地震の震度7とは?被害予想・普段から準備したいこと総まとめ

震度7の地震が発生する予測地点が、毎年公表されていることをご存知ですか?今後30年間に震度6弱以上の地震の発生確率を表示した全国地震予測地図と同時に発表されるシナリオ地震動予測地図です。特定の震源断層で地震が発生した時、どこがどれだけ揺れるかを表示しています。被害予想は?対策は?普段から準備できます。






1)地震の震度って何?

気象庁が発表している震度は、原則として、地表や低層建物の1階に設置された震度計の観測値です。

【1】震度とマグニチュード

震度は「揺れの大きさ」を表し、マグニチュードは「地震そのものの大きさを」表します。震度は1996(平成8)年4月から「計測震度計」で計測されています。気象庁の他に震度計は、地方公共団体や独立行政法人防災科学技術研究所が設置し、全国に4000カ所以上に設置され、各市町村に必ず1台以上あります。

どうしてこんなに多くの震度計が必要なのでしょうか。それは、一つの地震でも、計測する場所によって、震度が異なるからです。震源から近いところは震度が大きくなりますが、遠くに行くほど震度は小さくなります。ところが、地盤や地形の影響により、必ずしも震源からの距離と震度は一致しません。そこで震度計を細かく配置することにより、地震の波の伝わり方を記録し、解析することで、目には見えない地下の地形や、地盤の動き、火山活動を少しでも早く気づき、減災に役立てようとしています。

一方マグニチュードは地震のエネルギーを表します。従って、一つの地震に対して、一つの数値しかありません。震源から出てくるエネルギーの大きさによって、マグニチュードは決まるので、大きな地震ほど数値が大きくなります。

【2】震度の注意点

最初に震度計の設置場所について、お話ししました。これは同じ建物でも、階や場所によって揺れが違うからです。揺れが異なれば、震度も異なります。また、低層の建物の1階に設置してある理由は、高層階になるほど地震の揺れが大きくなるからです。

そして、地震の揺れは地盤や地形に大きく影響を受けます。震度は基本的に、市区町村ごとに発表されますが、これはあくまでも震度計が設置された場所の震度であって、その地域全体の震度ではありません。この他、震度が同じであっても、地震の揺れの大きさ(振幅)、揺れが繰り返すときの1回あたりの時間の長さ(周期)、継続時間によって被害は異なります。縦揺れとか横揺れとか、小刻みに揺れたとか、大きく揺れたといいます。

【3】震度7の予測地点

震度は0から7まであり、5と6はそれぞれ強と弱があるので合計で10段階になります。震度0は地震計には記録されますが、人が揺れを感じることはありません。そして、震度7が最大値です。

毎年、今後30年間に震度6弱以上の地震の発生確率を表示した「確率論的地震動予測地図」が、公表されます。政府の地震調査委員会が1月1日を基準に評価し、過去100年間の地震動の記録や、最新の調査結果を加味しています。首都直下型地震・南海トラフ巨大地震も想定されています。

これと同時に「震源断層を特定した地震動予測地図(シナリオ地震動予測地図)」も発表されています。これは特定の震源断層で地震が発生した時、断層周辺で生じる揺れの大きさを予測し地図で示したものです。震度7はこの地点とピックアップされてはいませんが、お住いの地域がどの程度の震度が予測されているかを確認することは可能です。ただし、この予測の注意点にも書いてありますが、あくまでも予測であるということを忘れないでください。PDF版でダウンロードもできます。

【防災科学技術研究所(J-SHIS)】http://www.j-shis.bosai.go.jp/

長野県 神城 断層 地震

2)震度7の被害予想とは?

