緊急時の震災に備える為に家族でできる5つのこと

震災は、家族が一緒にいるときに起こるとは限りません。震災後に家族と連絡がとれず、不安な時間を過ごさないようにするには、あらかじめ家族で話し合っておくことが大切です。 もしもの時に備えるには、家族でどのようなことを決めておけば良いのでしょうか。



1)家族で決めておくこと

「もしも」の時にどうすればいいか、家族みんなで話し合っておきましょう。特に日中、家族が別々の場所にいる場合、お互いの安否確認ができることは大きな安心につながります。また一度決めたことも、家族構成が変わったり、子供の成長などによって見直しが必要となります。定期的に家族で再確認する機会を持つようにしましょう。 【1】安否確認 震災の直後は、電話やインターネットなどがつながりにくい状態になります。家族が別々の場所にいるとき、すぐに連絡がつかないことを前提として、安否確認の方法を決めておきましょう。 (1)災害用伝言ダイヤル:171 指定した電話番号を使って1伝言30秒の録音と再生ができます。本人の声で録音できるので、聞いた人は大きな安心感があります。固定電話・携帯電話・公衆電話から利用することができます。災害発生時のみ提供されるサービスですが、無料の体験日があるので実際に使ってみましょう。 ・録音方法:171→1→家族で決めた電話番号(自宅など)を市外局番から→伝言を入れる(30秒) ・再生方法:171→2→家族で決めた電話番号(自宅など)を市外局番から→伝言を聞く(30秒) 操作ごとにガイダンスが流れます。家族で体験しておきましょう。 (2)災害用伝言板サービス:web171 自分の安否を100文字程度のメッセージで伝えることができます。相手の電話番号を入力してメッセージを確認することができ、災害伝言ダイヤルと相互連携しています。電話会社によって操作方法などが異なりますので、各電話会社のホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。 (3)災害用音声お届けサービス 災害用伝言ダイヤルの音声記録をパケット通信で置き換えたものです。特定の携帯電話番号に対してメッセージを録音すると、登録されたSMS(ショートメッセージサービス)メールが相手に送られます。それを見た相手がメッセージセンターに接続して、メッセージを聞くことができます。電話会社によって操作方法などが異なりますので、各電話会社のホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。 【2】連絡方法 被災地内の電話がつながらなくても、被災地以外との電話は比較的つながりやすいことがあります。また通話やメールのやり取りは困難でも、SNSが代替手段として役立つことがあります。 (1)トライアングル連絡法(三角連絡法) 被災地エリア内にいる家族同士の電話がつながらない場合、被災地以外の遠方の親戚や知人を通して連絡を取る方法です。あらかじめ遠方に住む親せきや知人、友人と相談しておき、もしもの時には誰を通して誰に連絡してもらうのかを決めておきましょう。お互いに協力し合えれば安心です。 (2)SNS Facebook、Twitter、LINEなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)は、電話やメールがつながりにくいときの代替手段として役立つことがわかっています。家族でも、もしもの時の連絡手段として使うSNSを共有しておくのは有効です。 【3】集合場所 家族が別々の場所にいるときのために、集合場所を決めておきましょう。自宅に集合できるのが望ましいですが、自宅のある場所や周辺の環境によっては、自宅に戻ることが必ずしも安全とは言い切れません。 (1)避難場所と、避難場所までのルートを確認する まず、自宅のある地域のハザードマップを確認しておきましょう。震災の時に、自宅周辺で起きる可能性のある危険について把握しておき、避難場所と避難場所までのルートを確認しておきましょう。避難場所までのルートは、複数確認できれば安心です。実際に歩いてみることも必要です。 自宅の立地によっては、震災後の津波や土砂崩れ、地面の液状化など二次被害の可能性も考えておかなくてはなりません。震災後には、まず自宅を目指すのか、避難場所を目指すのか、または自宅を経由して避難場所へ向かうのか、など、状況によっていくつかのパターンを考えておく必要があります。 (2)集合場所は具体的に決めておく 震災後の広域避難場所は多くの人で大変混雑します。集合場所は「避難場所の○〇小学校」と決めるだけではなく、「○〇小学校の正門前」「○〇公園の滑り台の下」などとピンポイントで決めておく必要があります。集合場所は、安全な場所をもう1か所決めておきましょう。必ずしも避難場所ではなくても、ハザードマップや近隣地域の地図を参考にしながら安全性を考慮したうえで、家族全員が知っている場所を決めておきましょう。 (3)集合時間も決めておく 集合場所で何時間も待ち続けたり、行き違いを防ぐために、集合場所に行く時間も決めておきましょう。例えば「午前10時と午後3時、30分待っても会えなかったら次の時間、または翌日の同じ時間」と決めておけば確実です。 (4)職場や学校から、徒歩での帰宅ルートを考えておく 徒歩で帰宅できる距離には個人差がありますし、状況によっては徒歩の帰宅が危険な場合もあります。職場や学校からの道のりとハザードマップを合わせて確認し、安全で無理のないルートを確認しておきましょう。徒歩での帰宅が長距離になる場合は、職場や学校に歩きやすい靴を置いておくなどの備えも必要です。 金庫

