非常食は本当に必要?非常食の必要性5つのCHECKポイント

東日本大震災以降、日本人全体の防災意識が高まったという感はありますが、ある調査によると「非常食をまったく備えていない」人は全体の約3割強という結果が出ているそうです。そこで、非常時に必要になる非常食について考えてみました。






1)そもそも非常食って?

【1】非常事態とはいつどんな時?

非常事態とは、大規模な災害、または戦争や内乱、それに伴った経済的混乱といった社会が重大な危機に陥った状態。こうした状況下では情報機能が麻痺してしまうためにパニックになりやすくなります。

非常事態の際、現在の日本では災害対策基本法に基づいた災害緊急対策の布告や警察法に基づく緊急事態の布告などを内閣総理大臣が発令することになっています。

【2】非常食はどんなもの?

災害時や遭難時といった食べ物や燃料、水などが手に入りにくい状況に備えるための食糧を非常食といいます。一般の家庭でも最低3日分の水や食料を備蓄しておくことが好ましいといわれており、特に1日に必要な一人分の飲用水は3リットルといわれているので、3日分だと9リットルが必要になります。

できれば、市販の水ではなくて5年くらい保存が可能な「長期保存水」を備えておくと安心です。

【3】非常食に食べるものは?

(1)飽きずに食べ続けられるもの

例え非常事態だから命をつなぐために食べなければいけないといわれても、これまでの生活に慣れてしまってきた私たちにとって3日間も同じものを食べ続けなければならないのは想像以上に苦痛を強いられます。

まして、3日で終わるというのも分からない状況の中で。1品の量が多いことよりも、種類が多く1品ごとに味が異なる方が満足度も高いので、非常食を備える際は、洋食や和食などできるだけバラエティに富んだ種類のものを備蓄することが必要です。

現在では、和食なら水や湯を入れればすぐ食べられるアルファ米やそのままでも食べられるおかゆ、洋食ならピラフやハンバーグなど長期保存可能で美味しい非常食が多数販売されています。また、食欲が落ちていることも考えられるので少しの量でもカロリーを摂取できる高カロリーのものを選ぶようにしましょう。

(2)ローリングストックができるもの

買い置きをしておきながらいざというときは既に消費期限が過ぎていたり、もはやどこにしまっておいたのかされ分からなくなってしまったり、せっかく買ってあったのに活躍することができない非常食たち…。

そんなことにならないように、日頃から消費しながら買い足していく「ローリングストック」(「循環備蓄」や「スマートストック」ともいう)ができる非常食を買っておくのがおすすめ。缶詰や乾物などは普段の食卓に上ることも多く非常食にもなるので、食べたら買い足すという自然なサイクルの中で備蓄すること。

日頃から口にして味に慣れておくというのも大切です。ビタミン不足を補うために缶詰のフルーツなどもプラスしておきたいところ。

(3)手軽に栄養補給ができるもの

非常食を何日も食べ続けていると、やはり栄養バランスが崩れてきます。特に野菜が不足すると便秘や肌荒れを引き起こしたりさまざまな身体の不調をきたしたりします。フリーズドライの野菜やドライフルーツなどを備えておくのもポイントです。

カロリーメイトなども味のバラエティがあり手軽に栄養補給ができる上に長期保存も可能なので、非常食の一つに加えておくと安心です。

(4)食べ過ぎない程度の甘いもの

災害時には、メンタルに支障をきたすことが多くストレスがたまりやすくなります。そんなときには、リラックス効果が期待できる甘いものが必要です。摂り過ぎはよくないですが、比較的保存がきく種類のお菓子や甘いパンの缶詰、羊羹などは重宝するはずです。

(5)カセットコンロとカセットボンベ

心が不安に押しつぶされそうになっているときには、温かい食事が恋しくなるもの。寒い季節であればなおさらです。そこで、カセットコンロを常備しておくこともいざというときには大切になってきます。

日常でも鍋を食べるときなどにも使うものなので、カセットコンロと共にカセットボンベを多めに備えておくことも忘れずに。カセットボンベは非常時にはお店からすぐになくなってしまいます。

災害時 テーブルの下

2)非常食の必要性5つのポイント!

用意ができていないとどんなリスクが?

