【野菜編】保存食として野菜を備蓄させるポイント6選

東日本大震災の時、支援物資として最初に届けられた食品は、パンやおにぎり、インスタント麺などでした。避難生活が長引くにつれて、圧倒的に不足した食品が「野菜」です。生鮮食品の野菜を、保存食として備蓄するには、どのようにしたらよいのでしょうか。






1)野菜を保存食にするなら「ピクルス」がおすすめ

ピクルスは、昔からヨーロッパの家庭で作られていた野菜の漬物の一種です。

【1】ミックスピクルス

数種類の野菜を一緒にピクルス液に漬け込んだものです。漬け込む野菜の組み合わせによって味も変化しますし、いろどりも華やかです。

【2】スイートピクルス

通常のピクルス液よりも、砂糖を多めにしたものです。日本食の甘酢漬けもスイートピクルスの一種といえます。

【3】和風ピクルス

ピクルス液に昆布を一緒に漬け込むことで、だしのきいた和風の味わいになります。

2)自家製ピクルスにぴったりなおしゃれな保存瓶を3つ紹介

ピクルスを入れる容器は、保存性を高めるために、洗いやすくて消毒できること、密閉性が高いことが必要です。また、保存中の中身もよく見えるので、ガラス瓶がお勧めです。

【1】KILNER(キルナー)

創業170年、イギリスの老舗キッチン用品ブランドです。ルナーのロゴが入ったものは、昔からの人気商品です。クリップトップや缶蓋タイプなど、いろいろな種類があります。比較的、匂い移りがしにくいガラス瓶です。購入方法としては、ブランド公認のオンラインショップがあります。

【2】Le Parfait(ル・パフェ)

フランスの老舗ブランドです。サイズが豊富で実用性が高く、オレンジ色のパッキンがおしゃれなガラス瓶です。

【3】Cellarmate(セラーメイト)

日本の星硝子株式会社の商品です。パッキンや取っ手などの部品を分解して洗浄・煮沸できるので衛生的に優れています。

ピクルスを瓶で保存

3)野菜の保存食といえば「カゴメ」!カゴメの保存食3選

ケチャップと並んでカゴメの主力商品なのが野菜ジュースです。カゴメの野菜ジュースが、長期保存品となって非常食になりました。

【1】野菜の保存食セット

野菜一日これ一本長期保存用190gと野菜たっぷりスープ60gの詰め合わせです。ジュース×6本、スープ3種類×2袋のセットは、大手通販サイトでは、およそ3000円(税別)で販売されています。

(1)特徴1

ジュースもスープも、そのままで食べる(飲む)ことができます。調理不要、食器不要で、1人分ずつの包装なので衛生的です。

(2)特徴2

ジュースもスープも、水分を一緒に取ることができます。災害時に不足する野菜類を手軽に補充することができます。

【2】野菜一日これ一本(長期保存用)

5年半の長期保存が可能な商品です。

(1)特徴1

30品目の野菜、350g分を絞った野菜ジュースです。

(2)特徴2

この野菜ジュースを使って、アルファ化米を戻すことができます。

【3】野菜たっぷりスープSO50

トマト、かぼちゃ、豆、きのこの4種類があります。

(1)特徴1

温めなくても、そのままで美味しく食べられます。野菜や豆をたっぷり使って、さらに塩分は控えめです。

(2)特徴2

3年半の長期保存が可能です。

4)災害時には野菜不足になりがち!野菜備蓄のポイントとコツ

避難生活が長引くと、野菜が食べられないことによってビタミン・ミネラルが不足し、体調不良を招きます。

【1】時系列で考える野菜を備蓄するコツ

発災から時間とともに、身の回りの状況も変化していきます。状況に応じて野菜が摂れるように、備蓄の方法を考えましょう。

(1)発災直後3日間

備蓄する食品は、ライフラインが停止している状態でも摂れるものを考えましょう。野菜ジュースは水分とエネルギーも摂れるので有効です。

(2)4日以降~

備蓄食を活用し、日常の食事に近づけるようにしましょう。アルファ化米やレトルト食品・缶詰などを活用します。カセットコンロなどが使える状況であれば、温めて食べましょう。

(3)1か月後~

ライフラインの復旧状況に応じて、玉ねぎやいも類など、長期保存が可能な野菜を調理して食べましょう。買い物ができる状態であれば、生鮮野菜も購入したいところですが、使える電力や水に制限がある場合は、調理方法などに配慮が必要です

【2】備蓄するときの野菜の分量―目安は1日350g

レトルト食品や缶詰の中にも、野菜を多く使用しているものはありますが、備蓄食だけで必要な野菜を摂ることは、なかなか大変です。

(1)一般的な1日の野菜摂取量は?

日本人の成人が1日に食べている野菜の平均量は約268gです。

(2)1日摂取量目安は?

厚生労働省は1日に350gの野菜を食べることを推奨しています

(3)足りない野菜を補うには?

