避難所生活の実態をリアルに解説!食事面やライフスタイルとは?

ここ数年想像を超える震災がたくさん「ありました」。と過去形ではなく今も辛い避難所生活を余儀なくされている人がいます。明日は我が身と言いますが、震災は今次の瞬間に私達の日常を奪うかもしれません。経験者しか知らない避難所生活の実態に迫ります。






1)大きすぎる差がある?3食食べられない実態

食事の支給に対しては被害状況や避難所によってそれぞれ違うようです。

【1】一食一汁も

災害が起きた直後は支援物資が届かずに満足な食事が出来ない避難所が多いようです。温かい食べ物や飲み物は無く、おにぎりや菓子パンなどが主流で、飲み物もペットボトル500mlなどで冷たい物ばかり。

ある避難所では朝食なしで昼食が味噌汁の汁だけ、夕食はさつま揚げだけ等、せっかくの温かい食べ物が出てもみそ汁の汁だけだったと言います。一汁一菜は聞いたことが有りますが一食一汁は初耳で衝撃かもしれません。しかし別の避難所では子供たちにおやつが配られていたそうです。どうしてこのような差があるのでしょうか?

2)原因は避難所の規模?避難所の規模が大きく関係

避難所にも大勢の人を収容できる大規模な避難所と、少人数収容の小規模な避難所が有ります。小規模な避難所のほうが人数の少ない分一人当たりに行き渡る量が多くなります。半面小規模の避難所には支援物資が届かないという問題も有ります。

大規模な避難所の場合人数が多いので食事回数が少なくなるようです。逆に大規模な避難所にはメディアが入ることが有る為物資が届きやすいという利点もある様です。災害の種類や被害の大きさによってはガスが使える避難所では調理が出来るので食事の質やバランスが良くなり食事の質もよくなります。

頭を抱える女性

3)それぞれが抱える問題点

少ないながらも、ようやく支給された、せっかくの食事でも食べられず悲しい思いをされた人たちもいます。

【1】歯の弱い高齢者

・噛めない飲み込めない

避難所には高齢者も当然いらっしゃいます。パンはまだ柔らかいので良いかもしれませんが、普通に炊かれたご飯で作ったおにぎりは硬くて食べられない、食べにくいという問題もあります。よく噛めずに飲み込むので消化しにくい。飲み込みにくい高齢者もいます。

ポイントは、おにぎりなどの固いものは包んであるものなら上から揉んで柔らかくしましょう。食品ラップが有れば食品ラップに包んでつぶして柔らかくしながら食べる事で少しは食べやすくなります。

・お腹をこわす

高齢者によっては冷たいおにぎりやお弁当等を食べると下痢をするという高齢者も少なくないそうです。固いものを柔らかくする方法と同じ方法で、揉んだりつぶしたりすることで温かくまではならなくても冷たさが緩和されます。

・パンを好まない

高齢者の多くは甘いパンを好まない傾向にあるのも事実です。

【2】赤ちゃん・幼児

・離乳食が手に入らない

まだ大人と同じ食べ物を食べられない赤ちゃんや幼児は食べられるものが少ない。

・ミルクがなくなる不安

いつまで続くか分からない避難所生活ではミルクがなくなるという不安も有ります。

・母乳が出なくなる

まだいろいろ食べられない赤ちゃんは離乳食が手に入らない上にミルクもいつ無くなる、届くかわからない中、ただでさえ大きなストレスを抱えている避難所生活でおにぎりやパン一個で母乳も出なってしまう心配もあります。本当にいろいろな意味で悪循環です。

4)病気の二大原因とは?

満足ではないながらも支給された食べ物が食べられない人も、食べた結果病気になる人も?

