非常用ご飯総まとめ!常備しておきたいもの10選

非常用ご飯はもはや戦国時代を迎えています。災害の発生により消費され、要望が出され、メーカーが新製品を開発するというサイクルが加速しています。そのまま食べられるもの、アレルギー対応、長期保存と進化はとどまることを知りません。非常用ご飯を常備したいと思っている方も、ローリングストック中の方も必見です。






1)非常用ご飯が進化している?

非常用ご飯は、災害用や自衛隊の携帯食、アウトドア用として製造されてきました。

【1】非常ご飯の進化

阪神淡路大震災の発生を契機に、「災害時は乾パン」から「災害時もご飯」の要望が高まり、非常用ご飯の開発に本腰を入れるメーカーが増えてきました。ご飯は米を炊いた時に、デンプンがα(アルファ)化した状態が美味しく食べることができ、冷たいご飯やコメのときのデンプンがβ(ベータ)化した状態では、美味しくないまたは食することができません。

そして、日本人にとってのご飯は主食であると同時に、こだわりを持つ方も多いので、美味しさの求められるレベルが高く、長期保存と味の両立が大きな課題でした。企業各社の努力による食品加工の技術の進歩で、長期保存とデンプンのアルファ化を保つまたは復元することが可能となると非常用ご飯は、製品化されました。同時に、包装資材の品質が向上したこと、脱酸素剤の併用などにより、近年は、味と、長期保存、メニューの豊かさとともに、アレルギー対応など、めざましい進化を遂げています。

【2】非常用ご飯の種類

長期保存するための食品加工技術及び、包装資材により大まかに5つに分けられます。

・アルファ化米
・パック入りご飯
・レトルトパウチ食品
・フリーズドライ加工
・缶詰

(1)アルファ化米

非常用ご飯と聞いて、最も多くの方が想像されると思います。ご飯を炊いてデンプンをアルファ化し、そのまま急速乾燥したものです。炊いたご飯をそのまま炊飯器で保温し続けて、カチカチになった状態をご想像いただければいいと思います。この状態のご飯に、家庭でお湯を加えてもご飯にならないのに、不思議なことにアルファ化米はご飯に戻って食べられます。熱湯は15分、水は60分で食べることができます。ご飯は温かい方がお好みの方は、熱湯で調理されるか、水で調理した場合は加熱剤(商品名:モーリアンヒートパック)を使用して、温められることをおすすめします。

(2)パック入りご飯

電子レンジで調理する商品が主流です。非常用として調理するときは湯煎で15分間加熱します。アルファ化米は袋から食べることになってしまいますが、パック入りですとトレーに入っているので、おかずにと一緒に食べても精神的に満足感があります。従来の製品は、保存期間が半年から1年程度で、非常食としてはあまりお勧めできなかったのですが、最近では、3年から5年保存の備蓄用もありますので、お試しください。

(3)レトルトパウチ食品

大きく分けて、真空状態のものとスタンド型のものがあります。真空状態のものはパック入りご飯と同じように、電子レンジまたは、湯煎で調理します。

スタンド型のものは、近年次々と新製品が発売されています。最も特徴的なことはそのまま食べられる商品が多く、もちろん温めて食べることもできます。調理は電子レンジや湯煎が一般的です。包装資材の開発により、バリエーションの豊かさ、保存の長期化にめざましいものがあり、軽量でかさばらないことから、缶詰をしのいで保存食の主流となりつつあります。

(4)フリーズドライ

フリーズドライと聞いて、みそ汁を連想される方も多いと思います。フリーズドライは、急速冷凍した食品を真空状態で乾燥させたものです。極限まで水分を除いた商品は缶詰を併用することで、25年保存を可能にしました。開発メーカーはみそ汁でお馴染みの会社が多く、スーパーマーケットで販売されている商品は賞味期限が半年くらいのものが多いのですが、長期保存のご飯や雑炊は5年以上のものもあります。

