自衛隊の缶詰は非常食に最適!ミリメシのランキング3選

「ミリタリー(軍隊)の飯」の略語であるミリメシをご存知でしょうか?これは自衛隊員が戦闘訓練や災害派遣などの出動先で食べる缶詰やレトルト食品等の戦闘糧食を指します。では、ミリメシは私たち一般人の非常食にもなり得るのでしょうか?






1)自衛隊のミリメシって何?

【1】ミリメシとは?

自衛隊におけるミリメシとは、戦闘訓練や災害派遣などの出動先で食べる食事を指し、想定された戦闘を継続できるような分量、カロリー、保存性、携帯性を考慮され作られています。

ミリメシは「戦闘糧食」とも呼ばれ、日本の自衛隊では戦闘糧食Ⅰ型と呼ばれる缶詰(通称カンメシ)、戦闘糧食Ⅱ型と呼ばれるレトルト食品(通称パックメシ)があり、和洋中とバリエーションも豊富です。

【2】ミリメシはどんな時に食べる?

本来、ミリメシとは戦闘時などの非常時に軍隊の隊員が食べる食事を指します。現在における日本の自衛隊では、主に演習場等での訓練時や災害派遣活動時に戦闘糧食(ミリメシ)が支給されます。

例えば、海上自衛隊において、洋上での戦闘訓練中に通常の食事を作れないことを想定して缶詰を配布する訓練が実際に行われています。(取材:現役海上自衛官)

【3】自衛隊食事の種類とは?

自衛隊では営内に居住する隊員は食事が無料となっています。

(1)基本食(下記3種類)

・平常食:営内隊員食堂にて、栄養士によってカロリーと栄養バランスが考慮され作られる食事。1日3食で平均3,000キロカロリー前後の熱量を摂取できます。メニューは駐屯地や基地により異なるものの、奇抜なものではなく大衆的なメニュー(一汁三菜)がメインとなり、それに加えて郷土料理が給食されることもあります。

・患者食:通常の食事が食べられない病気の自衛隊員に対して支給される食事です。

・非常食:戦闘糧食。自衛隊員の通常業務においては喫食することはありません。

(2)増加食

当直や警衛所の勤務などのイレギュラーな勤務に就く隊員に、通常の食事に加えて特別な食事が支給されます。増加食の内容は駐屯地や基地により異なるものの、カップラーメンや菓子パンの支給がほとんどです。

(3)加給食

パイロットや潜水士などの重労働な隊員にのみ支給される食事の特典。例えば、現在の航空自衛隊では栄養補助食品や栄養ドリンクが支給されています。

2)自衛隊食の熱々で美味しいミリメシのランキングとは?

※戦闘糧食(缶詰)ランキング

【1】1位: 赤飯缶

まぐろ味付缶、コーンドミートベジタブル缶、たくあん漬缶の3品おかず付き。赤飯は100%もち米で作られています。

【2】2位:とり飯缶

刻んだとり肉に出汁がよく染みたご飯のとり飯。たけのこや昆布巻きも入っています。

【3】3位:乾パン

乾パンにつけて食べるオレンジスプレッドとソーセージも付いて、自衛隊員に重宝されています。

(参照 YouTube陸上自衛隊 広報チャンネル「戦闘糧食ランキング」)

3)ミリメシを一般でも手に入れられる方法とは?

自衛隊の戦闘糧食である缶詰等はあくまでも官給品です。一般人が他の非常食と同じように入手するのは容易ではありません。ですが、自衛隊のミリメシは(株)武蔵富装(本社:東京都)という企業が製造し、防衛省「陸・海・空自衛隊」へ販売をしています。

(株)武蔵富装は、直接個人へミリメシの販売は行っていませんが、パッケージのみを変えて下記指定代理店にて販売をしています。

【1】直接購入

・陸上自衛隊広報センター

・航空自衛隊浜松広報館

・靖国神社「遊就館」売店

・市ヶ谷ミリタリーショップ「将」(防衛省通り)

【2】販売代理店

・(株)グリーンケミー

・(株)トラストタイム

【3】通信販売

・サザンクロス Web Shop 

・レスキューネット

(出典(株)武蔵富装ウェブサイト)

ツナの缶詰

4)自衛隊の缶詰を美味しく食べるコンビネーションアイディア3選

【1】アイディア1: 白米缶+まぐろ缶

白米にほぐしたまぐろをよく和えて混ぜご飯に。

【2】アイディア2:コーンミートベジタブル+白米缶

コーンミートベジタブルは内容物を別の容器に移し、2倍の熱湯を加え、軽くかき混ぜるとスープとなるので、そこに白米を入れリゾット風に。

【3】アイディア3:小型乾パン+まぐろ缶

よく叩き潰した乾パンとまぐろを一緒にビニール袋に入れてよく揉みながら全体を混ぜます。お酒のおつまみに。

5)持っておきたい自衛隊の缶詰と非常食の違いとは

【1】主食

炊飯されたご飯の缶詰で、内容量は1缶約400グラムで約2合強の量があります。一食当たり約1,000キロカロリーの熱量を摂取することができます。種類は白飯、赤飯、五目飯、しいたけ飯、とり飯の6種類あります。

沸騰した湯の中で約25分間以上ボイルをした後、通常3日間は喫食が可能です。ただし、外気温にもよりますがそれ以上日数が経つと、米のでん粉がβ化してしまい、ロウソクのように硬くなり食べられなくなります。そのため、しばらく経った主食缶は喫食前に再加熱することが必要になります。

【2】副菜

種類は、たくあん漬け、福神漬け、ウインナーソーセージ、まぐろ味付、コーンミートベジタブル、ます野菜煮、鶏肉野菜煮、牛肉味付、味付けハンバーグ等があり、それらを主食缶と組み合わせて8種類の給食とします。

例えば、「白飯+鶏肉野菜煮+まぐろ味付+たくあん漬け」「五目飯+牛肉味付+たくあん漬け」「赤飯+たくあん漬け+まぐろ味付+コンビーフベジタブル」等です。

【3】自衛隊の缶詰と非常食の違いとは?

