車に備えておくべき非常食リスト!管理方法の注意点まとめ

車通勤や仕事で車移動の多い人はもちろん、近所の買い物でもレジャーで遠出の時も、車にも備えがあれば安心です。しかし車中は非常食を常備するには適切な環境ではありません。車で移動中の災害に備えるためにはどうしたらよいのでしょうか?






1)車で移動中に災害がおきたときの基礎知識

始めに、車で移動中に災害が起きた時に運転手がやるべきことを知っておきましょう。

【1】地震

震度の小さな地震の場合は、運転中は気づかないこともあります。しかし震度が大きな地震では、ハンドルがとられてしまいます。慌ててハンドルを離さないようにしましょう。

(1)道路の左側に車を停止する。

周囲の車に危険を知らせるために、ハザードランプを点滅させて注意を喚起します。落ち着いて、急ハンドル・急ブレーキを避け、ゆっくりとスピードを落として道路の左側に車を寄せて停止します。

(2)揺れがおさまるまでは車中で待機

慌てて外に飛び出るのは危険です。車中で待機し、ラジオで地震の状況や道路の交通状況などの情報を確認します。

(3)運転を継続する場合

引き続き車を運転する場合は、停電により信号機が止まっていたり、道路の損壊や道路上に落下物や障害物があることもあります。周囲の状況に十分注意しながら、ゆっくりと運転してください。

(4)車を置いて非難する場合

可能であれば、近くの店舗の駐車場など道路以外の場所に車を移動させましょう。やむを得ず道路上に置いて非難する場合は、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンは止めてサイドブレーキをかけ、車のキーはつけたまま(キーレスエントリーキーは車中に置いたまま)、ドアロックはせずに避難します。緊急車両などの通行の妨げになった場合に、誰でも車を動かせるようにしておく必要があるためです。

(5)高速道路では

高速道路でも一般道と同じように行動します。パーキングエリアやサービスエリアは安全な場所となっているので、可能であれば移動しましょう。

【2】水害

台風や大雨の危険がある場合は気象情報や災害情報、避難情報に注意し、浸水の可能性のある場所には近づかないことが一番です。

(1)水深は見た目ではわからない

立体交差や電車のガード下の道路などは水がたまりやすくなっています。進路にそのような場所がある場合は、近づかずに引き返しましょう。

特に走り慣れない道路では、水たまりも見た目だけでは深さを測れません。水たまりが予想以上に深く、危険に気付いたときにはエンジンが停止しているという結果になりかねません。

(2)水深何センチまでドアがあけられるか?

JAFの行った車両の水没時に運転席ドアを開ける実験では、水深60㎝であっても、後輪が浮き上がっている場合は車外の水圧が高いため、ドアが開けられなかったという結果が出ています。完全に水没してしまえば車内外の水圧差が小さくなるのでドアが開けられるという結果です。

(3)水没時の脱出方法は?

ドアが開かない場合は、窓(サイドガラス)を割って脱出する方法を考えます。JAFの行った車両の水没時に窓(サイドガラス)を割る実験では、車両用の脱出ハンマー以外のものでは、窓を割ることができませんでした。

(4)脱出できたら来た道を戻る

脱出できたら、来た道を戻りましょう。少なくとも水没して見えない路面を進むよりも、通って来た道の方が安全といえます。水の災害の場合は避難情報に注意し、速やかに非難することが大切です。

【参照】http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/submerge/detail4.htm

【参照】http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/submerge/detail3.htm

トランクを開ける 女性

2)車の中に備えたいもの厳選8つ

いろいろな災害の種類に備えるためには何が必要でしょうか?

【1】車だからこそ必要な備えておきたいものは?

(1)脱出用ハンマー

車の中に必ず備えたいのは脱出用ハンマーです。脱出用ハンマーにもいろいろな種類があります。ポンチタイプ、金づちタイプの他にも、懐中電灯や赤色灯、手回し充電機能などが付いた多機能タイプもあります。車中、狭い空間で窓をたたくことを想定して、使いやすいものを選びましょう。

(2)簡易トイレ

大雪や土砂崩れなどで、長時間足止めとなった時には必需品です。

(3)防寒具

アルミブランケットやフリース毛布など、小さくたためて温かい素材のものを積んでおくとよいでしょう。

(4)水に強い油性マーカー・水に流れないワックス系チョーク

車を置いて非難する場合などに、連絡事項を書き残せます。悪天候や、水に濡れたところでも書き残すことができるものがあります。

(5)便利な車載用防災セット

いろいろな災害に対応できるよう考えられた、車載用の防災セットも売られています。

【参照】https://item.rakuten.co.jp/peaceup/c/0000000406/

【2】水や非常食の備えは?

(1)水

1人当たり1~3リットルの水を用意しましょう。飲料水としてだけでなく手を洗ったり、怪我をした時の創部の洗浄などにも使用できるので、水は必需品といえます。

(2)食品類

狭い車内では、開封してすぐに食べられるものが適しています。クッキータイプの栄養調整食品(商品名:カロリーメイトなど)やゼリー飲料は、ワンハンドで手を汚さずに食べられます。

(3)災害用長期保存食品は?

災害用の非常食や飲料水は、3年・5年・それ以上の保存が可能なものが多くありますので、上手に利用したいところですが、いずれも保管環境が適切であることが前提条件です。

【3】車内で食品類の保管は可能か?

