、雨雲の発達や衰弱を予測することは、あまり得意ではありません。

【2】水害の特徴を知る

ゲリラ豪雨や集中豪雨による水害の特徴は次の3点です。

・短時間で危険な状態になること

・離れた場所の雨が影響すること

・注意報や警報が発表されないような雨でも災害が発生する可能性があること

シトシトと降り続く雨は、影響が出るのも時間がかかりますが、豪雨は短時間で激しい雨が降ります。従って、多量の雨水が一時に降るため河川の水量も一気に増えます。都市部では、下水管で処理しきれない雨水が道路にあふれることになります。このため短時間で危険な状態になりやすくなります。

川原や中洲では、自分達のいる場所で雨が降らなくても、上流で豪雨が発生した場合、短時間で急激な増水に避難が間に合いません。今いる場所で雨が降らないので、危険な状態になることが全く予想できないのです。そして、気象庁の監視システムではゲリラ豪雨の予測が難しく、降った雨量は観測できますが、事前の予測は解析に時間がかかり、結果的に注意報・警報の発表前に災害が発生してしまうこともあります。

雨の日のスマホ

4)ゲリラ豪雨対策アイテム5選

雨で濡れたままにしていると、低体温症状になることがあります。濡れない対策から始めましょう。

【1】mabu(マブ):ゲリラ豪雨雨傘シームレスジャンプ100

自社の試験で1時間に100mmの雨を2時間降雨後、傘内部への伝水と水滴数がゼロを確認済です。縫い目がない1枚張りで雨漏れしにくく、内側にも撥水加工とゲリラ豪雨対策に特化した傘です。女性用ですが直径110cm、長さ89cmと大きく、重さは490gです。色はアプリコット・コスモス・バジル・ウオーター・カーマイン・ネイビーです。全て無地で黒の縁取りがあります。

【2】山崎産業:SUSU 傘ケースロング 抗菌

傘ケースといえばSUSUです。内側は抗菌加工の給水モールで濡れた傘を入れても気になりません。折りたたみ傘用は多いのですが、この商品はロング用です。色はブラック・ストライプブラック・ドットネイビー・バラライトベージュ・ボーダートロピカルピンクの5種類です。肩から掛けることもできます。カバンの中や車の中にご準備ください。

【3】TWONE:ブーツカバー 完全防水 S~XL 男女兼用

雨の日に靴の上からそのまま履けるブーツカバーです。Sは約23cmから24cm、XLは約28から29.5cmの靴を履いたまま使用可能です。長さは42cmで完全防水です。靴底は柔らかいゴム製で滑り止め加工がしてあります。かかと部に反射シート付で夜間も安全です。ファスナーは後ろ側にあり、調整バンドがついています。また、小さくたためて防水収納袋がついています。手入れも簡単で繰り返し使用可能です。

【4】TSUNEO:強化版 防水ケース スマホ用(IPX8認定 指紋認証)

ケースに入れたままスマートフォンの操作ができます。iPhone8/7/Plusのホームボタンに特別設計されていますが、スクリーンサイズ6インチ以下のスマートフォンまたはその他同サイズの機器は全て対応できます。ストラップとアームバンドが付属しています。もちろんお風呂やキッチンでも大活躍です。

【5】浅野撚糸:エアーかおる エクスタシー エニータイム

バスタオルのハーフサイズ(32cm×120cm)の吸水タオルです。髪も頭皮の水分までしっかり吸い上げます。洗濯してもふわふわ感が持続し、部屋干しでもスッキリ速乾。そして、毛羽落ちの少なさも特徴で、安心のオーガニックコットンを使用しています。ゲリラ豪雨で濡れてもしっかり吸水、毛羽落ちの心配もありません。色はナチュラル・ローズ・アクア・キャロット・マロン・マリンブルーです。

5)当日の動き

行動する場所が、天気予報で示される都道府県のどの区域になるか知っておく必要があります。気象庁の気象レーダー・ナウキャストを使って説明します。

【気象庁の気象レーダー・ナウキャスト】http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

【1】1日前から数時間前:文章情報での確認

テレビ、ラジオの天気予報番組やインターネットを利用して次の内容を確認します。

・警報や注意報の発表状況

・天気予報の確認 特に「大気の状態が不安定」「天気が急変するおそれ」「所により雷を伴い」の表現に要注意!