【1】必要性1:一変した日常生活や環境に対応する

今まで当たり前に過ごしてきた日常生活・食環境は、災害を境に一変します。

ガスや水道、電気はストップして料理も全くできなくなります。復旧するまでには3カ月くらいかかるでしょう。また、食品の生産や流通はストップしてしまい、食べ物や飲料水もお店から消えていき、もちろん外食店や総菜店、食料品店閉クローズしてしまいます。

【2】必要性2:誰かをあてにせず自分で乗り切る

自分のものは自分で用意しておくことが必要になります。災害食は「自分名義の自分食」。自治体などからの助けをあてにして他力本願になることなく、非常時には自助によりたくましく乗り切る覚悟が強く求められるようになります。

【3】必要性3:万全な事前準備で長期戦に負けない

普段通りの食事ができるようになるまでには、約3カ月はかかります。こうした長期戦に打ち勝つためには、平常時に食品を備えておくことが必要になってきます。

【4】必要性4:安全を確保した後に命をつなぐことを考える

安全な場所を求めて歩き、高いところや公共の避難所などに安全な場所を確保したら、しっかり食べて空腹を満たす必要があります。食べることでメンタル面での衝撃や動揺を緩和することもできるので、食事は欠かすことができない最重要事項になります。

【5】必要性5:社会的に弱い立場の人を守る

健康で対応力のある大人でも辛い災害時。介護が必要な高齢者や重大な病気を抱えている人、乳幼児など、誰かの支えが必ず必要な弱い立場の人が身近にいる人は、万全な日頃の備えがさらに必要になってきます。

3)非常食のおすすめランキングとは?

【1】1位:水で食べられるアルファ米シリーズ

なんといっても最も考えるべきはエネルギーをしっかり摂取するための主食。とはいえ、毎日同じ味のご飯ばかり食べていると飽きてしまうので、白米のほかにおかゆや炊き込みご飯、ピラフなどなるべく種類豊富な味のご飯を揃えておくといいでしょう。

【2】2位:野菜スープ・野菜ジュース

エネルギーを確保しただけでは、長期的な非難が必要になってきた場合には健康を害してしまいます。新鮮な野菜が流通するようになるまでの間は、保存がきく野菜のスープやジュースでしっかりとビタミンなどの栄養を補給することも必要です。

【3】3位:すぐに食べられて食器も不要なパンの缶詰

非常食の代名詞である「缶パン」のイメージを大きく覆す缶に入ったパン。今や進化を遂げて保存食とは思えない本格的なしっとりやわらなか食感を味わうことができます。普通に食べてもおいしいので、ローリングストックのひとつにもおすすめ。

【4】4位:甘味で心に余裕がもてる長期保存ようかん

老若男女に愛される味で手ごろなサイズなので、非常時の糖分補給に最適。ストレスがたまりがちな非常時に、ひとくち食べるだけで心が和みます。

【5】5位:温めなくてもおいしい常備用カレー

非常食然とした食べ物ではなく、いつも食べて慣れ親しんだ味があると、安心感があります。カレーは誰もが親しみのある味なので、温めなくてもおいしい常備用カレーは重宝するはず。

レトルト食品 スープ

4)あると助かる?日常でも食べられる非常食

【1】レトルト食品

レトルト食品は、調理をするときに湯せんをする必要があるので、最低限の水とカセットコンロが必要になります。

また、一緒に食べるお米も必要になってきます。ただし、最近では加熱せずそのままでもおいしく食べられるおかゆやカレールー、野菜スープなども販売されているので、チェックをしてみましょう。

【2】インスタント食品

インスタント食品といえばカップラーメン。しかしながら、カップラーメンはその特質上どうしても熱いお湯が必要になり、進化を遂げている非常食においてもそこはまだクリアされていません。

また、通常のカップラーメンは意外と消費期限も短くなっています。でも、保存期間が長い「保存缶」は販売されているようなので、どうしても非常時に備えてラーメンを確保したい人にはおすすめです。

【3】レトルト食品とインスタント食品の違いとは?

一般的に、機密性・遮光性のある容器で密閉されて加圧加熱殺菌した食品をレトルト食品、お湯を注いで短い時間待てば食べられる食品をインスタント食品といいます。広い意味ではレトルト食品はインスタント食品のひとつと分類されています。

5)備蓄食品と非常食の違いは?

