首都直下型地震に備えて!日頃から対策すべきチェック項目5つ

首都直下型地震は近い将来必ず起こるといわれています。現在は地震の被害をできるだけ減らすために、国を挙げて取り組んでいます。私たちが日頃からすべき対策は何があるのでしょうか。項目ごとにチェックしていきましょう。






1)首都直下型地震に備える

2011(平成23)年に首都直下型地震による被害想定が公表されました。これを受けて、政府は被害をできるだけ少なくするための「減災」の取り組みを始めています。

・建築物の耐震化
・建築物の不燃化
・安全対策による出火防止
・自主防災組織の育成・充実
・帰宅困難者対策
・ほぼすべての大企業のBCP策定
・避難所運営マニュアルの明確化

これらの減災目標は、政策や努力目標として具体化され実行されています。また、2013(平成25)年に東京都は「帰宅困難者対策条例」を施行しました。これは、都内の企業に努力義務として従業員向けに3日分の食料等の備蓄を求めています。

条例ではありますが、都内の企業に首都圏の広い範囲から多くの方が通勤されているので、首都直下型地震発生による帰宅困難者対策としては、とても効果のあるものです。このように国、地方公共団体の主導の下で首都直下型地震に対する備えは具体的に「減災目標」に向かって動いています。では、私たち個人で日頃から準備できる対策を確認していきましょう。

2)日頃からできる対策その1:情報を集める・共有する

事前防災の第一歩は正確な情報の収集と共有です。予想されている大きな災害ですので、落ち着いて作業できる時に、みんなで一緒にやってみましょう。多くの人がかかわれば、アイディアもたくさん出てきます。集めた情報は必ず共有しましょう。

【1】ハザードマップ・避難場所の確認

どんな災害でも事前に収集できる情報は多くあります。特に大きな被害が想定される首都直下型地震は、従来の収集方法では足りません。

パターン別に設定してみる

・曜日:平日、休日
・時間:通勤時間帯、日中、夜間
・場所:自宅、職場・学校、その他の立ち寄り先

知人宅、趣味のサークル、買い物、塾、その他など

それぞれをハザードマップで確認してみましょう。また、避難場所なども一緒に確認しておきましょう。東京都内を確認するツールとして「東京都防災マップ」があります。

【東京都防災マップ】http://map.bousai.metro.tokyo.jp/

これは災害時に帰宅支援ステーションや一時滞在施設を地図で確認できるサイトです。是非携帯電話に登録しておいてください。また、職場や学校から自宅までの徒歩帰宅ルートを把握しておいてください。

電車やバスを利用していると、案外ルートを把握していないことがあります。自家用車を運転して通勤している場合でも、高架道路が崩落した場合の迂回路を確認してください。

また、帰宅ルートもハザードマップで確認してください。帰宅不能な経路を選択しないように地図で辿ってみてください。

【2】家族の行動を確認

東京都帰宅困難者対策条例により職場で被災した場合、「むやみに移動しない」で、安全が確保されてから時間差帰宅することなどが求められています。学校も児童生徒等を施設内に待機させるなど、安全を確保するように対応します。

そして、災害が落ち着いたらそれぞれが帰宅する、または避難場所などで合流するという従来のシナリオは使えません。企業や学校は最長で3日分の備蓄を求められていますので、家族が合流するまでに、最長で3日間かかるということを家族全員が理解してください。

学校は児童生徒を責任を持って、直接保護者に引き渡しますので、保護者が職場や自宅、避難場所などから迎えに行くことになります。また、学校に通うお子さんのおられないご家庭は合流場所を決めておきましょう。

【3】複数の連絡方法の確保

固定電話・携帯電話の不通、メールの遅配が想定されていることもあり、条例でも企業に従業員の安否確認を求めていますし、従業員は家族と音声通話・メール・SNSなど複数の確認方法を決めるように促しています。首都圏は単身者世帯も多く、企業が安否確認を行うことが、遠くに離れた家族が行うより、確実で有効です。

