災害時にこれだけ用意すれば安心!リュックの中身35選まとめ

東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨災害と、たびたび災害に見舞われる日本。災害が発生した時に素早く避難できるように、避難用のリュックを用意しておきたいものです。しかし、避難用リュックに用意するものは、個人の事情や家族構成、避難所の環境、地域住民同士の協力体制などによって変わってきます。ここでは、災害発生当初の避難で必要なもの、リュックに入れておくと安心なものをまとめてみました。






1)災害時に備えて準備するリュックとは?

【1】災害発生時の避難で持つのが非常持出リュック

災害が発生してすぐに避難をしなければならない時、まずこの非常持出リュックをもって避難します。自宅から避難所まで安全に移動するためのものと、避難所で1〜2日過ごすためのものを基本とします。災害直後は避難所も混乱し、ライフラインもストップしていることが多いと予想されます。その時に必要となるものを入れておきましょう。

【2】防災用の備蓄とは別に

最低でも3日分、できれば1週間分の水と食料の備蓄を勧められていますが、これらすべてを入れた重いリュックを背負って避難することは、現実的ではありません。まずは命を守るために避難する際の非常用リュックと、命の危険が去り、支援物資やライフラインの開通を待つ間の備蓄品を分けて考えます。

備蓄品は、避難時に時間的・状況的に余裕がある場合や、車両を使って避難する場合は持ち出しもできますし、危険が去ってから家に取りに戻ったり、自宅で過ごすことができる場合に使用します。

【3】原則は1人1つのリュックを

できるだけ1人1つのリュックを用意しましょう。災害は家族全員が在宅の時に起こるとは限りませんし、メガネや薬など、必要なものも一人一人違ってきます。自分が必要とするものを入れた、背負って移動できる大きさと重さのリュックを準備します。

【4】家族の分も持つ場合

お子さんやリュックを背負って歩くことが心配な高齢者、障がい者がいる場合などは、自分の分だけでなく家族の分もリュックに入れておく必要があります。重くなりすぎないよう、取捨選択しましょう。

2)これだけはリュックの中に入れておこう

【1】避難する時に使うもの

避難する際に使用するものは、リュックの前ポケットなど、すぐに取り出せるところに入れておきましょう。身を守り、無事に避難所にたどり着くために必要なものをあげてみました。

・ヘルメット

避難時に頭を守ります。折りたたみ式のもの以外は大きいので、リュックには入りませんが一緒に置いておきましょう。

・雨具

避難時に雨や雪が降っていることもありますから、レインコートやカッパなどを用意しておきます。できればレインパンツがついているタイプをおすすめします。

・軍手

避難途中にけがをしないよう、手を保護します。厚手ですべり止めが付いている軍手を用意しましょう。

・マスク

粉塵や砂ぼこりがたっている時には、吸い込まないようマスクをします。また、避難時のマスクとは別に、避難所内で使用するためのマスクも入れておくとよいでしょう。

・懐中電灯

停電で街頭も点いていない暗い中、避難しなければならないこともあります。懐中電灯やヘッドライトなど、足元を照らせるものを準備しておきます。手回しで蓄電タイプのものもありますが、避難の際には電池が使用できるものが安心です。

・ホイッスル

避難途中でも必要な時はすぐに使用できるように、リュックにつけておくのもいいですね。

【2】避難所で使うもの

(1)水

避難時のリュックにいれるのは、直接飲める500mlのボトルが便利です。1日3lが目安といわれますが、あまり多く入れてしまうと、重くて素早く避難することができなくなってしまいます。リュックには2〜4本程度と、水分と栄養が同時に摂れるゼリータイプ飲料が便利です。必要となる目安の水は、備蓄品として別に準備しておきます。

(2)食料

災害発生当初の避難所では、自分だけ特別なものを食べるのは気が引けますね。水やお湯を加えたり、加熱したりせずに食べられるものを入れておきましょう。手軽で栄養もとれる「カロリーメイト」などの栄養補助食品やシリアルバー、チョコレート、防災用品として販売されているパンや羊羹、乾パンやビスケットなどが便利です。

お子さんや高齢者の場合は、そのままでも食べられるレトルトのおかゆなどが食べやすいです。

(3)情報・通信ツール

・ラジオ

ラジオ付きの手回し発電多機能ライトがあると便利です。

・電池

・携帯やスマホの充電器(モバイルバッテリー)