震度による被害は2009(平成21)年3月から運用されている震度階級関連解説表で確認することができます。震度7だけをみていきましょう。ただし、これはあくまでも目安です。また、津波や火災は入っていません。

【1】体感と状況

立っていることは不可能です。揺れに翻弄され、動くこともできず、人によっては飛ばされることもあります。固定していない家具のほとんどが移動したり、倒れたり、飛ぶこともあります。壁のタイルや窓ガラスが破損または落下する建物が多く、補強されているブロック塀でも破損するものがあります。

【2】建物、地盤

木造建築の場合、耐震性が高いものは壁などのひび割れ、亀裂が多くなります。耐震性が低いものは建物によっては傾くものや、倒れるものが多くなります。この木造建築の壁は土壁(割り竹下地)、モルタル仕上げ壁を想定しているので、下地が弱い壁は、建物の変形が少なくてもモルタルの剥離、落下が多くなります。

また木造建築の被害は、地震の際の地震動の周期や継続時間によって異なります。

経験からお話ししますが、震度5弱以上であれば、木造瓦葺の場合、屋根の棟に被害が発生します。屋根の頂上にある水平な部分です。地震動により、突き合わせてある所がずれてしまいます。よく被災地でブルーシートに覆われた屋根が見られます。ほとんどは瓦がずり落ちたものではなく、棟に損傷が発生しています。実はこの棟の修理が一番費用と手間がかかります。棟がずれているということは、2階部分が歪んでいるまたは、ねじれてしまっているので、修理が完了するまで、2階部分は使用不能になることも珍しくありません。

鉄筋コンクリート建造物の場合は、耐震性が高いものは、壁や梁、柱などの部材に、ひび割れ・亀裂が多くなります。1階または中間階が変形し、稀に傾くものがあります。そして、耐震性が低いものは、1階あるいは中間階の柱が崩れ、倒れるものが多くなります。建築年代が新しいものほど耐震性が高くなっていますが、構造形式や耐震壁の配置により、耐震性に幅があるため、古い建物だから、耐震性が低いとは言えない場合もあります。

地盤や斜面においては大きな地割れが生じることもあります。がけ崩れが多発し、大規模な地滑りや、山体の崩壊が発生することもあります。これにより、地形によっては天然ダムが形成されることもあります。また大量の崩壊土砂が土石流化することもあります。液状化現象は震度5弱以上で発生することがあります。地下水位が高く、ゆるい砂地盤で起こり、液状化が進行すると地面からの泥水の噴出や地盤沈下が起こります。その結果堤防や岸壁が壊れる、下水管やマンホールが浮き上がる、建物の土台が傾いたり、壊れたりするなどの被害が発生することがあります。

【3】ライフライン・インフラへの影響

(1)電気・上水道・ガス・エレベーター

停電、断水が発生することがあります。

ガスは安全装置のあるガスメーター(マイコンメーター)では、震度5弱以上の揺れで遮断装置が作動し、ガスの供給を自動停止します。さらに揺れが強い時は、安全のため地域ブロック単位でガスの供給が止まることがあります。

エレベーターは地震管制装置付きの場合は、震度5以上の揺れがあった時に、安全のために自動停止します。運転再開には安全確認などのため、時間がかかることがあります。

(2)交通機関

鉄道、高速道路は、震度4以上の揺れがあった場合には、安全確認のため、運転見合わせ、速度規制、通行規制は各事業者の判断で行われます。安全確認の基準は各事業者や地域によって異なります。

飛行機や船舶は、空港や港湾の設備、通信手段の確保の状況等を考慮し、運行の判断を各事業者が行います。

(3)電話・ネット

揺れの強い地域やその周辺では、電話・インターネットによる安否確認や、問い合わせが殺到し、つながりにくい状況になります。

(4)大規模構造物への影響

石油タンクはスロッシング(タンク内用液の液面が大きく揺れる現象)が発生し、石油がタンクから溢れ出たり、火災などが発生したりすることがあります。

また、体育館、屋内プールなど大規模空間を有する施設では、建物の柱、壁など構造自体に大きな被害を生じない程度の地震でも、天井等が大きく揺れたりして、破損、脱落することがあります。

【4】停電による影響

電気は私たちの生活になくてはならないものです。停電は電気の供給がストップするだけでなく、各方面が影響を受けます。信号機は止まり、公共交通機関の運行停止とともに、交通はマヒしてしまいます。建物によっては、停電により断水します。また、救急医療及び通常の病院業務も自家発電装置を使用して、入院患者優先になりますので、規模を縮小して対応します。この場合停電もですが、断水の影響も計り知れません。

