【乾パンの豆知識】非常食の乾パンの栄養素と保存期間まとめ

非常食として用いられる乾パンに含まれる栄養素と、乾パンについて知っておきたい豆知識「栄養素」「非常食に最適な理由」「メーカー」「賞味期限」などなど、乾パンに関する情報をご紹介します。






1)そもそも乾パンって何?

乾パン(カンパン)は、保存、携帯の目的で固く焼いたビスケットの一種です。

元々は南蛮菓子のビスケットからヒントを得て、より保存のきく携帯用食糧として、日本国内で研究、改良が続けられてきました。そして戦時中には、日本軍が戦地へ持っていく為の戦闘用食糧として活躍しました。

今でも海上自衛隊では大型乾パン(80×55×15〈mm〉)が採用され、陸上自衛隊や航空自衛隊では小型の物(32×11×25〈mm〉)が採用されています。成分としては小麦粉を主体にしていますが、飽きがこないようにその味は、わざと薄めに仕上げられています。

今でも、その持ち運びやすい形状と高いエネルギー、そして保存性が評価され、災害時等の代表的な非常食として扱われています。

2)乾パンに含まれる主な栄養

乾パンはその大きさに比べてカロリーが高い事でも知られています(100g中393kcal)。では、栄養素としては、どのようなものが含まれているのでしょうか。

ここでは一缶(一般的に100g)の中に含まれる栄養素をあげてみます。

【1】栄養1:炭水化物(78.8g)
【2】栄養2:タンパク質(9.5g)
【3】栄養3:脂質(4.4g)
【4】栄養4:カルシウム(30mg)
【5】栄養5:マグネシウム(27mg)
【6】栄養6:鉄分(1.2mg)

乾パン

3)パサつく乾パンを子供でも食べやすくするための工夫

元々保存性を追求して水分を失くした食べ物ですので、食感はパサパサしていて、それだけで食べるには、ノドの通りを良くする工夫が必要になってきます。その例をあげてみましょう。

【1】甘いもので唾液を出すか、飲み物やスープと同時に食べる
【2】小さく切って汁けのある物等と混ぜて(浸して)食べる
【3】火が使用できる場合は、スープや出汁で煮る
【4】細かく砕いて食材に混ぜて食べる(又は調理する)

4)乾パンで賄えない栄養素を補える食品

非常時には炭水化物はエネルギー源としてとても有用性があり、乾パンもそういった意味で高く評価されている食べ物です。しかし非常事態(避難生活)が長引けば栄養の偏りは深刻な体調不良を招きます。そこで乾パンだけでは補えない栄養素にも触れておきます。

【1】タンパク質(肉・魚・豆・乳製品):缶詰・レトルト製品
【2】ビタミン類(野菜・果物):缶詰・缶ジュース類・フリーズドライ製品
【3】ミネラル類(ひじき・海藻):乾物
【4】食物繊維 (こんにゃく・根菜類):缶詰・常温保存できる野菜

5)乾パンが非常食に最適な理由

非常食に求められることといえば「高カロリー」、「手軽さ」、そして「保存性」です。

度重なる大きな震災に見舞われた日本では、災害時の非常食への関心も高まり、現在では、様々な新しい種類の商品が出回っています。それでも定番のセットには必ずといっていいほどこの乾パンが含まれています。乾パンが、非常食の定番として今でも認められるその理由を改めて探ってみましょう。

【1】ポイント1:保存がきく。(缶入りなら5年)
【2】ポイント2:高い炭水化物含有量で、しっかりとカロリー摂取が出来る
【3】ポイント3:持ち運びやすい。(軽量でコンパクト)
【4】ポイント4:味の淡白さが基本食として適している。
【5】ポイント5:価格が手ごろである。

