近くのスーパーで揃えられる非常食6つのカテゴリーを解説

この頃、地震や台風など自然災害が多く発生するようになりました。なんとなく、非常食を準備する必要を感じておられる方も多いと思います。近くのスーパーマーケットで非常食を揃えてみましょう。思ったより簡単に揃いますよ。






1)災害に備える食品について基礎知識を解説

災害に備える食品と聞いて思いつくのは、非常食と保存食、備蓄食料ですが、違いはあるのでしょうか。

【1】非常食とは

非常食とは、「災害などが発生して飲用水・食料の入手が困難になる非常事態に備えて、あらかじめ準備しておく食料」と多くの辞典では定義しています。特に、法律などの基準などはなく、一般的に以下のようなものです。

(1)保存期間が常温で1年以上と長いもの
(2)調理が不要ですぐに食べることができるもの
(3)調理が必要であっても、最低限で、熱源を使用しないもの
(4)災害時に備えて準備する目的に特化して開発されたもの
(5)具体的な食品名
・日清食品:カップヌードル保存缶、チキンラーメン保存缶
・江崎グリコ:ビスコ保存缶
・井村屋:えいようかん(ようかん)

また、食品メーカーによっては、従来販売している商品を保存期間が長くなるよう、滅殺菌したり、封入時に脱酸素するなど工夫した長期保存商品を開発し、非常食でも食べ慣れた味を提供する動きも多くなっています。

【2】保存食って何?

保存食は「比較的長期間にわたって貯蔵するため、腐敗を抑制する加工や処理がされた食品」です。長期間とは数か月から数年を指し、代表的な加工方法は以下です。

・乾燥:スルメ、干し魚、干しシイタケ、干し柿、高野豆腐、乾麺
・燻製:スモークサーモン、ベーコン、ソーセージ、
・煮る:佃煮、ジャム、水煮
・漬ける:みそ漬け、塩漬け、砂糖漬け、オイル漬け、酢漬け、焼酎漬けなどです。また、保存食は保存方法や分類も様々です。
・缶詰
・びん詰
・レトルトパウチ食品
・インスタント食品
・フリーズドライ加工

【3】備蓄食料って

備蓄食料は「長期にわたって食べ物が手に入らなくなることが予想される時に、準備する食料」です。この場合、実際に購入する食品は普段の食事とあまり変わらないものを、多めに買う状態になります。

新型インフルエンザの流行などに備え、買いだめをすることがこれに当てはまります。目安として、数週間から数か月を想定します。

・米、水、乾麺
・缶詰、びん詰、レトルト食品
・フリーズドライ、インスタント食品
・冷凍食品

スーパーで買い物

2)非常食はどれくらい準備すればいいの?

非常食は最低3日間、できれば1週間分準備するのが望ましいとされています。

【1】非常食の条件

非常食の定義で少しふれましたが、「常温長期保存」「調理不要」、この2つは絶対的な条件です。特に非常食が必要とされる災害発生時及びその翌日はインフラの被害が大きく、カセットコンロなど加熱する器具を持っていない場合、調理はほぼ不可能です。

また、災害が大地震などの場合、余震も続き、たとえカセットコンロなどの熱源を持っていたとしても、使用できるとは限りません。そうした時に、保存食でも非常食になるのは、下記のものです。

・缶詰(できればプルトップ缶)
・びん詰(主食、またはおかずになるもの)
・レトルトパウチ(加熱不要の食品)
・乾物(干し柿、ドライフルーツ)
・その他(魚肉ソーセージやチーズなどパウチ加工の食品)

【2】非常食が必要な期間って?

非常食が必要な期間は従来3日間といわれていますが、できれば1週間が望ましいといわれるようになりました。この目安とされる3日間は、今までの災害で公的支援が何とか間に合った期間です。

しかし、予想されている首都直下型地震や南海トラフ巨大地震のような、今までに体験したことがないような災害が発生した場合、公的支援が行き届くためには1週間が必要とされています。

また、インフラの復旧で最も早いのは電気です。今までの災害で、最速で3日間、最長で1週間をめどに復旧しています。電気が復旧するだけで熱源の確保が容易になり、加熱不要の非常食から多少でも加熱調理が可能な保存食へと移行できます。

まだ、その他のインフラの復旧は時間がかかり、不自由な生活に変わりはありませんが、食事の面では劇的な復旧への第一歩です。

【3】非常食は何がどれだけ必要?

