非常食の”おかず選び”で大切な5つのCHECK項目

東日本大震災以降、非常食は種類も味も素晴らしい進化をしています。特におかず類は、レトルトパウチや缶詰が今までよりもさらに長期保存が可能となり、非常食としてだけではなく、日常の食事に使用できるほど身近になっています。






1)非常食のおかずは何故増えた?

東日本大震災以降、主食以外の非常食の種類が増えています。緊急時にまず必要な栄養素はエネルギーですから、ごはんやパンなどの食べ慣れた主食の備えは大切です。

しかし、避難生活が長期化した場合は、主食だけの非常食では不十分となってきます。過剰なストレスがかかる状況下、飽きずに食べ続けられることは、体力を維持するためにもとても大切なことです。

【1】非常食は基本的に炭水化物中心の世界

40年前、非常食の代名詞は「乾パン」でした。阪神淡路大震災の時に、お湯や水を加えるだけでご飯になる「アルファ化米」の製品が被災地に届けられ、好評だったことから、非常食として一般的なものになりました。

【2】東日本大震災で長期間に渡る救助が注目視され

東日本大震災時、食品の支援は衛生的で扱いやすいことから、個包装されているパンやおにぎりなどの配給がいち早く行われました。しかし、避難生活が長期に渡ったことで、主食だけの食事ではバリエーションが少なく食欲が減退したり、体調にも影響を及ぼすようになりました。

【3】南海トラフ巨大地震で防災意識が高まっている

南海トラフ地震が発生した場合、被害の長期化が予想されています。地域により被害状況に大きな差が生じるともいわれているため、被害の重大な地域に支援を充実させるためにも、各家庭での備えが一層重要となってきます。

【4】遭難時も想定した美味しく食べられる登山食へ

最近の登山・ハイキングブームにより、軽くて水(お湯)があれば食べられるアルファ化米や、缶詰と発熱材がセットになったものが、アウトドアショップなどでも売られるようになりました。万が一の遭難時には、温かいものを食べることで体温を維持し、体力を温存することができます。

遭難時も災害時も、救助の手が届くまでの間をしのぐということでは、同じ考え方ができるのではないでしょうか。

2)今ではおかずの種類も豊富に!おかずの非常食の人気ランキング5選

では、主食以外の非常食にはどのような種類があるのでしょう。

【1】1位:お味噌汁

やはりお味噌汁は、日本人のソウルフードといえるのではないでしょうか。フリーズドライや缶詰、レトルトパウチなどがありますが、特にフリーズドライの製品は具の種類も増えており、他のスープ類と合わせると非常にバリエーション豊かです。普段使いに常備している家庭も多いのではないでしょうか?

缶詰やレトルトパウチでは、水(お湯)が無くてもそのまま食べることができますし、お湯が沸かせる環境であれば、湯煎で温めることもできます。

【2】2位:おでん

こちらも缶詰やレトルトパウチの商品があります。具は卵・大根・牛すじなど、メーカーにより様々です。味がよく染みているので、温めて食べることができれば、食事としての満足感は高いおかずです。

【3】3位:ハンバーグ

レトルトパウチの商品が多いでしょうか。非常食として売られている商品は、保存期間が5年以上というものもありますが、スーパーやコンビニで売られているものでも、日常的に使いながらストックしておけば賞味期限切れを心配しなくて済みます。

普段から食べ慣れている味は、ストレスを抱えた子供たちにも安心感を与えることができます。

【4】4位:肉じゃが

缶詰やレトルトパウチの商品があります。味がしみていて、お年寄りにも食べやすく好まれるおかずです。レトルトパウチの場合、保存の仕方により、ジャガイモがつぶれてドロドロになってしまうことがありますのでご注意ください。

【5】5位:シーチキン

こちらは多くの家庭で常備している食品の1つだと思います。スーパーやコンビニで手軽に購入でき、賞味期限は3年ほど。日常的に食べては補充する「ローリングストック」が無理なくできる商品です。大人も子供も食べ慣れており、良質なたんぱく質が摂れます。