【1】食物アレルギー

・パンとおにぎりが主流

避難所の食事は、のため小麦アレルギーの人パンは当然食べられません。

・原材料の確認出来ない

原材料が分からない食べ物が多いのでフルーツしか口に出来なかったという人もいました。毎食フルーツが出るわけではないので空腹でも食べられないのは本当に辛いと思います。

【2】持病

・糖尿病の悪化

避難所生活が長くなるとアレルギーばかりでなくおにぎりやパン等の炭水化物中心の食生活を続けることで糖尿病の悪化や、糖尿病ではなかった人も糖尿病になってしまうというケースもあります。

・高血圧

血圧が高くて塩分控えなければならない人たちにとって避難所での食事は塩分が多く高血圧からの頭痛に悩まされる人も多いそうです。

・インフルエンザやノロウィルス

衛生面が保たれない。大勢の人が共同で使うトイレも水不足で流すことも手を洗うことも出来ない等、不衛生になると感染症の心配も出てきます。

・湿度や温度が管理できない

乾燥した寒い避難所での生活はただでさえ不十分な食事やストレスで免疫力が落ちている中、体調不良を訴える人が多く、冬場だとインフルエンザやノロウィルスに感染しやすくなります。感染力が強いため体力のない高齢者や子供は特に危険です。

病気になるのも悪化させるのもストレスも有りますが、食事が大きな問題になるでしょう。更に衛生管理が出来ていないと感染症のリスクが高まります。Point!除菌できるティッシュや除菌スプレー等用意しておきたいですね。

パジャマを着て座り込む男性

5)睡眠問題...幅80センチとは?

大人が一人横たわるだけのスペースでの睡眠ですが周りは知らない人ばかりでちゃんと眠ることが出来るのでしょうか?

【1】壁のない壁!板もないのに板挟み

・自分のスペースを確保するにも一苦労

ようやく確保できたのが幅80センチ。80センチと言えばシングルの布団とさほど変わらないと思いますが、隣は知らない人なのではみ出すことは出来ないという緊張感から心の中で幅80センチの壁を作りますが、実際には壁は無く横を向けば知らない人が寝ているのです。

・硬くて冷たい床

普段はスポーツをする体育館などの硬くて冷たい床での睡眠。冬場は特に、たとえストーブがあったとしても天井の高い体育館は温かい空気は上に行ってしまうので底冷えがするでしょう。

ダンボール等配布されるようならダンボールの上に横になるだけで硬さや冷たさは随分軽減されるようです。

・毛布なども足りていない

せいぜい与えられるのは一人一枚の毛布です。冬は寒くて眠れないことは想像できます。もし新聞紙があれば衣類の中(体に)新聞紙を巻くだけでも温かいそうです。

・夏は蒸し風呂状態

十分な水分が補給できないので脱水症状や熱中症になる人も多いようです。水分を一気飲みせずに少しずつこまめに飲むように心がけると良いそうです。夏は暑くて喉が渇くのでどうしてもゴクゴク飲んでしまいがちですがゴクゴク飲んでしまうとせっかく摂取した水分があっという間に尿になって出てしまうそうです。

大勢の知らない人たちが同じ空間、しかも一人がやっと横になれるだけのスペースしかない状況で疲れ果てた体を休ませることができるとは到底考えられません。健康な大人でも大変なのに、高齢者や赤ちゃんなどにとっては命に係わる問題もたくさんあります。

・音

イビキや歯ぎしり、赤ちゃんの泣き声。これはどうすることも出来ない問題!しかもかなり大きな問題です。周りも、音を立てている本人にとってもとても辛いことだと思います。ストレスや疲れから余計にイビキが大きくなることがあってもおかしくはないと思います。自分でボリュームの調節や電源を切ることが出来れば良いのですがそれも出来ません。とは言え、周りにいる人にとっての苦痛も半端なく大きいことも想像がつきます。

赤ちゃんをもつお母さんにとっても同じです。泣くのは仕方が無いと分かっていてもやはり皆さんの迷惑になることは分かっているので泣きやむまで外で過ごすお母さんが多いようです。避難所生活で身も心もクタクタなお母さんの気持ちを思うと悲しくなりますが「泣かせるな」という声が実際に聞こえてきたそうです。確かにせっかく眠っていてもイビキや歯ぎしり、赤ちゃんの泣き声で目が覚めてしまう人もいるのが現実です。こんな時のために耳栓があると良いと思います。

急な非難で耳栓は持っていなくても食品ラップで代用が出来ます。食品ラップを細く紐状にして両端をもって結び目を作れば耳栓の代わりになるそうです。

・明るすぎて眠れない

広い体育館の電気を全部消すことは有りません。防犯や、夜中にトイレに行く人の為にも真っ暗になることは有りません。

Point!被災された人たちが有ると良いと思う物の中にアイマスクが有ります。準備出来たら非常持出袋に入れておくと良いと思います。マスクで代用するのも方法の一つです。

トイレ

6)トイレ問題は解決しない?