(1)避難時の食事

食べるもの+水分が不可欠となります。チョコレート、ビスケット、ようかん、チーズ、魚肉ソーセージ、カロリー補助食品調理、加熱が一切不要なもの。少量でも高カロリーのもの。開封して、すぐに食べることができるもの、食べた後の片付けが簡単なものをあげています。常温保存で個包装のものをご用意ください。

(2)避難後3日間の食事

1人につき1日3回分の食事を3日間分、加熱不要の非常食の期間です。1回分の食事は「主食+おかず+汁物」が通常セットとなります。

・主食

ご飯(アルファ米)、パン(缶入り、乾パン)

・おかず

缶詰、レトルト食品

・汁物

レトルト

これにおやつを1日1~2回想定しています。1回分のおやつは「おやつ+飲み物」です。

・おやつ

缶詰(果物)、お菓子、栄養補助食品

・飲み物

野菜ジュース

主食のアルファ米はお湯を加えただけでご飯になるように、加工された非常食です。お湯ではなく、水でも調理できるようになりました。パンは缶入りのタイプで非常食として長期保存できるものです。

また、おやつの栄養補助食品は避難生活でのストレス緩和と、食事での栄養摂取が十分ではないので、それを補う目的です。特に避難生活で不足しがちな食物繊維とミネラルを加えたクラッカーやビスケットに加え、野菜ジュースを取り入れることで水分の補給も行います。

買い物 主婦

3)実践!6つのカテゴリーで買い物リストを作ってみよう

今回のテーマは「近所のスーパーで非常食を揃える」です。まず買い物リストを作ってみましょう。地方のかなり小さいスーパーでも実際に置いてある商品を選びました。

【1】避難時の食べ物(チョコレート・ビスケット・ようかん・チーズ・魚肉ソーセージ・カロリー補助食品)

全部スーパーマーケットで揃えることができます。ただし、全部を揃える必要はなく、各家庭の好みや季節(暑い時期に常温でチョコレートは溶けてしまいます)を考えて選んでいただければよいと思います。

避難生活で疲れたときに甘いものが欲しくなる時もありますので、おやつに食べたりしていただければいいと思います。

(1)アサヒグループ食品:1本満足バー

https://www.asahi-fh.com/products/balanced-food/1pon-manzoku/

(2)QBB:お徳用スティックチーズ14本入

http://www.qbb.co.jp/item/item.php?pid=508

(3)ニッスイ:おさかなソーセージ

http://www.nissui.co.jp/product/item/00125.html

(4)大塚製薬:CalorieMate(カロリーメイト)

http://www.otsuka.co.jp/cmt/product/

(5)大塚製薬:SOYJOY(ソイジョイ)

http://www.otsuka.co.jp/soy/crispy/

【2】主食(レトルトご飯・レトルトお粥・雑炊)

ご飯の非常食の定番「アルファ米」は置いてあるスーパーが限定的なので除外しました。レトルトのご飯は「サトウのごはん」タイプで、電子レンジ以外に湯煎で食べられるものです。

「サトウのごはん」の湯煎時間は15分間です。湯煎が必要ですので、厳密には非常食に当てはまりませんが、被災地でご飯ものを要望される声はいつも挙がります。敢えて入れました。

レトルトのお粥・雑炊はできれば加熱したいのですが、冷たいままでも食べることができます。

(1)サトウ食品:サトウのごはん

https://www.satosyokuhin.co.jp/products/products_rice

(2)東洋水産:マルちゃんの米飯シリーズ

https://www.maruchan.co.jp/attakagohan/lineup.html

(3)味の素:味の素KKおかゆシリーズ

https://www.ajinomoto.co.jp/okayu/

※冷たいままでも食べることができます

(4)キューピー:まごころ一膳(おかゆ)

https://www.kewpie.co.jp/products/rice/index.html

(5)シマヤ:ほんのり贅沢雑炊シリーズ

https://www.shimaya.co.jp/lineup/m/cat178/

【3】汁物(レトルト食品・フリーズドライ・インスタント(粉末)タイプ)