お粥と梅干し

3)非常食のおかず選びで大切な5つのポイント

非常食は1人最低3日分、可能であれば、1週間分を用意することが推奨されています。まとめて購入するとなると、それなりの金額がかかりますので、失敗しないために次のポイントをチェックしましょう。

【1】ポイント1:ネット通販で買うときは消費期限の確認をしっかりと

保存期間が5年間であっても、実際に届いた商品の消費期限が3年後の日にちではがっかりしてしまいます。ネット通販の場合、賞味期限についても説明が書かれている場合が多いようですが、気になる場合は確認を取ってから注文することをお勧めします。

【2】ポイント2:美味しさは口コミでチェック

試食して購入できれば一番良いと思いますが、展示会などに参加しないと試食の機会もなかなかないと思います。商品の口コミを確認して、食べた人の感想を参考にしてみましょう。

【3】ポイント3:お湯なし!真水だけでできるかは重要

非常時は、飲料水の備蓄があっても、ライフラインの停止でお湯を沸かすことができないことを想定しておかなくてはなりません。水でも調理が可能であること、もしくは、そのままでも食べられることが必要です。

費用はかかりますが、温かい食事は精神的な満足感も得られるので、発熱材がセットになっている商品などを検討するのも良いと思います。

【4】ポイント4:信頼できる会社の製品かどうか?

最近では大手食品メーカーからも長期保存可能な食品が販売されていますが、非常食をメインに扱う会社には、これまでに積み重ねたノウハウもあります。

商品の口コミと合わせて会社の情報も確認してみると、新たな情報が得られることもあります。防災安全協会が主催する「災害食大賞」では、様々な非常食がエントリーしているので、こちらの情報も参考になります。

【5】ポイント5:配給は味が薄いので味が濃いものを選ぼう

避難生活では、配給される食品は主食類が多いことや、味が単一化しやすいこと、過剰なストレスなども影響し、味の濃いものを欲する傾向にあるようです。非常食の備蓄には、味付けの濃いものも含めておくと、飽きずに満足感が得られるでしょう。

登山中の食事

4)非常食のおかずはこんな時にも使える!

非常食のおかず類にレパートリーが増えたことで、災害時だけでなく、様々なシーンでの活用が可能となっています。

【1】登山では普通の食事と同時に遭難時の食料へと

登山の時の食料は持ち運びしやすいことが必要ですが、フリーズドライの非常食なら軽くてコンパクトです。万が一の遭難時は災害時と等しい状況ですから、非常食は登山の時の食事に適しているといえます。

【2】めったに食べないけど偶に食べたくなる夜食に

一般的に販売されているお菓子やカップ麺にも、長期保存の缶詰となって再登場しているものがあります。賞味期限をあまり気にすることなく買い置きができるので、ごく偶に食べたくなる夜食の買い置きには適しています。

【3】海外生活で日本食を食べたい時に

主要な海外都市では、日本食は比較的口に入りやすくなってきていますが、やはり日本人の期待する味とは違うこともしばしばあります。レトルトパウチの非常食は、飛行機での輸送に耐えられるので、海外留学や出張中、日本食が恋しくなった時にぴったりです。

また外国の方へのお土産としても、日本の非常食のレベルの高さを伝えることができ、喜ばれるのではないでしょうか。

【4】腐りやすいスイーツの保存食として

缶詰の水ようかんや真空パックの練りようかんは、比較的保存期間の長い和スイーツですが、非常食として5年間の長期保存が可能なようかんがあります。

さらに、チーズケーキなどのケーキ類も長期保存が可能な缶詰が登場しています。長期間に渡る避難生活の中でも、スイーツがあることで安心感・満足感が得られますし、食欲がない時でも甘いものは食べやすく、エネルギー補給に適しています。

またお皿に盛り付けてデコレーションをすれば、日常でも素敵なデザートとして、十分楽しめます。






今回のチェックポイント

【1】食べ方を確認しましょう

そのままで食べられるもの、水を加えるだけで食べられるもの、温めて食べるものなど、食べ方を確認しておきましょう。

【2】味のバリエーションをつけましょう

飽きずに食べられるように、味のバリエーションをそろえましょう。

【3】日常の食生活にも取り入れましょう

 

賞味期限にこだわらず普段から食べ慣れておきましょう。

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