ライフライン復旧の順序に大きな問題の秘密が有りました。電気➡ガス➡水道の順に回復することが多いようです。水道が使えないと言うことは当然トイレの水も流れないと言うことになります。今まで大きな災害が何度もあって、たくさんの情報が流れているはずなのに特にトイレ問題は全くと言っていいほど改善されていないのが現実です。

【1】女性用のトイレは長蛇の列

服装のせいや、身だしなみを整える時間等が原因でトイレに時間のかかる女性用のトイレは長蛇の列で我慢できずに男性用のトイレに駆け込む女性もいるほどです。

・トイレパニック

阪神淡路大震災で生まれた言葉だそうです。水道が使えないのが原因で水洗トイレの水が流せないと言うことでトイレに汚物の山が出来たことからトイレパニックという言葉が生まれたそうです。

・仮設トイレも足りない

避難所に仮設トイレが設置されるのにも数日を要するので3日以内に仮設トイレが行き渡った自治体は被災地全体の約3割強だったそうです。

・トイレに行く回数

トイレに行く回数を減らすために水分摂取を減らす人も現れそれが原因で体調に悪影響が出る事もあります。

・プールの水やお風呂の水

プールに貯めた水やお風呂の残り湯などでトイレの水を流すという話も聞いたことが有ります、実際には大地震発生後は下水管や排水パイプが破損している可能性が有る為、トイレを流すとパイプ詰りがおきたり、破損個所から水と排せつ物が一緒にあふれ出すことがあるので周辺地域が汚染される可能性も有り感染症の発生に繋がることもあるようなので注意が必要です。

100円均一にも売っている簡易トイレはこんな時に役立ちます。大袋だと割安で一回当たり90円程で使えるそうです。家族の人数、日数を計算したら決して安くは有りませんが、準備出来ると良いですね。

・手作り簡易トイレ

黒いビニール袋、高吸水性樹脂、介護用に便利な消臭袋の3つでビニール袋の中の尿を高吸水性樹脂で固めて消臭袋に入れる事で手作り簡易トイレになるそうです。蓋つきのバケツが有ると良さそうです。

非常持ち出し袋

7)非常持出袋に入れて置くと良い物リスト

・食品ラップ

水が無くても食器などにかけて使うことで食器などを洗わずに済みます。前出の通り耳栓の代用も出来ます。

・アルコール等、除菌ができるウェットティッシュやスプレー

水が使えないことで不衛生になると感染症の危険性が出てくるので手指が清潔に保てる。

・ウェットティッシュやティッシュ、ベビー用のおしり拭き

トイレットペーパーが無いとき等に拭くことも出来る。

・アイマスク、マスク、耳栓

眠るために役立つ。

・水なしで使えるシャンプーや汗取りシート

お風呂に入れない時拭けたら多少はスッキリできる。

・女性用生理用品(ビデ等)

生理中入浴出来ないのはとてもつらいです。なかなか女性の口からは生理用品やビデ等が欲しいとは言出しにくいですが必要な物です。

・ 常備薬

災害後いつ家に帰られるか分からないので常備薬は必須です。

・簡易トイレ

100均などでも購入可能

避難した時から時間が経つにつれて必要な物が変わってくるのでここにあげたのはほんの一例ですがこの中で必要と思う物が有ったら是非用意しておくことをお薦めします。補足―洪水の中の避難には長靴は不向きです。長靴は中に水が入った時に重くて歩きにくく足がとられる心配が有ります。足元が良く見えない洪水の中の避難では危険な物を踏む心配があるので底のしっかりした運動靴がお薦めだという事でした。






まとめ

結局は避難所がどういう環境かによって避難生活が大きく左右されます。自治体の動き方もそうですが、これまでの震災からの改善点は意外にも少なかったことが分かりました。少しでも快適、にはならないにしても不自由さを軽減させる為にこの記事が少しでもお役に立てれば幸いに思います。最後までお付き合い戴きまして有難うございました。

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