スープはレトルトタイプを想定しています。しかし、ポタージュ系のスープが多く、暖める必要があり、季節やお好みで選んでください。みそ汁は、スーパーで売っている商品はほとんどが、フリーズドライかインスタントタイプで、減塩みそ汁やカップ入りもあります。

水分補給も可能ですし、ご飯とセットのイメージも強く、多少でも野菜を食べることができるので、リストにいれました。厳密に非常食といったときは当てはまりませんが、主食同様調理用の水と熱源を確保することが絶対条件です。

(1)ハインツ:大人むけのスープシリーズ

http://www.heinz.jp/products/soup

※季節によって冷製スープもあります

(2)アマノフーズ:おみそ汁(フリーズドライ)

https://www.amanofd.jp/amano/shop/index.html

※おみそ汁以外で丼物のフリーズドライ商品もあります

(3)永谷園:即席みそ汁

http://www.nagatanien.co.jp/product/lst/3/

※減塩みそ汁、カップ入り、生みそタイプとあります。

【4】おかず:缶詰、レトルト食品

(1)缶詰:すぐに食べられるプルトップタイプ

魚の煮物・魚のかば焼き・牛肉の大和煮・やきとりなどです。缶詰はおつまみとしても人気が高く、近年バリエーションが特に豊かになりました。スーパーでも多くの種類を購入することができます。

缶詰は大きく分けて、おかずと素材があります。非常食の場合はおかずになるものを準備します。保存食や備蓄の段階であれば、素材も大変役立ちます。

缶詰を非常食に選ぶ時に気をつけたいことは、塩分と油分です。水分の補給が日常生活に比べて十分に行えない避難生活で塩分をとりすぎることは、できるだけ避けたいものです。

水分の補給によって、過剰摂取した塩分濃度を下げることも期待できず、避難生活による強いストレスのかかる状態では血圧の上昇は避けられません。また、油分の過剰摂取は胃腸障害の原因になりやすいことが、避難経験者の方から指摘されています。1人1缶ではなく、何人かで分けて食べるとか、汁は残すなど気をつけましょう。おつまみ缶詰は油漬けが多いので、リストに加えていません。

・HOKO:サバ味噌煮

http://www.hko.co.jp/for_consumer_use/category/7/2.html

・マルハニチロ:魚かば焼き

https://www.maruha-nichiro.co.jp/products/prodlist.php?c=2

・HOKO:牛肉大和煮

http://www.hko.co.jp/for_consumer_use/2107.html

・ニッスイ:つくね塩味

http://www.nissui.co.jp/product/category/140.html?subcat=030

・ホテイフーズ:やきとり

http://www.hoteifoods.co.jp/

・DOLE:フルーツ缶詰

https://www.dole.co.jp/products/material/canned

缶詰にプラスチック製のピックとふた付きです。

・はごろもフーズ:フルーツ缶詰とレトルト

https://www.hagoromofoods.co.jp/products/home/?category1=%E3%83%87%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%88

(2)レトルト食品:加熱不要のレトルトタイプ

カレー・煮魚・ハンバーグ・おでん・筑前煮など煮物・きんぴらごぼう、煮豆などの常備菜などになります。レトルト食品はカレーやシチューどんぶりの具といった加熱が必要なものから、できれば加熱した方が美味しいけれど、加熱しなくても十分おいしいものも増えてきました。

おかず系のレトルト食品は非常食用に開発されたもの以外は、賞味期限が短いものが多く、また、冷蔵保存が増えてきました。食卓にもう一品欲しい時や、お弁当の箸休めに取り入れておられるご家庭も多いと思います。非常食として取り入れるには賞味期限が短いものは無理がありますが、管理ができるご家庭は取り入れられると、幅広い年代の方にとって食事の質が飛躍的に向上します。