【1】必要になる期間の違い

長期間に渡って食べ物が確保できない状態に備えるのが備蓄食品で、災害などにより一時的に食糧の供給が止まってしまった状態に備えるのが非常食です。

【2】生命に直結するか否かの違い

備蓄食品は、食べなければ餓死してしまうといったような危機迫る事態になった際に備えるもの、非常食は非難をするための助けになる食品を備えるものになります。非常食には、持ち歩きができるような食品が適しています。

【3】保存期間と保存量の違い

かなり長期間保存ができる食品を用意する必要がある備蓄食品に対し、非常食は一時的に空腹をしのげる食品を準備します。

非常食の量はそこまで多くなくても対応できるので金額を重要視しなくても良いですが、備蓄食品となると大量なストックが必要なので、低コストのものを選ぶことも重要になってきます。

【4】戦後依頼未知の状況に備えるのが備蓄食品

現代に生きている私たちの誰もが体験をしたことがないような非常事態に備えるのが、食料備蓄。一方で非常食とは、おおかた想定される大地震などの災害や有事によって食糧給が難しくなった時のために準備しておく食料のことを指します。

6)食料備蓄の保存方法と注意点

【1】効果的な保存方法とは?

前述のように、ローリングストックをして日頃から積極的に食生活の中に非常食を取り入れ、消費をしていくことで常に新しい食品を備えている状態をキープしましょう。味に慣れることや事前の味見にもつながるので、とても効果的で効率的な保存法といえます。

【2】避難用食料は何がベスト?

結局のところ、いざという時がいつ来るのか誰もわからない状況なので、いつ来ても対応が可能なような状態にしておくことがベストです。そのために、食べなれた缶詰やレトルト食品を常に家族が3日間は食べられるくらいの多めの数を買っておいて常にストックしておくことが大事なことではないでしょうか。

【3】注意点とは?

保管場所には持ち出しやすい場所を選ぶこと。普段から利用しないような場所に大切に保管してしまわないよう注意をしましょう。おすすめは玄関や車の中。会社にいる時間が長い人は勤務先にも置いておくことも大切です。

家に関するクエスチョン

7)非常食の必要性に関するQ&Aコーナー

【1】避難所に行けば食料はあるから非常食は必要ない?

大規模な災害時は、流通の麻痺などから地域によっては満足な食料調達ができなくなってしまいます。

そうした場合は、食糧が届くのは災害発生の3~5日後にもなってしまいます。学校などに備蓄された非常食は主に自宅が損壊したりなど非常食が持ち出せない家庭へ優先的に配られるので、やはり各家庭での非常食は必須です。

【2】普段の食生活で使う缶詰を保管すれば非常食は必要ない?

ローリングストックとして缶詰を利用するのは非常に有効な方法ですが、缶詰だけを非常食とするとおかずとなるものばかりになってしまい、栄養面や味のバリエーション的にも偏りが出てきてしまいます。主食や野菜、スイーツなど幅広い種類の非常食を揃えるように心がけましょう。

【3】お菓子を非常食にしても平気?

非常時に甘いスイーツや大好きなスナック菓子などがあると、心が癒されてリラックス効果が期待できるので、非常食としても有効だと考えられます。ただし、お菓子ばかり食べていたのでは、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などが不足してしまうので、プラスαとして考えましょう。

【4】ご飯派とパン派により非常食は異なる?

今は、各メーカーからご飯系もパン系も様々な種類が発売されているので、好みに合わせて用意するようにしましょう。非常時にはなるべくバラエティに富んだ食べ物が食べたくなるので、どちらもバランスよく用意することが望まれます。

【5】非常事態の度合いによって非常食は異なる?

災害の大きさにより非難期間が異なるので、量や種類も異なってきます。ただ、どのような規模の災害がくるかはきてみないと分からないので、どんな状況になっても耐えられるだけの備えは日頃からしっかり考えておきましょう。

【6】非常食用の長期保存食品は家庭に必要ある?

非常時には家庭の中で命をつなぐ食事を確保することになります。長期保存食品の備えは必須です。

【7】スーパーに駆け込めば非常食は必要ない?

非常時には、商品の搬入もままならなくなり必要なものはほとんど売り切れ状態になってしまうので、スーパーはほとんど機能しなくなります。事が起こってから買いにいくのでは遅すぎます。






この記事のチェックポイント

・日頃からローリングストックをして無駄を省き新鮮な備えをする

・偏らずバラエティに富んだ非常食を準備しておく

・自治体などによる救助に頼らず自分の身は自分で守る

・水は最低でも1人につき3日分で9リットルを用意しておく

・非常時であっても、栄養バランスも考えることが大切

・なるべくお湯や食器など用意するものが少ないものを中心に備える

・パニックをおさめるためにも好きな味の非常食を用意しておく

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