2)家の中の備えで欠かせないものは?

飲料水や食料品以外にも備えておくべき物があります。それらが置いてある場所と使い方は、家族みんなが知っておくようにしましょう。 【1】消火器 震災後は消防の到着が遅くなる場合もあります。迅速に初期消火ができるように、消火器を備えておきましょう。家族全員が、消火器の場所と使い方を知っておかなくてはなりません。マンションなど集合住宅には消火器や消火栓があるので、その場所と使い方を知っておきましょう。定期的に消防訓練を実施することが必要です。 【2】災害用トイレ 断水があると、水洗トイレの使用ができなくなります。特にマンションなど集合住宅では配管の確認ができるまで、水を流すことはできません。家族の人数分を1週間から10日分準備しておきましょう。災害用トイレを置いてある場所と使い方を家族全員が知っておかなくてはなりません。 【3】貴重品リストの作成と保管 震災後の各種手続きが円滑になります。特に再発行ができない証書などがある場合は、金庫などに入れておきましょう。自分の物だけではなく、家族全員の情報をリスト化しておきましょう。 ・免許証番号 ・自動車登録番号 ・パスポート番号 ・印鑑登録証番号 ・基礎年金番号 ・クレジットカード番号 ・カード会社の緊急連絡先 ・銀行口座番号と銀行の連絡先 ・各種保険の証券番号と保険会社の連絡先 などが必要です。 地震で隠れる女性

3)地震、その時に何をするのか

緊急地震速報が鳴ってから揺れを感じるまでは、わずか数~数十秒ですが、その間にできることもあります。家族一人一人ができることは何かを確認しておきましょう。 【1】緊急地震速報が鳴ったら 調理など火を扱っている場合はすぐに火を消します。靴下やスリッパなどを履き、ヘルメットや懐中電灯を持ちます。逃げ道を確保するために窓や玄関ドアを開け、人が通れる幅を確保できるように何かを挟んでおきましょう。 【2】揺れを感じたら ヘルメットやクッション・布団などで頭部を守り、固定されている丈夫なものにつかまって姿勢を低くします。あらかじめ家の中で、落下物や倒れてくる大きな家具などがない、危険の少ない場所を考えておき、家族が集まるようにします。その場所の近くに、懐中電灯やホイッスル、履物などを置いておくと有効です。 【3】揺れがおさまったら 大きな揺れがおさまったら、慌てずに次のことを確認しましょう。確認する順番は状況によって異なりますが、冷静に命を守ることを最優先に行動しましょう。 (1)自分の状況確認 落ち着いて、自分に怪我や異常がないか確認します。救助が必要な場合は声ではなく、音を出して救助を求めましょう。ホイッスルなどが手に取れれば使用します。ホイッスルがない場合は物を叩くなどして大きな音を出しましょう。自分に特変がなければ、そばにいる家族に怪我や異常がないか確認します。救助が必要な場合は、外部への救助要請をします。 (2)周囲の状況を確認 ガラスや物が散乱している可能性があります。足のケガに注意し、周囲の状況を確認します。夜間の場合、懐中電灯は必需品です。日頃から家庭内の数か所、手に取りやすい場所に設置しておきましょう。家の中の状況を確認後、可能な範囲で家の外の状況も確認します。近くで火事がないか、ガスなどの臭いがしないかなどの確認が必要です。また津波や土砂災害の危険がある場合は、早急に避難行動を開始します。 (3)家族の安否確認、情報の入手 一緒にいる家族と家の中、家の周囲に特変がなければ、不在の家族に安否確認をしたり、ラジオなどで情報を確認しましょう。自宅や自宅周辺に異常や危険が感じられる場合は、速やかに避難行動を始めましょう。 避難訓練 子供