自衛隊の缶詰は官給品のため、個人向けに販売されていません。缶自体はカモフラージュのため、濃い緑色で塗装されており偽装性が高く作られています。

また、自衛隊の缶詰は戦闘時の食事を想定して作られており、男女関係なく配布量は同じで戦闘を継続できるような分量やカロリーになっています(一食約1,100キロカロリーでカツカレー一食分相当。)。

ちなみに現段階では女性自衛官向けや菜食主義者向けのメニュー等はありません。(取材:現役海上自衛官)

6)期限切れになった時の注意点とは?

自衛隊において、缶詰の屋内貯蔵による変質などの保証期限は3年(次年度4月1日から起算)とされています。(出典 防衛省HP「防衛省の規格・仕様書情報」)

期限切れになった缶詰は、以下に該当する場合は喫食を控えましょう。

【1】缶は膨らんでいないか。(膨らんでいると破裂する恐れがあります)

【2】缶に錆はないか。

【3】缶に傷やピンホールによる液漏れはないか。

【4】缶を開封し、中身から異臭はしないか。

たくさんの種類の缶詰

7)自衛隊の缶詰の保存方法と注意点

【1】自衛隊の缶詰の保存方法とは?

段ボール一箱あたり、缶飯は24缶、おかず缶は48缶が梱包されて納入されます(段ボール一箱に対して缶切り4個付)。

業者から納入されてからの1年間は各方面隊の補給処にて保管され、2年目は駐屯地業務隊補給科糧食班倉庫に備蓄食料として保管されます。その後3年目より1年間かけて各部隊の演習等で計画的に消費されていくことになり、常時3年分の備蓄がされているということになります。

【2】温度は何度がベスト?

冷暗所(倉庫)にて常温で保存(15~25℃)されます。

ちなみに、戦闘糧食を製造販売している(株)武蔵富装は、北海道において最低倉庫内温度-20度、沖縄において最高倉庫内温度45度の温湿度コントロールなしの過酷な条件下で、「1年保存タイプ戦闘糧食」は1年6ヶ月、「3年保存タイプ戦闘糧食」は3年6ヶ月という保存試験を実施しました。

【3】注意点とは?

段ボール一箱に対して缶切りが4個付属されて納入されますが、自衛隊の缶詰は缶切りがないと開封することができません。そのため、自前の缶切りを携帯する隊員もいます。また、厳冬期の北海道では缶詰の喫食は不向きとされています。

実験によると、北海道の冬季の平均的な気温(-20度)に設定した冷蔵庫の中で時間と共に変化する主食缶の中身の状態を観察したところ、裸缶は45分で表面が零度に達し、1時間後には-4度で米はボロボロ状態となり、2時間後には完全に凍結し食べられる物ではないという記録があります。(出典 THE戦闘糧食)

8)自衛隊の缶詰に関するQ&Aコーナー

【1】自衛隊の缶詰とレトルト食品どちらが美味しい?

自衛隊の缶詰は戦闘を維持できるカロリーを考えて作られているので、塩分が高く味付けも濃い目に作られています。ですので、非常時あっても美味しい味を求めるのであればメニューが豊富なレトルト食品の方がお勧めです。

【2】自衛隊の缶詰とレトルト食品どちらが非常食に適している?

保存期間は、缶タイプが約3年間でレトルト食品が約1年間となっており、レトルト食品は金属缶に比べ強度の点で劣ります。長期保存が目的であれば缶詰がお勧めです。また、缶にご飯がぎっしりと詰まった缶飯は腹持ちが良いので、次にいつ食事が取れるかわからない非常時には適しています。

一方、持ち運びと調理の容易さを選ぶのであれば、レトルト食品の方が優れています。

【3】なぜミリメシはお水を注いでも温かいご飯になるの?

ミリメシには加熱材が付属されており、ミリメシと加熱材を入れた専用の袋に水を注ぎ数分待つと食品が温められ、熱々のミリメシを食べることができます。

【4】世界一美味しい自衛隊の缶詰は何?

日本の自衛隊の缶詰は、カンボジアPKOの際に参加国の中で行われた「戦闘糧食コンテスト」で1位になっており、世界でも美味しいと認められています。

【5】世界によって自衛隊の缶詰は違う?

アメリカ軍やフランス軍ではシチュー缶、スペイン軍ではイカ墨缶、台湾ではサバの味噌煮缶等の日本にはないメニューが豊富です。また、アメリカ軍ではコーヒーや紅茶なども付属されています。(出典:おくたま経済新聞「ミリヲタ的グルメ」)

【6】いつ自衛隊の缶詰が生まれたの?

自衛隊が創設された1954年から缶詰が戦闘糧食として採用され、若干の変更を加えながら現在に至ります。






まとめ

【1】自衛隊の食事にはどのような種類があるのか

【2】ミリメシはどのような時に食べるのか

【3】自衛隊の缶詰(ミリメシ)は一般人でも購入することができるのか

【4】ミリメシと一般に通信販売されている非常食は同じか

【5】自衛隊の缶詰とレトルト食品ではどちらが非常食に適しているのか

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