6)乾パンの賞味期限と期限切れ廃棄にならないための工夫

賞味期限は袋入りのもので1年~1年半、缶入りではおよそ5年持つと言われています。

袋入りのタイプですと、真空状態が損なわれていると思われるもの(袋が膨らんでいる等)は食べるのは避けた方が良いですが、缶入りのものに関しては、安全性という面では、期限を過ぎていても特に問題は無いと、食品協会のホームページで紹介されているようです。

しかし備蓄品の期限は出来るだけマメにチェックしておきたいものです。そして、期限が近づいたものに関しては、その都度無駄なく消費することが望ましいですね。

【1】まずは、期限切れを見過ごさないように備蓄品を上手く管理する。
【2】出来れば保存期間の長い缶入りの物を購入する。
【3】期限が切れそうな物、また缶入りで少し期限を過ぎたものは工夫して食べる

乾パンがたくさん

7)メーカー別乾パンのご紹介

今では非常食を扱うお店へわざわざ出向かなくても、乾パンは通販で簡単に手に入れられますが、色々な銘柄のものが扱われていて、どれを購入するか悩ましいです。一缶当たりの値段やグラム数の違いなどを検証してみました。

ここではあえて一缶売りの扱いがあるものはその値段を乗せましたが、もちろん12缶や24缶のケース入りまとめ買いも出来ます。

【1】三立製菓:一缶・216円(100g)氷砂糖入り(5年)
【2】ブルボン:一缶・227円~270円(100g)キャンディー入り(5年)
【3】北陸製菓:一缶・200円~290円(110g)金平糖入り(5年)
【4】くろがね:一袋・178円(5枚入り・1年半)
【5】東京都葛飾福祉工場:3,639円(1/4斗缶・5年)

8)乾パン 栄養に関するQ&Aコーナー

【1】乾パンはダイエットに有効?

乾パンの原材料はほとんどが小麦ですので、GI値も高く、ダイエットに適しているとは言い難いでしょう。但し、洋菓子などで糖分や脂質を大量に摂取している方が、乾パンに置き換えられるのでしたら、少しは効果が期待できるかもしれません・・・。

【2】乾パンで生活ってできる?

残念ながら、乾パンは栄養面で万能とは言えません。空腹時や体力回復という意味での一時的効果の高いエネルギー補給の元として考えられると良いでしょう。

【3】乾パンの中の氷砂糖って意味ある?

砂糖や金平糖等の甘いものが一緒に入っているのは、パサパサした食感の乾パンを食べる際に、甘いものは唾液の分泌を促すからです。もちろん災害時の糖分補給の意味合いもあります。

【4】乾パンに合うジャムって?

前述の甘いものの方が唾液を分泌し易いという理屈からすると、乾パンに合うジャムは、酸っぱい種類のもの(ブルーベリージャムやマーマレードジャム等)より、より甘いタイプのもの、(イチゴジャムやリンゴジャム)が合うのではないでしょうか。

よくお薦めレシピとして紹介されているのが チョコレートや餡と合わせる(挟んで食べる)食べ方です。とても美味しいおやつになるそうです。

【5】乾パンを家庭で作ることは可能?

ネットで検索すると、「手作り乾パン」のレシピが、クックパット他でも紹介されています。強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、そしてオーブンがあれば1時間半程で作れるようです。

ただし、家庭では出来上がったものを完全に密封するのは難しいので、市販の物のような長持ちは期待できないでしょう。






この記事のチェックポイント

【1】乾パンの価値(栄養価等)をしっかり知ること

【2】実際に非常時にどのようにして乾パンを食べると良いか知っておく。

【3】乾パンを購入する際の知識を蓄える。どのタイプのものをどのくらいの数量購入するのが良いか検討してみる。(家族数が多ければ、大きな缶入りの方が得な場合もあります。ただし小分けは出来ない。)

【4】自宅にある避難袋の中の食糧品の賞味期限をしっかり把握しておく。

【5】期限が迫ったものを無駄にせず、工夫して美味しく食べる。その調理方法等の知識を習得する。(実際の被災時にも役立つ)

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