非常食にカレーが役立つ理由5選!選び方のポイント解説

大人も子供も好きなカレーは、非常食としても役立ちます。非常食用の長期保存可能な商品も多く登場していますが、スーパーやコンビニで手軽に買えるレトルトカレーも非常食として活用できます。非常時にもおいしいカレーが食べられる理由をまとめます。






1)いつものレトルトカレーが非常食になる!

カレーに限らずレトルト食品は、比較的賞味期限の長いものが多く、買い置きをしておくことで、いざというときの非常食として役立てることができます。

【1】レトルト食品が長持ちする理由

レトルト食品とはどういったものを指すのでしょうか?また、レトルト食品の賞味期限が長いのはなぜでしょうか?

(1)「レトルト」ってどういう意味?

「レトルト」の語源はオランダ語の「加圧殺菌用の釜」に由来します。もともとは殺菌用の釜を「レトルト」と呼んでいたようですが、現在は「加圧加熱殺菌すること、したもの」を「レトルト」と呼びます。

(2)日本の「レトルトパウチ食品」定義

日本では「レトルトパウチ食品品質表示基準」によって次のように定義されています。

「プラスチックフィルムもしくは金属はく、またはこれらを多層に合わせたものを袋状、その他の形に成型した容器(気密性及び遮光性を有する物に限る)に調整した食品を詰め、熱溶融により密封し、加圧加熱殺菌したもの」

少し簡単に言い換えると、プラスチックフィルムとアルミフィルムを貼りあわせた気密性のある袋に食品を入れて、密封してから加圧加熱殺菌を行ったものということです。

(3)どうして長持ちするの?

レトルト食品が長持ちするのは、容器の中に微生物や食中毒の原因となる細菌類が存在しないように、殺菌されているからです。レトルト食品の殺菌方法は食品を包装容器に入れて、密封シール後に中心温度120℃4分以上の殺菌を行います。これにより一般的な食中毒細菌の中で、最も耐熱性の高いボツリヌス菌が殺菌できるとされています。

また、殺菌工程の後には、殺菌効果を確認する試験が行われています。

・恒温試験

殺菌後の製品を無作為に数検体取り、35℃で14日間保管します。その間に、包装容器の膨張や内容物の漏れなどがあった場合は、その製品は出荷できないことになります。

・細菌試験

恒温試験に合格した製品は、続いて細菌検査が行われます。製品中に微生物や食中毒細菌の存在が含まれないかを確認します。これらの工程を経ることで、長期間保管できて、安心して食べられるレトルト食品が完成しています。

【2】ローリングストックにぴったり

賞味期限の長いレトルトカレーは、日常的に食べながら非常時に備える、ローリングストックにぴったりです。

(1)ローリングストックとは?

日常的に食べている食品を、消費しながら一定量の在庫を確保しておく備蓄方法のことです。食べたら、食べた分を買い足しておくことで、賞味期限を気にすることなく、一定量を備蓄することができます。

(2)ローリングストックのポイント

災害時の混乱している中で食べることを考えると、いくつかのポイントがあります。

・あまり手をかけずに食べられる

レトルトカレーと一緒に、アルファ米とカセットコンロを備蓄しておけば、ライフラインが停止していても、いつもと変わらないカレーライスを食べることができます。

・食べ慣れている好きな味

食べ慣れない非常食が続くと、どうしても食欲が低下してきます。好きなレトルトカレーを数種類用意しておけば、食べ慣れている味にホッとすることができます。

・エネルギー(カロリー)が十分に摂れる

災害時は強いストレスにより免疫力も低下しがちです。体力の低下は感染症のリスクも高めるので、少量でもエネルギーが十分に摂れるものが適しています。栄養バランスが整っていれば、さらに良いといえます。

カレー

2)非常食用のカレーは温めなくてもおいしい?

長期保存が可能で、温めなくてもおいしく食べられる、災害備蓄用のレトルトカレーもあります。最近では種類も増え、スーパーなどでも手軽に購入できるようになっています。

【1】温めずにおいしいのはなぜ?

植物性の油脂を使用しているので、常温でも油脂が固まることがなく、なめらかでおいしく食べることができます。

【2】普通のレトルトカレーは温めないと食べられない?

普通のレトルトカレーも常温で食べることはできます。しかし、多くの商品では動物性の油脂が含まれるため、油脂が常温で固形化してしまい口当たりがよくありません。温かいごはんやうどんにかけて食べるなどの方法で、カレーの動物性油脂が溶ければ、カレー自体を温めなくても気にならなくなりますが、やはり温めた方がおいしく食べられるといえます。

3)普通のレトルトカレーと非常食用のカレーの使い分け

では、普通のレトルトカレーと長期保存ができる備蓄用のレトルトカレーは、どのように使い分けるのが良いのでしょうか?