・ハウス食品:温めずにおいしいカレー

https://housefoods.jp/products/catalog/cat_1,ret,curry,ata.html

・江崎グリコ:温めずに食べられるカレー職人

https://www.glico.com/jp/business/sp2/bichiku_03.html

・はごろもフーズ:煮魚レトルト

https://shop.hagoromofoods.co.jp/products/list16.html

温めても、そのままでも食べることができます。

【5】おやつ:栄養補助食品・野菜ジュース・お菓子

食物繊維などを強化したブランビスケット・好きなお菓子、アメ・野菜ジュースなどになります。栄養補助食品は避難時にも有効ですが、野菜やミネラル分の不足を補うために取り入れたいものです。

また、お菓子は心の栄養です。好きなお菓子をちょっとだけ準備しましょう。野菜ジュースは常温保存が可能で、比較的賞味期限が長くなっています。様々な味も増えていますので、積極的に取り入れましょう。

・アサヒグループ食品:クリーム玄米ブランやフルーツグラノーラ

https://www.asahi-fh.com/products/balanced-food/balance-up/

・森永製菓:マクロビ派ビスケット

http://www.morinaga.co.jp/macrobiha/

※卵・バター・牛乳・砂糖を使用していません

・カゴメ:野菜1日これ1本

http://www.kagome.co.jp/products/drink/A8669/

※野菜不足の解消にぜひ

・キッコーマン:調製豆乳

http://www.k-tounyu.jp/products#category-2

※プレーンタイプだけでなくコーヒー味などもあります

【6】水と水分:ペットボトルの飲料水・栄養補助食品のゼリー飲料

水は食料とは別で考えなければならないほど、重要です。食料がなくても水さえあれば生きることはできます。理想は成人1人当たり1日に3L必要とされています。

避難生活では、水分摂取を控えて、エコノミークラス症候群や脱水症状になる方も多くおられます。体のために、極端な水分制限は止めましょう。

ペットボトルの水は重くてかさばるので、避難時に持ち運びに困りますが、栄養補助食品のゼリー飲料(inゼリー)は、水分補給も可能ですので、少しでも取り入れられることをおすすめします。

・森永:inゼリー

http://www.morinaga.co.jp/products/list.php?id=0403

味の素:アミノバイタル

https://www.ajinomoto.co.jp/aminovital/products/

スーパー 買い物

4)スーパーで揃えられる非常食をピックアップ

今まで紹介した中で、特におすすめの商品をご紹介します。

【1】水産:マルちゃんの米飯シリーズ

・五目釜めし・中華風おこわ・とり釜めし・五目ピラフ・ドライカレーなど

https://www.maruchan.co.jp/attakagohan/lineup.html

非常食としてはすぐに食べられるものにはなりませんが、湯煎を15分間すれば食べられるのは魅力です。特に、白ごはんだけでなく、「レトルトライスシリーズ」ではバラエティー豊かなラインアップです。

色々な味を楽しめるので飽きがこないこと、160g入りで女性や子どもでも食べきることができます。また、おかずが要らないのも助かります。

【2】ニッスイ:スルッとふたシリーズ

・さば味付減塩30%・さば水煮減塩30%・さばみそ煮減塩30%

http://www.nissui.co.jp/product/brands/140.html

ニッスイのサバの缶詰です。スルッとふたシリーズの最大のおすすめポイントは減塩商品が揃っていることです。缶詰で同社比減塩30%はメーカーの頑張りを感じます。さばアレルギーがなければ、是非お試しください。

【3】キッコーマン:調製豆乳・豆乳飲料

http://www.k-tounyu.jp/products#category-2

スーパーの飲料の棚にズラリと並んだ商品でご記憶の方もおられると思います。避難時でも、たまには水や野菜ジュース以外が欲しい時におすすめです。ポイントは涼しいところで半年くらい保存ができるところです。

もちろん色々な味があると、楽しみも増えます。大豆アレルギーの方は残念ですが、牛乳アレルギーの方やコレステロール値が気になる方は試してみる価値ありです。慣れない方は、飲んだ後お腹のハリを感じることがあるかもしれません。