野菜の代替になるとはいえませんが、野菜の摂取不足を補うという点では、野菜ジュースはとても有効です。

5)常備菜で簡単作り置きレシピ

ローリングストック法で常備菜があれば、災害時でも家庭の味が食べられます。

【1】常備菜レシピのメリット

日々の食事やお弁当に使いながら、常に作り置きをしておけば、いざというとときにもすぐに食べられる備蓄食になります。

【2】「きゅうりともやしのツナゴマ和え」を作ろう

野菜の水分をよく除くことが、保存性を高めるコツです。できれば、もやしのひげ根も取りましょう。

(1)手順1

きゅうり2~3本はもやしと同じくらいの太さの千切りにして、塩を混ぜておきます。

(2)手順2

もやしは1/2~1袋を、沸騰したお湯でゆでてざるにあげて冷ましておきます。

(3)手順3

水気をきったもやしと水気を絞ったきゅうりに、ツナ缶を1缶、すし酢大さじ2~3(お好みで)、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ1、すりごま適量を混ぜます。ツナ缶の油は適度に捨てましょう。

【3】「にんじんナムル」を作ろう

レンジで加熱することで、水っぽくなるのを防ぎます。

(1)手順1

にんじんの大きいもの1本を千切りにしておきます。

(2)手順2

耐熱ボールに入れて緩めにラップをかけ、電子レンジ600Wで2~3分加熱します。

(3)手順3

にんじんが熱いうちに、ごま油大さじ1、すりごま適量、顆粒鶏がらスープの素小さじ1/2、しょうゆ1/2、塩ひとつまみ、チューブにんにく1㎝をよく混ぜます。

ジャーサラダ

6)ジャーサラダが保存食に向いてる?

おしゃれなイメージの「ジャーサラダ」ですが、保存食なるのでしょうか?

【1】ジャーサラダって何?

元々は、アメリカでは定番の「メイソンジャー」というビンにサラダを詰めたものです。

(1)特徴1

メイソンジャーは密閉性の高い二重蓋になっています。密閉できるガラス瓶を使用します。

(2)特徴2

層になるように野菜を詰めます。見た目がきれいです。

(3)特徴3

持ち運びに便利です。

【2】作り方と注意点は?

一番初めにドレッシングを入れます。次にかたい野菜→いも類など加熱した野菜→豆、ささみなどのたんぱく質食品→葉物の野菜の順に隙間がないように詰めていきます。

【3】保存はどれくらいなの?

保存性を高めるには、いくつかの注意点があります。基本的には冷蔵庫に保管し、作ったその日中に食べましょう。ビンは煮沸消毒し、よく乾燥させておきます。中に詰める野菜も良く水気を拭き取り、隙間ができないように詰めます。災害時の保存食としては不向きです。

7)災害時の野菜不足を解消!乾燥野菜おすすめランキングTop4

野菜は乾燥させることで、保存性が高くなります。

【1】1位:にんじん・大根・ゴボウなどの根菜類

水分が少ない根菜類は乾燥野菜に向いています。定番の切り干し大根も自分で作れば、好きな大きさにすることができます。

【2】2位:ピーマン・ナス・かぼちゃ

水分が抜けると縮むので大きめに切って干します。水戻ししなくても、そのまま煮たり、炒めたりできます。

【3】3位:ショウガ・にんにくなどの香味野菜

風味が凝縮します。乾燥させることで扱いやすくなります。

【4】4位:パセリ・シソなどのハーブ類

たくさん手に入ったときに、乾燥させておくと便利です。

8)保存食野菜のQ&Aコーナー

【1】フルーツで向いている保存食は?

フルーツの保存性を高めるには、次の方法が有効です。

(1)ジャムにする

砂糖を加えて煮ることで水分が抜けて糖度が上がり、保存性が高まります。

(2)コンポートにする

糖度の高いシロップで煮たあと、シロップに浸けてあることで空気が遮断され、保存性が高まります。

(3)ドライフルーツにする

フルーツから水分が抜けることで保存性が高まります

【2】乾燥さやいんげんをそのまま食べても栄養は変わらない?

野菜を乾燥させることで、増える栄養素もありますが、減ってしまう栄養素もあります。生の野菜と乾燥野菜は同じ栄養価とはいえません。

【3】自家製ピクルスにするとどれくらいの期間保存できる?

容器を正しく消毒する、素材の水分をよく拭き取る、空気を遮断する、などいくつかの注意点を守ることで保存性は高まります。

作成後、未開封の状態で冷蔵保存であれば、カビの発生がなければ数か月は保存可能といわれますが、開封して食べ始めたら、数日中に食べきる方がよいでしょう。

【4】ジャーサラダは持ち運びしてもいいの?

密閉性の高い瓶詰ですから、持ち運びには適していますが、食べるまではできるだけ低温の環境を保てるようにしましょう。






この記事のチェックポイント

災害時は、野菜不足よる体調不良を招くことがあります。災害用の保存食には、意識的に野菜を取り入れましょう。野菜ジュースの備蓄も有効です。ローリングストック法の考え方で、常備菜を作り置きしましょう。

容器の消毒や、食材の余分な水分を除くなど、いくつかのポイントを守ることで、煮物や和え物、ピクルスも保存性が高まります。

<参照>

http://www.kagome.co.jp/campaign/hozon-yasai/

http://www.mindart.co.jp/kilner/product_kilner.html

http://www.leparfait.jp/

http://www.seisho.co.jp/cellarmate/index.php?mode=list&c=500

http://www.recipe-blog.jp/profile/151538/blog/17348668

https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1130011046/

http://unotarou.com/miscellaneous-notes/18791/

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