3人家族にはこれ!非常食で準備したいもの4種類と保管のコツ

いつ襲ってくるかわからない自然災害に対して、非常食の備蓄が必要なことはわかっていても、実際に何をどのくらい揃えたらよいのかは、なかなか難しいところです。今回は大人2人、子供1人の3人家族の場合を想定して、必要な非常食をまとめてみます。






1)大人1人分に必要なのは?

東日本大震災以降、非常食の備蓄は「7日分」といわれるようになりました。7日分の非常食とは、何をどのくらい用意したらよいのでしょうか。

【1】飲料水は大人1人、1日3リットル!

厳密には体重や体格によって1日に必要な水分量は異なりますが、大人は1日3リットルの備蓄が目安といわれます。7日分であれば21リットル、2リットルのペットボトルが10本以上必要ということです。

【2】食べ物はどのくらいあればいいの?

食品も、年齢や体格で必要量は異なりますが、1日3回食事を摂ると考えれば、21食分が必要ということです。レトルト食品や缶詰などを21食分揃えるとなると、かなりの量になることが想像できます。

現実的には、7日分の水と食料を持って避難することは困難なので、7日分の備えを「非常持ち出し用 3日分」と「自宅備蓄用 4日分」に分けて考えてみましょう。

考える女性

2)非常持ち出し用:3日分

災害後、二次災害が起きる危険がないかを確認するために必要な期間が1~3日、被災地以外からの援助の手が届くまでの期間が3~7日と想定されているので、避難をする際には3日分の水と食料を持ち出せれば、何とかしのげるということになります。1日3食×3日分、9食分が目安ということになります。

【1】非常持ち出し用の食品に必要なポイント

災害直後はライフラインの停止の他、混乱した状況が予想されます。避難所には不特定多数の人が集まりますし、上下水道の停止により衛生環境が悪化します。そのような状況下で、非常持ち出し用の食品に必要なポイントを挙げてみます。

(1)そのまま食べられる

ライフラインの停止を想定して、加熱調理や水の必要がなく、開封してすぐに食べられるものが向いています。また手を汚さずに食べられる、多少手が汚れていても食べられる、ということも考えておくとよいでしょう。

(2)軽くてかさばらない

避難所まで持って歩くことが前提ですから、非常持ち出しのリュックが重くて、避難の妨げになってはいけません。飲料水だけでもそれなりの重さになってしまいますし、非常持ち出しの荷物は食品だけではありません。できるだけ軽くてかさばらないものを選びましょう。

(3)賞味期限の長いもの

非常持ち出し袋の中身は1年に1回は確認をするという前提で、水や食料は1年以上の賞味期限があるものを揃えておけば安心です。

(4)ゴミが少ないもの

避難所は多くの人が集まりますし、上下水道が停止すると、どうしても使い捨てにするものが増え、ゴミがどんどんたまってしまいます。食品は、食べたあとに出るゴミが、できるだけ少ないものを選びましょう。

【2】具体的にはどんな食品がよいか?

非常持ち出し用の食品に向いている食品を具体的に挙げてみます。

(1)栄養調整食品

カロリーメイトなどに代表される栄養が調整されている食品は、非常食に適しています。小さく、かさばらず、どこでも購入できます。エネルギーや栄養素をバランスよく摂ることができ、開封してすぐに食べることができます。カロリーメイトには備蓄食用の長期保管が可能な商品も販売されています。

重さはありますが、エネルギーや栄養素が手軽に摂れるという点では、ウイダーインゼリーなどに代表されるゼリー飲料も適しています。水分補給にもなるので有効ですが、スーパーなどで購入する商品は賞味期限は1年未満のことが多いので、注意が必要です。

(2)アルファ米

お湯か水を入れておくだけで食べられるご飯です。水分の量でご飯の硬さを調整できるので、幅広い年齢の人に適しています。白いご飯だけでなく炊き込みご飯やピラフなどもあるので、おかずがなくても飽きずに食べられます。水は必要ですがアルファ米自体は非常に軽いので、重さを気にすることなく揃えることができます。