5)買い物リストで注意が必要な方

ご家庭によっては、注意したいポイントや、変更しなければならない点があります。

【1】高齢の方

食べるものが限られる方や、避難時に重いものを運べないなど、注意が必要です。食べるものも、すぐに食べられるチョコレートやビスケットでは、おやつ代わりでやはりご飯やお粥をという要望が多く出ます。

また、健康に気を付けて塩分を控えめの食事の方や、固いものは食べられない方も多くおられます。

玄関近くに、キャリーカートを常備し、水とご飯、熱源(カセットコンロとガス、と鍋)を入れておかれることをお勧めします。どうしても、避難所に行くのをためらわれる方も多いのですが、災害によっては早めに避難し、生命を守る行動をお願いします。

【2】お子さんのおられる方

お子さんの年齢にもよりますが、慣れない環境で自分のことも精一杯の状況で、お子さんの面倒もと、本当に大変です。ワンタッチテントで屋外または屋内で避難生活をされるご家庭もあります。

また、自治体によっては、お子さんのおられる方をなるべく一カ所に集めて、お互いの負担を減らす取り組みを始めたところもあります。お子さんがおられると荷物も多くなります。

子どもだからと諦めないで、ペットボトルの水とお菓子くらいはリュックサックに入れて、お子さん自身が運べるように工夫してみましょう。

【3】アレルギー体質の方

食事面の配慮が必要な方は、アレルギー対応の非常食を準備しましょう。スーパーでできるだけ揃えようと思うと、案外いつもの食事を作る環境を準備した方が、簡単なように思えます。

いつも以上にストレスが強く、環境も変化して、アレルギー体質の方にとって何があってもおかしくない状況を克服するためには、耐熱ポリ袋を使用して、日常に近い食事をつくることは、最も良い対処方法だと思います。熱源と水の確保を最優先にお願いします。

【4】食事制限のある方

糖尿病や腎臓病など、日頃から食事を節制して生活しておられる方にとって、日常以外の生活は、災害とはいえできるだけ避けたいものです。

普段使用している人工甘味料や減塩しょうゆなど調味料を持ち出し袋にストックし、いざというときに備えましょう。また、人工透析を定期的に行っておられる方は、缶詰の果物は加熱してありますので、ドライフルーツよりはお勧めできます。

スーパー 買い物

6)ここに要注意!買い揃えた後にするべきこと

非常食は買って終わりではありません。常にメンテナンスが必要です。

【1】賞味期限に気をつける

非常食の管理は賞味期限に気を付けることが最も大切です。

(1)賞味期限って

ほとんどの食品は賞味期限または、消費期限が表示されています。賞味期限は美味しく食べることができるとメーカーが判断したものです。賞味期限が過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるものではありません。ただし、消費期限は品質管理の面に置いてメーカーが保証する期間です。いずれにしても期限切れにならないように、使いましょう。

(2)缶詰・びん詰・レトルトの賞味期限

缶詰は3年間、びん詰は1年間、レトルト食品は3か月~半年が目安です。それぞれの商品に表示されていますので、確かめましょう。保管場所は高温多湿の場所を避けてください。

(3)食べてはいけない状態の見極めと対処の仕方

正常な缶詰、びん詰は真空に近い状態を保持しています。ふたはややくぼみ気味で、指で押すと固いです。未開封のもので、賞味期限を過ぎたものでも、この状態であれば、中の食べ物が変質していることはほとんどありません。

ただし、賞味期限前の状態でも、膨張した缶詰は破裂の可能性があります。見つけたら早めに処分しましょう。特にイージーオープン(プルトップ)タイプは少しの衝撃でも破裂の可能性があるので、慎重に早めに対処しましょう。

布かビニールをかぶせ、破裂しても構わない場所に移動し、布やビニールをかぶせたままの状態でふたを少し空け空気を抜きます。落ち着いてから分別して廃棄しましょう。

レトルト食品の場合は、袋に穴が空いている時は、虫や細菌など異物の混入が疑われるので、賞味期限前でも、食べるのをやめます。この他、異常に膨らんだ状態なども変質が疑われるので、食べることをやめましょう。