(5)缶詰

缶詰に入っているだけで、3年保存が可能です。しかし、デンプンがベータ化しているため、必ず湯煎など加熱が必要です。ご飯以外の保存食品が多く、どちらかというとご飯の缶詰をご存知ない方もおられますが、やはりレトルト食品に比べると衝撃に強く、積み重ねて保管できるので、保存食として外せません。

この他に非常食として、耐熱ポリ袋を使用して無洗米を炊飯すると、最低限の飲料水で調理可能です。長期保存可能な加工食品とはいえ、湯煎が必要ですので、同じ湯煎調理とみれば、非常用ご飯としてカウントできます。魅力は価格が安いことと普段の生活で食べている食品という点です。

また、保存はなるべく冷暗所で行ってください。直射日光が当たる、極端な温度変化や湿度の高いところなどは好ましくなく、賞味期限前であっても変質してしまいます。この他食品によってはニオイのきついものと一緒に保存しないように明記されているものもあります。お気を付けください。

お茶碗によそってある白米

2)常備しておきたい非常用ご飯:アルファ米

では、個別に見ていきましょう。

【1】サタケ:マジックライス

白米・わかめご飯・青菜ご飯・梅じゃこご飯・根菜ご飯・パエリア風ご飯・五目ご飯・ドライカレー・エビピラフ

国産うるち米100%使用のアルファ米です。調理時間は熱湯で15分、水で60分です。注水量を変えると雑炊としても食べられます。

【2】LA・PITA:レスキューライス

白米・わかめ御飯・ピラフ・ドライカレー・五目ごはん・おかゆ・梅がゆ

原料を岡山県産の米だけに限定して生産しています。白飯はもち米も使用しています。調理時間はお湯で25分、水で60分です。アルファ米を乾燥技術と工夫した商品パッケージにより、7年間の保存を可能にしました。

【3】尾西食品:アルファ米ご飯シリーズ

白飯・五目ごはん・わかめご飯・田舎ごはん・松茸ごはん・山菜おこわ・白がゆ・梅がゆ・ドライカレー・チキンライス・エビピラフなど

アルファ米は100%国産米を使用し、メニューにより品種を変えて味を追求しています。調理時間はお湯で15分、水で60分です。ご飯の量が約4割のおにぎりシリーズもあります。5年間保存可能で、商品によってはハラール認証のものもあります。

【4】杉田エース株式会社:イザメシ

ごはん・ひじきご飯・わかめご飯・五目ご飯・小松菜ご飯・ふわふわ玉子粥・梅しらす雑炊

国産うるち米を使用し、しっかりと炊き上げているので炊きたての香りとともに、お米の芯からの甘味を感じます。保存期間は商品によって異なり、3年から5年です。

3)常備しておきたい非常用ご飯:パック入りご飯

スーパーマーケットなどで販売されている商品は、保存期間が半年ぐらいです。非常用ご飯は製造から3から5年程度の賞味期限の商品をご紹介したいと思っていますので、ご了承ください。ご自宅で賞味期限等を管理でき、災害時に湯煎で調理可能であれば、非常用ご飯として利用されれば良いと思います。

【5】越後製菓:非常用・備蓄用ご飯

備蓄用の非常食として長期保存ができるようアルミ外装袋に入っています。電子レンジまたは、湯煎で調理します。国産うるち米を使用し、超高圧処理による殺菌をしてありますので、パック入りご飯独特の嫌なにおいはありません。賞味期限は5年です。

お米

4)常備しておきたい非常用ご飯:レトルトパウチ食品

食品メーカーだけでなく、防災グッズを販売するメーカーがオリジナル商品を販売しています。

【6】横浜岡田商店:HОZОN HОZОN BOSAI SERIES

和風鯛ごはん・和風ちりめんごはん・洋風トマトごはん・海鮮カレーごはん

調理不要でそのまま食べるタイプです。防災グッズを販売する会社のオリジナル商品です。食欲が湧いて元気になってほしいと、アートディレクターとコラボしたパッケージです。5年保存で、発芽玄米を使用しています。内容量280g 熱量約180kcal。和風ちりめんごはん以外は、内容量が半分の子ども用もあります。