【1】長期保存ができるものは、非常持ち出し用に

備蓄用のカレーは賞味期限が数年単位なので、最低でも年に1回非常持ち出しリュックの中を点検すれば、賞味期限を切らさずに入れ替えることができます。また常温でもおいしく食べられるということは、避難所などで電気もガスも使えない場所でも食べることができます。アルファ米と水も一緒に用意しておきましょう。

【2】普通のレトルトカレーはローリングストックで自宅避難用に

レトルトカレーは非常に種類が豊富なので、好きなものを選んで常備しておくことで、日常的にも飽きずに食べることができます。スーパーなどで手軽に購入できるものから、お取り寄せなどで購入できる高級品、地方のご当地レトルトカレーなどいろいろな商品があります。珍しいレトルトカレーを集めてみても、楽しくローリングストックできます。アルファ米と水、カセットコンロを備蓄しておきましょう。

カレーを食べる女性

4)電気もガスも使わずにホカホカのカレーが食べられる!

ホリカフーズの「レスキューフーズ一食ボックス カレーライス」は電気もガスも使わずに、温かいカレーライスを食べることができます。賞味期限は3年の長期保存が可能なので、非常持ち出し用に適しているといえます。

【1】日本災害食学会認定品

日本災害食学会は、自然災害による被災生活を支え、健康二次被害の発生防止のために、災害食の備蓄推進と災害食の規格化を行っています。ホリカフーズのレスキューフーズ一食ボックスシリーズは、日本災害食学会に認証された商品です。

【2】どうやって温める?

商品の箱の中にはカレーとごはんの他に発熱剤と発熱溶剤が入っています。箱に書かれている方法に従って、チャック袋に発熱剤とカレーとご飯を袋のまま入れて、箱にセッティングしておきます。最後に発熱溶剤を入れると発熱して、カレーとごはんを温めます。発熱中は蒸気が上がり非常に高温になるので、やけどに注意が必要なほどです。カレーライスの他にも、牛丼、シチュー&ライス、中華丼、和風ハンバーグライスの5種類のメニューがあります。

5)子供用レトルトカレーも非常食になる?

各メーカーで、幼児用のレトルトカレーを販売しています。パッケージには子供の好きなキャラクターが描かれていて、シールなどのおまけが入っているものもあります。災害時は、子供も不安やストレスから食事量が減ることがあります。そんなときにも子供の好きなキャラクターのレトルトカレーなら、喜んで食べてくれるかもしれません。

多くの商品でアレルギーについての表示がされており、温めなくてもおいしく食べられる仕様となっています。小さな子供がいる家庭では、ぜひローリングストックしたい食品です。

カレーライス

6)災害食カレーに関するQ&A

【Q1】一度温めたレトルトカレーを、もう一度温めて食べても大丈夫?

レトルトパウチを開封せずに湯せんで温めた場合、もう一度温めなおして食べることは可能です。ただし、袋が破けていたり、袋がパンパンに膨らんだり、湯せん前の状態と明らかに変化が起きた場合は、食べるのを控えた方がよいかもしれません。

【Q2】レトルトカレーの元祖は?

1968年、大塚製薬が世界初のレトルト食品である「ボンカレー」を阪神地区限定で発売しました。大塚製薬が製薬会社であることから、点滴液の加圧加熱殺菌の技術を生かして開発に成功したといわれています。当初は半透明パウチを使用していたため賞味期限は短かったのですが、パウチ素材にアルミ箔を使用したことで賞味期限を急激に延ばすことができました。

【Q3】レトルト食品に保存料は入っていないの?

レトルト食品は加圧加熱殺菌をすることで微生物を死滅させた状態にしているため、保存料を使う必要がありません。






まとめ

【1】レトルトカレーが長持ちするのは、加圧加熱殺菌をしているから。保存料などは使用していません。

【2】温めずにおいしいカレーは植物性の油脂を使用しているので、冷たくてもなめらか。

【3】長期保存が可能なレトルトカレーは非常持ち出し用。通常のレトルトカレーは自宅避難用のローリングストックに適しています。

【4】非常時も、発熱剤を使用してホカホカのカレーライスを食べることができます。

【5】子供用のレトルトカレーもローリングストックしておきましょう。

 

【参照】

https://housefoods.jp/products/catalog/cat_1,curry.html

http://takumilog.com/rescuefoods-curry/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%88%E9%A3%9F%E5%93%81

http://www.mmjp.or.jp/TELEPAC/d-food/certification.html

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