4)子供に教えておくことって?

中学生以下の子供の場合は、近くにいる大人の指示に従うようにします。慌てて親を探したり、家に帰ろうとせず、大人と一緒にいるように教えておきましょう。 【1】揺れている間は 外にいる場合は、建物や壁・塀から離れて、頭をカバンなどで守り、低い姿勢で揺れがおさまるのを待ちます。そのあとに動けなくならないように、足も怪我をしないように守ります。 家の中にいる場合は、あらかじめ決めておいた家の中の安全な場所へ行き、頭を守って固定されている物があればつかまって、揺れがおさまるのを待ちます。 【2】揺れがおさまったら 落ち着いて、近くにいる大人の指示に従います。できるだけ1人にならず、むやみに動き回らずに親の迎えを待つようにします。そのためにも日頃から、親に行先を伝えておくことを習慣化しておきましょう。

5)防災カードってなに?

家族で決めた連絡や安否確認の方法、集合場所などを記入したカードを作り、家族全員が携帯しておくようにしましょう。 【1】子供にも必要? 1人で行動する機会が多くなっている子供には、大人と同じように、家族と決めたことを記入して持たせておきましょう。それ以外に子供と親との約束事があれば記入しておきます。子供の行動は、住んでいる地域によっても大きく異なります。都市部、山間部、沿岸地域など、それぞれに注意しなくてはならないことがあるので、子供の行動範囲に応じて決まり事を作っておくことが必要です。 【3】持病やアレルギーについて 震災後は、医療機関にかかることも困難となる可能性があります。持病やアレルギーについては、他人もわかるようにしておきましょう。特に子供や高齢者など、自分で十分な説明が難しい家族の場合は、重症化を防ぐためにも必要となります。 災害

6)震災の備えに関するQ&A

【Q1】震災発生時に、ガソリンスタンドは爆発する? ガソリンスタンドは、その性質から一般の建築物よりも耐火性・耐震性に優れています。全国には発電・給水設備を備えた「災害対応型給油所」が設置されていて、ライフラインの停止時には給油・給水を行います。 【Q2】「命のハンカチ」って何のこと? 自宅から避難する場合に、家族や近隣に無事を知らせるためのハンカチを玄関先に結ぶことにしている地域があります。そのハンカチを「命のハンカチ」と呼んでいるそうです。ハンカチではなくても、家族で決めた場所に安否と避難場所などを書いた張り紙などをしておくのも有効です。 【Q3】「防災ピクニック」とは? 震災時の防災シュミレーションのことです。家族で緊急地震速報のアラームが鳴ったところからの防災訓練をしたあと、非常持ち出しリュックを持って避難所まで行ってみましょう。お弁当代わりに非常食を外で食べてみます。実際にやってみることで、危険個所や足りない物事に気づくことができます。



まとめ

【1】震災時の対応について、家族で決めておきましょう。 【2】安否確認方法、集合場所などは、具体的に複数個決めておきましょう。 【3】家庭でも、緊急地震速報のアラームが鳴ったところからの行動を、シュミレーションしておきましょう。 【4】防災カードを作って、家族で携帯しておきましょう。

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