(3)パンの缶詰

缶詰になったパンなので長期保管が可能で、缶を開けてすぐに食べられます。甘いパンが多く、バリエーションも豊富です。軽いですが、かさばるのが難点です。

(4)非常食セット

初めは非常食のセットを購入してみるのもよい方法といえます。食品だけのセットもありますし、食品以外のものがセットになっている非常持ち出しリュックもあります。1セットを購入してみて、自分の家族に足りないものを買い足していくのも、効率の良い方法といえます。

【3】飲料水の量

大人が1日に必要な飲料水は3リットルが目安といわれているので、3日分で9リットル。これに食品や避難用具が入ると、非常持ち出し用のリュックは10キロを超えることになります。

人が生命を維持するために水は無くてはならないものですが、必ず3リットルが必要ということであはりません。年齢や体格によっても異なりますが、1日1~2リットルでも、すぐに体調を崩すとは限らないので、他の荷物とのバランスで水の量を調節しましょう。ただし、最低限1日1リットルを下回らないように調節します。

【4】必ず持って歩いてみましょう

3日分の水と食料、その他避難に必要なものを詰めたら、必ず持って歩いてみましょう。避難所までの距離や道のりの状態を確認して、無理のない重さにしておくことが必要です。

家族3人分を均等に配分するか、力のある男性に重さを増やすかは、子供の年齢によっても変わってきます。災害の起きる時間によっては、必ずしも3人が同時に避難できるとは限りません。日中に災害が起きた時、小さい子供がいる家庭では、女性が子供を抱っこして荷物も持って非難することもあり得ます。非常持ち出しリュックの中身は、家族構成と生活パターンも考えながら準備しましょう。

大量の野菜ジュース

3)自宅備蓄用:4日間

避難後、二次災害などの危険がないことが確認されれば、備蓄している水や食料を自宅に取りに戻ることができるかもしれません。また、自宅やその周辺の安全が確認できれば、自宅避難が可能な場合もあります。

大人1人あたり、水は1日3リットルを4日分で12リットル、食品は1日3食を4日分で12食分を備蓄しておくことになります。

【1】非常用食品

非常持ち出し用と同じく、栄養調整食品、ゼリー飲料、アルファ米、パンの缶詰は、自宅備蓄用としても有効です。これに加えて、長期保存が可能なレトルトカレーやスープ類もそろえておくと、食事としての満足感が高まります。また子供がいつも食べているお菓子、ビスコやコアラのマーチビスケット、森永キャラメルなども、長期保存が可能な缶詰めで売られています。食欲が落ちているときでも、お菓子ならつまめることもあります。

【2】ローリングストック

長期保存が可能な備蓄用の食品ではなくても、スーパーやコンビニで売られている缶詰やレトルト食品は、比較的賞味期限の長いものが多いので、好きな商品を買い置きしておけば、それも十分非常食になります。日常的に食べながら買い足しておき、一定量の在庫を持っておくことを「ローリングストック」といいます。

避難生活が長期化すると、不足してくるのが野菜類といわれています。野菜不足対策に、野菜ジュースをケースで購入しておきましょう。日常的に飲みながら、在庫を切らさないようにしておくことで、これも備蓄食として有効です。

【3】冷蔵庫の中身も備蓄食!?

停電すると、当然冷蔵庫も止まってしまいます。そのままでは冷蔵庫の中の食品は腐ってしまい、不衛生です。食べられるものは先に食べてしまいましょう。自宅避難が可能な場合は、カセットコンロを用意しておけば、ある程度の加熱調理が可能です。食中毒は怖いので、無理に食べきろうとするとかえって危険なこともありますが、冷凍・冷蔵庫内がある程度冷えているうちに、食べられるものは食べてしまいましょう。

孫とおじいちゃん

4)子供は年齢で必要なものが変わる

個人差はありますが、小学校高学年以上は、水も食料も大人1人分と同じと考えてよいでしょう。年齢が小さいほど大人とは別に必要なものも多く、成長に合わせた準備が必要です。子供の非常持ち出し用品は、3か月に1度、中身の確認と見直しをしましょう。

【1】乳児

粉ミルクは普段飲んでいる量に合わせた分を用意しておきましょう。ゴミは増えてしまいますが、スティックタイプの方が衛生的です。普段は母乳の場合も、環境の変化で母乳が出にくくなることもありますので、粉ミルクの準備はしておきましょう。月齢に合わせた飲み物や離乳食も必要です。スプーンなども洗うことができない可能性があります。使い捨てのスプーンか、除菌ウエットティッシュなども一緒に準備しておきましょう。