(1)車内の温度

夏季、外気温が35℃の時、車内は45℃を容易に超えます。場合によっては60℃を超えることも想定されます。そのような環境下では食品の品質は保証されません。同様に冬季も、外気温が氷点下になる場合は車内温度も氷点下となる可能性があり、食品が凍ることも考えられます。凍結と解凍を繰り返すことは食品の品質に影響しますので、やはり食品を保管するには適しません。

(2)その他の保管条件

非常食の保管にあたっては温度の他にも、直射日光にあたらない事や風通しが良いこと、害虫やその他の生き物が来ないことなども大切です。これらの条件は、缶詰、レトルト、フリーズドライなど、いずれの加工方法においても必要な保管条件です。

荷物を荷台から取り出すビジネスマン

3)車載の非常食はどうやって管理すればよいか?

車の中に水や食品を置いておけないとなると、車に備える非常食はどのように管理するのが良いのでしょうか?

【1】移動時間や距離で考える

車で1時間以内の距離であれば、徒歩でもなんとか帰ることができる距離です。

(1)近くの移動時は「0次避難グッズ」を携帯する

0次避難グッズとは、外出時に災害に合った時に、自宅か近くの避難所にたどり着くまでの数時間から1日をしのぐため、常に携帯したいもののことです。車移動時もカバンに入れておきましょう。

運転免許証、現金、スマートフォン(携帯電話)、充電器、予備バッテリー。これらはすでに多くの人が持ち歩いている物でしょう。これに加えて、ホイッスル、懐中電灯、常備薬など、非常時に自分が必要な物を考えて、いつも持ち歩きましょう。

(2)0次避難の食品は?

大人1人であれば、500mlペットボトルの水1~2本と、好きなお菓子類、または栄養調整食品やゼリー

飲料を1~2個常に入れておき、ローリングストックしましょう。小さな子供がいる家庭では、年齢(月齢)に合ったミルクやお菓子も必要ですが、これらは、多くのお母さんが、いつも持ち歩いていると思います。

【2】長距離の移動の場合

長距離の移動時や、通勤後に会社の車に乗り換えて移動する場合などは、1次避難グッズ(非常用持ち出し袋)を車載しましょう。

(1)1次避難グッズとは

いわゆる非常持ち出し袋といわれているものです。災害に合った日から3日を目安に、必要な物を準備しておきます。

【参照】https://ameblo.jp/saigaitaisaku171/entry-10833764016.html?frm=theme

(2)1次避難の食品は?

3日分を目安にします。大人の場合、水は1日あたり1~3リットル。食品の量は人によっても異なると思いますが、持ち運ぶことが前提なので軽くてかさばらないものを選びましょう。

(3)車の中に置きっぱなしにはしない

1次避難グッズはリュックなどの袋に詰めておき、車に乗るたびに持ち込みます。途中で車を乗り換えるときは1次避難グッズも載せ替えます。やむを得ず車を置いて非難する場合は、1次避難グッズを持って避難します。

4)車中避難の場合の注意点とポイント

災害時は、車で避難生活を送る可能性も考えられます。

【1】エコノミークラス症候群に注意

エコノミークラス症候群は、長時間動かないことで血流が滞ったり、水分摂取が足りないと発症します。車中で眠る場合は座席で座ったままではなく、シートを倒して横になって寝ましょう。定期的な水分摂取と、起きているときは体を動かして血流を良くしましょう。

【2】一酸化炭素中毒に注意

エンジンをかけた状態では一酸化炭素が発生しています。アイドリング中も同様です。広い場所、風通しの良い場所では車内に一酸化炭素がこもることはありませんが、ガレージの中や狭い場所に車が密集している場合は注意が必要です。一酸化炭素中毒の初期症状は頭痛・めまい・吐き気などです。悪化すると命を落とすこともあるので注意が必要です。

【3】食品の車載は可能?

エアコンの使用などで車内の環境を適切に管理できれば、非常食を積んでおくことも可能です。車中避難の場合は、人の体調やガソリンの残量なども考慮しながら、総合的に考えて車内環境を整えましょう。

車のトランク

5)車に備える非常食のQ&A

【Q1】食品はクーラーボックスに入れれば大丈夫?

【A】一般的なクーラーボックスは、中に保冷材などを入れることで内部を低温に保つことができます。

クーラーボックスや発泡スチロールに入れただけでは、内部を低温に保つことはできません。クーラーボックスに入れたからといって、車に積んだままにすることは避けましょう。

【Q2】食品でなければ、車に乗せっぱなしでも大丈夫?

【A】食品以外にも乾電池など発火の危険があるものや、長期間乗せたままにしておくと、いざというときに使用できなくなってしまうものもあります。

【Q3】水なら大丈夫?

【A】水は重いので、できれば乗せたままにしたいと考えるのは当然です。しかし夏季に車内温度が上がり、ペットボトルが変形することがあります。また虫や小動物などが入り込んだ場合、ペットボトルにピンホールが空いたりすると、水も腐敗する可能性があります。

積んだままにしておいて、いざというときに役に立たないのでは困るので、保管環境をよく確かめて考えましょう。






まとめ

【1】移動の手段にかかわらず、0次避難グッズはいつも持ち歩きましょう

【2】車に備える非常食は毎日自宅に持ち帰り、乗せっぱなしにはしないようにしましょう

【3】食品以外にも、車内に置いたままにすると危険な物もあります

【4】車載防災セットは「車の中に常備するもの」と「乗せっぱなしにしないもの」を分けて考えましょう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です