地下街のみならず地上でも店舗は営業することが困難になりますし、銀行も営業を継続できません。もちろんATMもストップしてしまいます。停電により便利な機能は全て失われます。人手不足を補うために導入された省力化はほとんどが電気を動力としています。

各店舗のレジはもちろんポスシステムをはじめ、キャッシュカードやICカードなどを利用したキャッシュレス決済は、一切できません。現金を持ち歩かない人は買い物難民になってしまいます。また、エレベーターの停止により、高層ビルから降りてくることが困難な高層難民も現れます。営業を続けられるのは、非常電源設備を整えた店舗だけとなってしまいます。電気がなくなると想像以上の不便が、過去の生活に戻れない私たちの生活を襲います。

【5】その他

道路の寸断により物流が止まってしまいます。近距離はもちろん長距離もトラック便は停止しますので、商品の供給が完全に止まってしまいます。その時に販売できるものだけを買い占めがないように、個数限定などで対応します。そして、商品や製品の出荷もできません。冷蔵品、冷凍品であれば商品価値がなくなってしまいます。商業活動は停止してしまいます。人、物、お金、すべてが動かなくなります。

時間が経つと、影響は被災地以外にも広がります。被災地から物が入って来ないために、工場の生産ラインを停止したり、商品によっては調達が困難になります。近隣の地域では、物資が品薄になります。日本全体に自粛ムードが広がり、経済活動は停滞します。そうした中で、できることをしようという動きも広がります。ボランティアとして、被災地に入り行動する人も多く、また、自分の生活する地域で被災地の物資を購入する支援買いも始まり、ふるさと納税で寄付をされることもあります。親戚や知人に支援物資を持って応援に駆け付ける方、誰もが何かをしようとします。

スマホを触る 女性

3)普段から準備したいこと:防災意識

では、震度7クラスの地震に対して、普段から準備できることはないのでしょうか?最も大切なことは、防災意識を持つことです。地震に備える気持ちを持つことです。意識は行動を変えます。具体的にみていきましょう。

【1】家族で確認しておくこと:避難場所

避難場所は平日と休日など自宅の近くはもちろんですが、職場や学校の近くなど、自宅以外の場所にいる時に地震が発生した時、家族がどこに避難するのか経路も合わせて確認しておきましょう。その他、塾やお稽古事、スーパーマーケットなど、よく行く場所も近くの避難場所と経路も探しておきましょう。交通機関を使用していると不通になった場合、歩いて帰る経路がわからないこともあります。必ず経路も確認しましょう。

【2】家族で確認しておくこと:連絡手段

連絡手段は複数確保しましょう。携帯電話や固定電話の他に、SNSやEメール、直接ではなくても、親戚や近所の方の電話番号やメールアドレスを共有しておくと役立ちます。学校からの連絡が確実に受け取れるようにしましょう。登録していても、煩わしいからと迷惑メールにしてしまわないように、常に受け取れるように設定してください。

【3】家族で確認しておくこと:避難訓練・図上訓練

避難訓練は、自宅で地震が発生したと想定してみましょう。集合住宅であれば、最初に入り口のドアを開けて、出口を確保し、使用していれば火を止める、机の下に逃げ込む。ラジオのスイッチを入れて情報を集める。持ち出し袋を取りに行く。できましたか?図上訓練は、ハザードマップを使ってもし地震が起きた時、自宅近くは安全かどうか、避難する経路に倒れそうなブロック塀や、自動販売機はないか?こんな時は?あんな時は?ゲーム感覚で想像してみましょう。

普段何気なく通っている道でも、防災意識を持ってみると、風景が違って見えます。いつもしていることでも、「もし今地震が発生したら」と考えると、「?これ、やばくね?」と気付くこともあります。あなたの大切な生命を守るために、かけがえのない家族を失わないために、できることがあるのならそのために時間を少し使ってください。意識をちょっとだけ「地震が起きたら?」とスイッチを入れてください。美しい思い出より夢見る将来のために。