【7】株式会社LLC:Long life foods 主食シリーズ

備蓄やわらかご飯・白粥・梅粥・酒粥

常温保存食品の製造をするメーカーです。4層アルミパウチの袋に入れ、窒素ガス置換包装後最小限の加圧加熱殺菌により、素材の風味・食感を損なわず常温で6年間保存可能です。そのまま食べることができ、温めるとよりおいしくなります。

【8】ミドリ安全:そのままご飯

五目ごはん・カレーライス・チキンライス・中華丼

ヘルメットなど、作業用品を取り扱うメーカーです。この商品は温めなくても、すぐにおいしく食べられる、リゾット状のご飯です。5年保存が可能で内容量290g熱量は約400kcalです。

5)常備しておきたい非常用ご飯:フリーズドライ食品

基本的にご飯を紹介しています。雑炊やお粥だけのラインナップの商品は今回は触れていません。

【9】永谷園:フリーズドライご飯

梅しそ味・わかめ味・ピラフ味・カレー味

5年間保存可能で、お湯で3分水でも5分で調理できます。そのままスナック菓子風に食べることもできます。

6)常備しておきたい非常用ご飯:缶詰

【10】サンヨー堂:サンヨー飯缶

五目めし・とりめし・牛めし・チキンドライカレーなど

内容量185gのタイプです。以前は375gのタイプだけでしたが、現在は同じ商品が、2サイズあります。缶を開けずに20分間湯煎で調理します。プルトップタイプではないので、缶切りを準備する必要があります。賞味期限は製造から約3年です。

白米 

7)非常用ご飯に関するQ&Aコーナー

【Q1】記事で紹介してあった「モーリアンヒートパック」って何?

株式会社協同:モーリアンヒートパック http://www.morians.co.jp/

アルファ化米の記事でご紹介した、加熱剤です。加熱袋に発熱剤と少量の生活水を加えると、熱を発して、食品を温めることができます。アルファ化米だけでなく、パック入りご飯、レトルト食品、お粥や雑炊、離乳食(レトルトパウチ)、ペットボトル飲料(温めても良いタイプ)に使えます。高齢の方や赤ちゃんのおられるご家庭は、かさばらないものですので、準備されることをおすすめします。

【Q2】食品のアレルギー対応って、よくわかんない。

ネットで商品の紹介にアレルギー対応とあります。特に子どもさん用の保存食セットに表示されています。今回ご紹介した商品の中にも、アレルギー対応を前面に出して宣伝しているものもありますが、宣伝していなくてもして対応している商品も多くあります。公式サイトや商品には明記されています。ご確認ください。

省令で加工食品と添加物は含まれるアレルゲンを表示するよう定めています。表示しなければならないアレルゲンは以下の通りです。合計27品目です。

・特定原材料7品目 表示義務(重い症状を引き起こしやすい、あるいは症例数が多い)

卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに

・特定原材料に準ずるもの 推奨20品目

あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・まつたけ・桃・やまいも・りんご・ゼラチン・バナナ・ごま・カシューナッツ

アレルギー症状のある方は、アレルギー専門医の指導の下適切な食事制限を行い、またストレスを和らげ、少しでも多くの食べられる食品を増やして、豊かな食生活を送られるように願います。






この記事のポイント

【1】非常用ご飯は食品加工技術と包装資材の開発により、劇的な進化を遂げています

【2】非常用ご飯はアルファ化米、パック入り、レトルトパウチ、フリーズドライ、缶詰が主なものです

【3】非常用ご飯は、直射日光や湿度を避け、冷暗所に保存する

【4】非常用ご飯は水で調理したり、そのまま食べることもできますが、温めるとより美味しくなります

【5】非常用ご飯は商品によって内容量が異なるため、自分に適した量を調理しましょう

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