・天気予報で雷が予報されている場合は不安定な天気が予想されています。

・天気予報で雨が予報されているまたは、雨の予報がない場合に降水確率が高くなっていることもあります。時間帯に注意しましょう。

不安定な天気または雷が予想されている時間帯や雨の可能性が高い時間帯には、計画の変更も検討しましょう。

【2】数時間前から行動直前:図情報での確認

インターネットや携帯電話を利用して確認します。

・大雨警報・注意報あるいは雷注意報が発表されていると、強い雨の可能性が高くなります。

・気象レーダーによる雨の範囲の存在を確認します。特に黄色の範囲(20mm以上のどしゃ降り)が表現されている時は、注意が必要です。

・降水短時間予報で、強い雨(黄色の20mm以上のどしゃ降り)が行動範囲で予報されている場合は、雨の可能性が非常に高くなります。

計画の変更や、天気の急変に備えた行動をとりましょう。

【3】行動中:目視とできれば携帯電話での確認

目視と可能であれば携帯電話も使って確認します。ことに、大気が不安定な状況や行動地域周辺で雨が降っていたり、降ることが予想されている状況では、可能な限り随時携帯電話を利用し、気象レーダー画像を確認しましょう。

・周辺の空の様子を確認し、天気の急変に備え身の安全を確保します。

真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。

雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする。

ヒヤッとした冷たい風が吹きだす。

大粒の雨や「ひょう」が降り出す。

・気象レーダー画像や降水ナウキャストで1時間以内に雨が予想される状況か確認します。

行動を中断する、あるいは天気の急変に対応できる行動をとりましょう。

激しい雨

6)ゲリラ豪雨に関するQ&A

【Q1】降水確率の数字が大きいと降水量も多いの?

降水確率予報は天気予報と同時に1日3回発表されます。降水確率予報は6時間の間に1mm以上の雨が降る確率を表しているので、確率の値の大小は雨の強さや降る量を表すものではありません。従って、降水確率が小さな値でも、ゲリラ豪雨が発生する場合もあります。

【Q2】「大気の状態が不安定」だとどうして危険なの?

最初にお話ししましたように、雲は上昇気流によって押し上げられて発生します。「大気の状態が不安定」という状態は、地表面へ温かく湿った空気が流入した時、または上空に冷たい空気がある時を言います。つまり地表が温かく上空が冷たい状況です。

温かく湿った空気がどんどん押し上げられ、雲はどんどん成長し、発達した積乱雲になります。夏の夕立やゲリラ豪雨はこのような状況ですが、台風が発達する条件も同じです。ゲリラ豪雨と台風の違いは、ゲリラ豪雨は数十分で雲が成長し寿命が終わりますが、台風は数日間かけて発達し1週間以上寿命があることです。

【Q3】雨・ゲリラ豪雨にオススメのアプリは?

・Yahoo!天気 今日の天気を通知してくれるアプリです。

・あめふるコール  これから雨が降る!を事前にお知らせします。

・Go雨!探知機‐XバンドMPレーダー 開発は日本気象協会です。

どれも無料アプリです。「雨降りアプリ」で検索してみてください。

【Q4】1時間に80mmとか100mmの雨ってどんな感じ?

1時間に50mm以上を気象用語では「非常に激しい雨」といいます。滝のように降り、水しぶきで辺り一面白っぽくなり、視界が悪くなります。車の運転は危険な状態で、都市の地下街では雨水が流れ込む場合があります。ほとんどの市町村で下水管の排水能力を超えてしまいます。

1時間に80mm以上になると、「猛烈な雨」といわれます。息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるほどです。室内のテレビの音が聞き取りにくいほど大きな音がして雨が降ります。こういった雨を経験すると、次に雨が降った時に恐怖がよみがえり、人によっては、少しの雨でも息苦しくなる場合もあります。






この記事のポイント

【1】ゲリラ豪雨は大気の状態が不安定な時に、積乱雲が発達した場合に発生します。

【2】ゲリラ豪雨は激しい雨が短時間に降りますが、集中豪雨は次々と積乱雲が発生し、同じ場所で降り続く状態です。

【3】ゲリラ豪雨による被害は短時間で危険な状態になり、離れた場所での雨でも被害が発生します。

【4】気象庁はアメダスや気象レーダーを使って雨を観測していますが、ゲリラ豪雨の予報は難しいのが現状です。

【5】ゲリラ豪雨が予想される状況では情報把握に努め、天気の急変に備えましょう。

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