街でスマホを見る男性

4)普段から準備したいこと:情報収集

地震が発生した時、一番欲しいものは情報です。普段から情報を集めることは大切ですが、もっと大切なことは、地震が発生した時に、本当に欲しい正しい情報を手に入れる方法を確保していることです。

【1】情報収集のためにすること:ラジオ

停電時の情報収集はラジオに勝るものはありません。ラジオはスマートフォンのアプリで聞くより、電池式のものを使用します。お近くの放送局に合わせておいてください。ラジオはスピーカーから聴いてもかまいませんし、イヤホンを使用して聴いても大丈夫です。イヤホンを使用した方が、電池の減りは少ないのですが、情報を共有できません。何人かで聞いた方が、聞き漏らしや、聞き間違いも減ります。

【2】情報収集のためにすること:サイトの登録

・関連サイトを登録しておきましょう。やはり、情報収集はスマートフォンなどインターネット中心という方も多いと思います。お住まいの自治体や、都道府県、メディア、ニュースサイト、交通機関など、必要なサイトを登録しておきましょう。都道府県によっては、メールで情報提供サービスを行っています。もちろんガラケー携帯でも登録可能です。都道府県のサイトから登録できますので、必ず登録しておきましょう。

信じられないことに、イタズラでデマを流す人がいます。大地震の発生で混乱している被災地で、デマ情報でパニック状態になりかけたり、問い合わせで職員が本来の業務に従事できないなど、単なるイタズラでは済ませられないような事態も発生しています。自治体によっては、「自治体のサイト以外を信じないでください。」と注意喚起した事例もあります。

【3】情報収集のためにすること:携帯電話

情報収集をスマートフォンだけに頼ると、バッテリーの電池がなくなってしまいます。停電時はバッテリーを充電できません。できれば省エネモードで使用しましょう。設定は各社異なりますので、確認してください。あらかじめ予備バッテリーも準備します。

携帯電話の充電できる場所を確認しておきましょう。ご使用の会社の携帯ショップ、駅、商業施設、場合によっては自治体も施設の電源を開放することもあります。常に携帯の充電器を携帯しましょう。同時にWi-Fiスポットもチェックしましょう。携帯ショップの他、自治体、病院など非常電源を確保しているところが、開放することもあります。他の人の迷惑にならないようにお互いさまで利用しましょう。

出張や旅行など、慣れない土地で被災する可能性もあります。事前に最低限のことは調べていきましょう。携帯ショップや自治体のサイトだけでも登録しておくだけで、スマートフォンの電池を気にせず情報収集ができます。

【4】情報収集のためにすること:大切な情報

給水場所をご存知でしょうか。「たぶん」では心配です。距離や行く方法はご存知ですか。停電の復旧より断水の解消がどうしても時間がかかります。飲料水に、生活用水と持ち出すにしても、備蓄にしても大変です。災害時給水ステーションや給水車による支援が受けられる場所、時刻は大切な情報です。

持病をお持ちの方で、体調が急変した時の相談先を覚えていますか?人工透析をしておられる方は、緊急時の連絡先をご存知ですか?救急医療を受け入れる医療機関を把握していますか?自分の体調管理は薬を飲んだり、食事に気をつけるだけではありません。緊急の連絡先も大切な管理の一つです。

退院するときや診察の時に、必ず説明を受けています。電話の近くにメモを貼るとか、携帯電話に登録するなど、お守り代わりにしておきましょう。処方箋薬を受け取った時に、薬局の緊急連絡先も明記してあります。時間外の対応もわかるようになっています。一緒に登録してください。

「困った時は誰かが助けてくれて、何とかなる」こんな考えはもうやめましょう。他人任せにしないで、自分が行動していかなければ災害時は乗り越えられません。お子さんがいるとか、高齢だとか、一人で行動することがちょっと困難だとか、お手伝いが必要な方は、遠慮なく「ヘルプ」を発信しましょう。「手伝ってほしい」と。家族でも、近所でも、親戚でも、知り合いでも、言わなければ通じません。普段は大丈夫でも、災害時は別です。困ったは困ったです。でも、そうではない人は助ける方になりましょう。できることは自分でする。普段から準備しておく。それも減災につながります。