(4)簡易トイレ

携帯用トイレや粉末タイプ、シートタイプなど様々ですが、リュックに入れておくと安心できます。

(5)衛生用品など

・ティッシュやトイレットペーパー

トイレットペーパーは、ティッシュ替わりにもなります。ボックスティッシュよりコンパクトなので一つ入れておくと安心です。

・ウェットティッシュや手指消毒用ジェル

断水していると手を洗うこともできませんので、ウェットティシュや消毒用ジェルが活躍します。

・救急・応急手当セット

最低限必要なものを備えたセットも販売されています。

(6)その他

・レジャーシートやブルーシート

すぐに屋内の避難所に入れるとはかぎりません。屋外での避難待機時などにあった方が安心です。

・携帯用エアマット

災害発生当初は毛布の支給も難しいでしょうから、フローリングの避難所ではこれがあると体が楽です。

・保温シート

軽くてコンパクトにたためる非常用保温シートが販売されています。ポンチョタイプや寝袋タイプなどもあります。

・折り畳み式の水タンクや給水袋

・着替え

濡れた衣服をそのまま着ていては体温調節ができず、体力を消耗してしまいます。雨などで濡れてしまった時のために、下着などの着替えは1着入れておきます。

・現金

小銭が必要になりますので、多めに用意します。。

・身分を示すものと連絡先

免許証や保険証のコピー、家族の連絡先などをいれておきます。

【3】容量に余裕があれば入れておきたいもの

・耳栓やアイマスク

避難所は夜も明るくて眠れない、という方も多いです。少しでも体を休めるために、明るさや音が気になる方は準備しておきましょう。

・ガムテープやマジック

ガムテープは、名前を書いたり、固定に使ったり、物をまとめたりと、いろいろな場面で活躍します。

・マウスウォッシュなど歯磨き用品

感染症予防のためにも口中を清潔にしておくことは大切です。マウスウォッシュや液体歯磨きなら、水を使わなくてすみます。

リュック 荷造りをする女

3)自分にとって必要なものを確認しよう

ひとりひとり年齢や健康状態など、事情や状況によって必要なものが違ってきます。自分に必要なものを確認して用意しておきましょう。

【1】薬やお薬手帳

災害時は普段よりも疲れやストレスで体調を崩しがちです。常備薬がある場合は用意しておくと安心です。持病があって医師からの処方薬を服用している場合は、数日分の薬とお薬手帳をリュックに入れておきましょう。東日本大震災では、お薬手帳が大変役に立ったようです。

【2】生理用品

市販の防災用品セットには入っていないことが多いです。

【3】メガネやコンタクトレンズ

メガネをつけずに避難しなければならないこともあるかもしれませんので、予備の眼鏡があると安心です。また、断水時のコンタクトレンズ使用は衛生上心配ですので、コンタクトレンズの場合は1日使い捨てタイプのレンズか、メガネがよいでしょう。

4)避難用リュックも季節によって入れ替えを!

用意してそれっきり放置したままのリュック、気づいたら水も食品も賞味期限切れ、なんてことはありませんか。季節によって必要なものも変わりますので、衣替えのついでにリュックの中身も点検、入れ替えしてみてはいかがでしょう。

【1】暑い時期には熱中症対策のものを!

避難所ではエアコンが使えないことも多いので、熱中症に気をつけましょう。

・クールタオル

水に濡らして首などに巻いて使うネックバンドやタオルが便利です。振るだけで冷たくなるタイプのクールタオルがおすすめです。

・扇子やうちわ

避難所に設置される扇風機の台数はわずかで、広い場所では風が届かないことも。扇子ならコンパクトですので、リュックの隅に入れておけます。

・塩飴

手軽に塩分も糖分もとれます。

【2】寒い時期は保温できるものを!

寒い時期は、避難時にはできるだけ暖かい防寒着を着てから避難します。暖房のない避難所では、夜はかなり冷えますので、保温できるものを用意しておきます。

・使い捨てカイロ

寒さは体力を奪います。いくつかリュックに入れておきます。

・防寒用衣類

避難所の床は冷えますので、厚手のソックスか携帯用のスリッパを入れておきましょう。着替えには、薄くて発熱タイプの保温下着がおすすめです。帽子やネックウォーマーなどは、コンパクトになる上に、保温効果が高いので用意しておくといいですね。

5)市販のセットに足していく方法も

すべて一つ一つそろえていくのは意外と大変ですので、市販の防災リュックセットを利用し、足りないもの、自分にとって必要なものを足していく方法がおすすめです。リュックがある場合には、必要なものをそろえた中身だけのセットも販売されています。

市販の防災リュックセットは、リュック自体が防炎、防水素材でできていたり、リュックだけではなくカートとしても使えたり、女性が必要としているものがセットされているなど、様々なタイプがありますので、自分に合うものを選んでくださいね。

オレンジ色 リュック

6)災害時の非常用リュックについてのQ&A

【Q1】乳児や幼児がいる場合、用意しておいた方がよいものは?

乳児なら粉ミルクや調乳用具、または液体ミルクを用意しておきましょう。液体ミルクは、調乳用具の洗浄や消毒をしなくて済むので、災害時には便利です。離乳食もレトルトタイプや缶詰など、そのまま与えられるものがいいですね。

紙おむつやおしりふきのウェットティッシュも必要です。いつもと違う環境に子どもも不安になりますので、すぐに食べられるおやつや小さなおもちゃなどを用意しておくと、気分転換になります。

【Q2】高齢者にも、リュックは必要?

高齢者の場合、慣れないリュックよりも、普段から使い慣れている斜め掛けバッグに最低限の物だけを入れたなどの方がよいという方もいます。重いリュックを背負って行動するのは無理があるでしょうから、身を守って安全に避難することを第一に考えましょう。

【Q3】リュックの大きさや重さ、おすすめの色は?

一般的な防災リュックの大きさは、30L程度、中身を入れた重さは10kg〜15kgのものが多いようです。それぞれの体格や体力によりますので、自分が背負って走ることができる重さになるよう、中身を調節しましょう。

お子さんを抱っこして避難する場合は、お子さんの体重も考慮してリュックの中身を調節してくださいね。色については、明るい色の方が見やすいとされていますが、暗い中の避難でも存在がわかるように、お持ちのリュックに蛍光テープや蓄光テープを貼るなどの工夫ができますよ。

【Q4】ペット同伴の避難の場合に用意するものは?

ペット同伴の場合は、ペットフード、ペットトイレシート、ウェットティッシュ、ビニール袋は必要です。首輪、リード、鑑札や迷子札を付け、できればクレートがあると、避難所でもトラブルのリスクを減らせます。






この記事のチェックポイント

【1】必要なものは人それぞれ。自分には何が必要かを確認しましょう

【2】定期的にリュックの中身を点検、入れ替えをしましょう

【3】市販の防災セットなどを利用して、自分に必要なものを足していきましょう

【4】非常持出リュックは、命あってこそ活きるものです。身を守って無事に避難することを第一に考えましょう

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