【2】幼児

大人と同じ非常食が食べられるのであれば、同じもので大丈夫です。しかし環境の変化や不安感で、食事が今まで通りに摂れなくなることもあります。乳幼児用のレトルト食品や幼児用のレトルトカレーなども用意しておくとよいでしょう。食事が摂れなくても、お菓子なら食べられることもあります。いつも食べている、子供が好きなお菓子を用意しておきましょう。

【3】小学生

小学校の低~中学年までは、子供の非常持ち出しリュックには、身を守る最低限の物だけを入れておきましょう。水と食料も子供が持って歩ける最小限にします。

小学校高学年以上では、大人1人分の非常持ち出しリュックを持って非難することも可能になってきます。子供の体力に合わせて、無理のない範囲で十分な内容を準備しておきましょう。小学校高学年以上の子供は、子供が自分でいつでも持ち出せる場所に置いておくようにしましょう。中身の入れ替えや確認は、子供も一緒にするようにしましょう。

5)保管の効果的なポイントとは?

いざというときに安心して食べることができるように、食品の保管環境と保管場所を整えておきましょう。

【1】

ペットボトルの水を家の中の数か所に分けて置いておくようにしましょう。1年を通して常温で気温の差が少なく、直射日光の当たらない場所が適しています。災害備蓄用に長期保管が可能な水もありますが、一般的に売られているペットボトルの水をローリングストックすれば、賞味期限を気にする必要がなくなります。

【2】非常持ち出し用リュック

いつでもすぐに持ち出せる場所に置いておかなくてはなりませんが、食品のことを考えれば水と同様に、1年を通して常温で気温の差が少なく、風通しがよく湿気の少ない場所が適しています。

【3】自宅備蓄用食品

水と同様に、家の中の数か所に分けて置いておくようにしましょう。1年を通して常温で気温の差が少なく、風通しがよく湿気の少ない場所が適しています。

ローリングストックする缶詰やレトルト食品などは、出し入れしやすく、在庫の数を確認しやすい場所に常備しておきましょう。

ソファに座る 3人家族

6)3人家族に関する非常食のQ&A

【Q1】カップ麺は非常食になる?

必ずお湯が必要なので、お湯が沸かせる環境であることが前提です。カセットコンロがあれば、停電中でもお湯が沸かせるので非常食として食べることができます。軽いですがかさばりますし、ゴミも多く出るため、非常持ち出し用よりは自宅備蓄に向いているといえます。

【Q2】自宅避難ができる場合は、何から食べたらいいの?

避難所などへの移動をせずに、発災から自宅避難が可能な場合は、初めに冷蔵庫内の食品を食べることを考えましょう。カセットコンロがあることが前提となりますが、簡単な調理をして、肉・魚・野菜などの生鮮食品、冷凍食品などから食べていきましょう。そのあと、ローリングストックしている食品や非常用備蓄食を組み合わせて食べていきましょう。

【Q3】食品と一緒に備蓄しておくと良いものは?

カセットコンロとカセットガスはぜひ用意しておきましょう。お湯が沸かせるだけでも、食事のバリエーションが増えます。食品用ラップは非常に使用できる範囲が広く便利です。食品用ラップをスプーンに巻いておき、使用ごとにラップの交換をすれば、スプーンを洗わずにすみます。食事以外の場面でも様々に使うことができます。

除菌タイプのウエットティッシュも水が使えない時は必要です。手を拭くだけではなく、使い終わった食器類を最後に拭いておくことができます。口腔ケア用のウエットティッシュも必ず用意しておきましょう。子供の虫歯予防や、災害関連疾患の予防になります。






まとめ

【1】備蓄したい非常食は7日分です

【2】非常食は非常持ち出し用3日分、自宅備蓄用4日分に分けて考えましょう

【3】自宅備蓄用の食品は、日常的に食べているものも含めてローリングストックしましょう

【4】非常持ち出しリュックの中身は、家族の年齢や生活パターンを考えて詰めましょう

【5】販売されている「非常食セット」も上手に活用しましょう

 

【参照】

https://chirashi.otoku.aeonsquare.net/pc/chirashi/bousai/r_stock.html

https://emergency-goods.net/emergency_provisions-137/

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