夫婦 家具を移動する

5)普段から準備したいこと:安全対策

震度7の被害予想に対して、できるだけの対策をしておきましょう。

【1】減災のためにできること:家具の配置と固定

寝室には家具をなるべく置かないようにしましょう。必要であれば高さの低いものにして、必ず固定しましょう。また、その他の部屋も家具や大型の電気製品は固定しましょう。固定した家具の上に物を乗せては意味がありません。地震時に、倒れてきた家具の下敷きになったり、電気製品が通路をふさいで、避難できなくなったりしないように、出口までの経路を必ず確保しましょう。

照明器具は大丈夫ですか?家具の配置だけで、安全スペースを確保することもできます。家具の倒れてこない、照明器具の落ちてこない、窓ガラスが割れても飛んでこない場所を安全スペースとして確保することは、机の下に避難できない状況であれば、たいへん有効です。

【2】減災のためにできること:火災対策

通電火災をご存知ですか?停電時から復旧した通電時の火花が原因で発火する火災です。停電してしまうと、ついブレーカーを切ることを忘れてしまいます。避難するときにブレーカーを切り忘れて、帰る家が火災になってしまうと泣くに泣けません。ブレーカーを「感電ブレーカー」に変更したり、「感電ブレーカーアダプター」を設置して、震度5強以上で自動的にブレーカーが切れるように設定しましょう。

非常用持ち出し袋

6)普段から準備したいこと:防災備蓄

水や食料、生活用品をほんの少し、多く買っておきましょう。一回買い置きをしてストックを作れば、ローテーションさせていくだけで備蓄は完成します。

【1】生きていくためにすること:防災バッグ、防災ポーチ

持ち出し品には緊急度によって、0次・1次・2次と分類します。0次は常に携帯することが望ましいものです。女性向けに防災ポーチと呼ばれることもあります。男性の方も是非、お願いします。とても簡単に揃いますので、面倒がらずに、やってみましょう。

<0次(常に携帯するもの)>

・携帯電話の充電器(または予備バッテリー)
・飲料水(500mlペットボトル)またはマイボトル
・非常食(アメ、カロリーメイトなど)
・ハンカチ、ポケットティッシュ
・ポケットウエットティッシュ(ウオータータイプ)
・使い捨てマスク・救急セット(絆創膏・綿棒)
・常備薬・処方薬(処方箋またはおくすり手帳のコピー)
・ペン型の懐中電灯(ⅬEDライト)
・ホイッスル
・歯ブラシセット
・使い捨てカイロ・生理用品など

使い捨てマスクは避難するときの粉塵対策と、避難場所での感染症予防に必要です。ウエットティッシュは除菌タイプでもかまいませんが、目や口の周りなどデリケートな部分に使用する可能性もあるので、ウオータータイプをおすすめしています。懐中電灯は、スマートフォンを電灯代わりに使わないように、バッテリーの消耗を防ぐために持ちましょう。ピンポイントで照らせます。ホイッスルは緊急時に、声を出すより少ない息で音を出すことができます。また、防犯にもなります。

【2】生きていくためにすること:非常持ち出し袋

1次持ち出し品といわれるものです。1日分の避難生活がおくれる量が目安です。0次の防災バッグに加える。

<1次>

・ラジオ(電池とセット)
・軍手・雨具・カッターナイフ
・エマージェンシー毛布
・簡易トイレ・目隠しポンチョ・携帯ビデ
・飲料水
・非常食(調理不要・容器不要)
・タオル・バスタオル
・レジ袋・ビニール袋
・ビニールシート(敷物)

赤ちゃんやお子さんがおられるご家庭は、おしめや離乳食、哺乳瓶セット、着替えなど必要最低限のものをご準備ください。高齢の方はライナーや食事を温める加熱剤をご準備ください。敷物はシートより薄手のマット(マットレス)を使用されると、体にかかる負担が軽減されます。避難生活はトイレの問題といわれることもあります。特に女性にとっては深刻な問題です。