【2】ローリングストック

非常食などいつ食べるかわからないものは、賞味期限切れになってしまうことがよくあります。せっかく買い揃えたものですから、無駄にしないように気をつけましょう。ローリングストックは「先入れ先出し」が基本です。新しく買ったものを加え、賞味期限切れが近いものを食べていきます。

わざわざ取り寄せた非常食は、食べるのも少し勇気がいりますが、スーパーで買った商品であれば、いつもの献立に入れやすく、また次の買い物で買い足しも簡単です。家族で防災を意識して、お召し上がりください。必ず補充を忘れないようにしましょう。その時、食べてみて家族の評判が良ければリピート買い、悪ければ他の商品を入れるなど工夫してストックしていきましょう。

指をさす女性

7)非常食Q&A

【Q1】カセットコンロの簡単に運べるタイプはないの?

・カセットコンロのスタンダードタイプで軽いものです。

岩谷産業:カセットコンロ 達人スリムⅡ CB-TAS-1 3180円(税込)

本体サイズ338(幅)×275(奥行)×84(高さ)mm、重量約1.2kg

・専用ケースがついたアウトドア用、少し大きくなります。

岩谷産業:アウトドアコンロ タフまる CB-ODX-1 6980円(税込)

本体サイズ341(幅)×283(奥行)×129(高さ)mm、重量約2.4kg

の準備に関する

・専用ケースがついたアウトドア専用小型のものです。

岩谷産業:ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB 3680円(税込)

本体サイズ155(幅)×155(奥行)×127(高さ)mm、重量約274g

岩谷産業:カセットガス http://www.i-cg.jp/product/gas/

どれも同じカセットガスが使えます。本体はネットショップでの価格です。比較的大きなスーパーマーケットやホームセンターで取り扱っています。カセットガスは近くのスーパーマーケットで購入できます。大きさや持ち運びの点を考慮してお選びください。

【Q2】買い物リストの商品は全部買わないとダメ?

そんなことはありません。あくまでも例として挙げてあります。お好みや、季節、アレルギーの有無などで各個人、ご家庭で判断してください。また、缶詰とレトルト食品のバランスが大切です。

缶詰は便利ですが、重く、かさばります。空き缶の処分もレトルトに比べると、気配りが必要です。しかし、保存期間が長いことは大変魅力的です。また、フルーツの缶詰は空き缶の利用価値が高く、避難経験者の方がナベや器として使えたので、必ず非常食に加えるようにアドバイスしておられます。各ご家庭でお好みもあると思いますので、ご一考ください。

【Q3】非常食を全部リュックに入れて避難ってできるの?

悩ましいところです。一般に成人男性が背負って非難できる重さは15㎏、女性は10kgといわれています。食べ物だけでなく、懐中電灯や非常持ち出し品、水と全部を合わせると、時代劇の大八車に家財道具を積んで避難する庶民を想像してしまいます。

そこで、家族で分担する、キャリーカートを使用する、食品の缶詰とレトルトの割合を考えるなど、工夫が必要です。

【Q4】買い物リストに加えたいものは?

個人的には「ドリップコーヒー」です。理由は単純。「これが日常だから」です。もし、水と熱源が確保されるなら、チョコレートやビスケットよりも「ドリップコーヒー」です。

災害時に精神的にも肉体的にもどうしようもない時、いつものコーヒーには比べようもないけれど、この一杯は私の心のよりどころになると思います。あの香り、コーヒーと共に過ごす時間はかけがえのないものです。落ち着きを取り戻すためにも、必要だと思いました。皆さんも自分に必要な何かをご準備ください。






この記事のポイント

【1】災害時の食料は段階により、非常食・保存食・備蓄食料と分けられる。

【2】買い物リストを作ってみる。各家庭で自分たちにあったアレンジやカスタマイズをする。

【3】近くのスーパーマーケットでも充実した非常食を簡単に揃えることができる。

【4】非常食のバリエーションを広げるポイントは熱源と水の確保に尽きる。

【5】買い揃えた非常食はローリングストックを心掛け、賞味期限切れにならないようにする。

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