【3】生きていくためにすること:備蓄品

2次持ち出し品は避難生活をおくるためのストックです。この場合は、避難場所での生活に限定していません。停電と断水は継続していると仮定しています。

<2次>

・飲料水・折りたたみ式給水タンク・簡易浄水器
・非常食(アルファ米、缶詰、レトルト食品など)
・カセットコンロ・カセットガス
・鍋
・使い捨て容器
・箸
・スプーン
・ラップ
・簡易トイレ
・着替え

簡易浄水器を利用することで、生活用水を飲料水として利用できます。煮沸すれば、カップ麺などを非常食として利用できるようになります。

地盤沈下

7)その他地震の備えに関するQ&A

【Q1】長周期地震動って何?

地震で発生する2-20秒の長い周期で揺れる地震動のことです。周期とは揺れが1往復するのにかかる時間のことです。規模の大きい地震が発生すると、震源から離れた場所でこのようなゆっくりとした周期の長い揺れが生じます。東日本大震災の時に大阪で長周期地震動が確認されています。

建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があり、地震波の周期と固有周期が一致すると共振して、建物が非常に大きく揺れます。高層ビルは長周期の波と共振しやすく、共振すると、長時間にわたって大きく揺れます。また、高層階の方がより大きく揺れます。この揺れにより室内の、家具などが転倒したり、エレベーターの故障の原因となります。長周期地震動の揺れは震度ではわからないので「長周期地震動階級」で表されます。階級は1から4までです。階級4は最大で立っていることが困難な状態など震度7と同じような状態です。

【Q2】停電時の備えにオススメのものは?

(1)携帯電話の充電器

もうご存知の方も多いと思います。携帯電話の充電器にソーラーパネルを利用したものが、多く出回っています。価格も様々です。また、防災グッズのセットに、懐中電灯やラジオがひとつになったものにダイナモ式発電で携帯電話の充電も可能と紹介しているものもあります。予備バッテリーや充電器を持ち歩くなら、ソーラー式充電器を思いつかれるのもありだと思います。価格など幅も広いので、じっくりお考え下さい。

(2)発電機

ポータブル発電機は幾つかあります。燃料は自動車用ガソリンか、カセットガスを使用します。排気ガス等の問題により、必ず屋外で使用します。静音設計と表示があっても、かなり音は大きいですし、家庭用電気製品をすべて動かせるわけではないので、あくまでも非常用の発電機として参考にしてください。価格も10万円くらいが多いので、非常用としては金額も、使用場所も、燃料、置くスペースについても、よくよく考えてから購入してください。

(3)蓄電池

発電機と比較して、価格も半額程度です。名前の通り蓄電するものですので、使ってしまえば、停電時に充電はあまり期待できません。ただ、停電で全く何もできないよりは携帯電話の充電くらいできれば、という程度であれば十分役立つと思います。

(4)寒さ対策

エアコンは冷房と思い込んでおられる方も多いのですが、実際は暖房としても利用されています。夏の暑さは窓を開けるとか、扇風機を回すなどして、対応しますが、冬の寒さは厚着をしたり、使い捨てカイロを使用しても限界があります。家庭であれば電源を必要としない、灯油ストーブを利用されるご家庭もあると思います。温風ヒーターは灯油と電源と両方を必要としますが、灯油ストーブは必要なものは灯油だけです。

灯油は余裕のある量を購入しておきましょう。ストーブは熱源としても調理に使用できますので、有効に活用できます。また、灯油の管理が困難なご家庭はカセットガスを使用したストーブも販売されています。カセットガスをある程度まとめ買いする必要がありますし、調理の熱源としては利用できませんが、暖をとるには重宝します。寒い地域ではご検討ください。






この記事のポイント

【1】地震の大きさはマグニチュードで、揺れは震度で表され、震度7は最大値です

【2】震度7の地震で建物は倒壊し、インフラは壊滅的な被害が発生します

【3】普段から防災意識を持って準備すれば、震度7の地震でも被害を少なくできます

【4】家族で確認すること、情報収集の準備、家具の固定など地震対策をしましょう

【5】持ち出し品を準備し、水・食料・生活用品の備蓄を整えましょう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です