このような取り組みがあることを従業員も把握し、家族に伝えておく必要があります。

ミネラルウォーター

3)日頃からできる対策その2:水・非常食の準備

地震が落ち着けば、生きていくための行動が必要になります。

水や非常食はローリングストックで賞味期限切れを防ぎ、季節の変わり目は入れ替えるなどこまめに対応しましょう。

【1】水の確保

(1)家庭・職場など複数の場所に備蓄

飲料水や生活用水の備蓄をしておられるご家庭も多いと思います。是非、職場にもお願いします。企業は従業員の飲料水の備蓄を努力義務として、条例で定められていますが、東京都以外はそれぞれの企業にゆだねられています。ロッカーにペットボトル1本でも、備蓄しましょう。

(2)折りたたみ式給水タンク・携帯用浄水器の常備

家庭や職場で備蓄するものに「折りたたみ式給水タンク」と「携帯用浄水器」を加えてください。場所をとるものではありませんし、給水車から給水を受けるときに容器は自分で準備しなければなりません。受け取った水は生活用水として利用できますが、飲料水には不適です。しかし、浄水器があれば飲料水に変えることができます。人は食べなくても飲料水さえあれば生きていけます。ぜひ、ご準備ください。

・折りたたみ式給水タンク

折りたたみウォーターバッグ6.5Ⅼ【マニュアル図解プリント】238円(税込)

この商品はマニュアルが本体にプリントしてあります。ポリ袋入りで、コンパクトですので、ロッカーに備蓄しておくにはおすすめです。また、容量は少ないのですが、とりあえずには十分の量が入りますし、値段も折りたたみ式給水タンクの中では安いことも、おすすめする理由です。

・携帯用浄水器

アーバンテック社 スーパーデリオス 300ml 2551円(税込)

川の水やお風呂の残り湯も飲料用にろ過できる浄水器です。シリーズの中で最も容量が少ないものをおすすめします。1本あたり最大200Lろ過することが可能です。容器の重さは58gです。値段もこのサイズと性能であればお得です。

【2】非常食

従来の3日分ではなく、1週間分を常備することを目標としましょう。調理不要のすぐに食べられるものを3日分以上準備することで、1週間分の備蓄は完成します。備蓄場所も家庭やその他の複数の場所に分けることなど、知恵を絞りましょう。

職場のロッカーにカップ麺を常備しておられる方もおられると思います。そんな方には発熱剤をセットにされることをおすすめします。80℃と少し低めですが、飲料水さえあればカップ麺を非常食として有効活用できます。もちろんカップ麺以外でもお茶やみそ汁など使い捨てカップなどあれば飲むことができます。

・発熱剤

株式会社協同 モーリアンヒートパックシリーズ 湯沸かしBОX 500ml 3110円(税込)

ペットボトルは高温で破裂する可能性もありますので、敢えて容器を入れ替えて使用するタイプをご紹介します。発熱剤は使い捨てですが、容器は繰り返し使えますので、発熱剤を複数準備されると便利です。なお発熱剤は6年間保存可能です。

防災用品を準備する女性

4)日頃からできる対策その3:持ち出し品

地震発生時に少しでも持ち出せる準備をしておくことで、その後の対応は大きく異なります。

【1】防災セットを全員が持ち歩く

女性の方には防災ポーチをおすすめしています。女性だけでなく、男性も防災セットを携帯することを強くおすすめします。街中で男性の方が身軽に行動される方が多いように思います。

出先で何とかなる、職場にあるから大丈夫ではなく自己防衛として、必要最低限は常に携帯してください。特に外勤や営業などで移動の多い方は自覚を持ってください。

男性用ということで非常食はアメではなく、少し食べ応えのあるものに変えました。携帯電話を懐中電灯の代わりに使用すると、肝心の通信機器として使いたい時にバッテリー切れの可能性がありますので、LEDライトを入れています。

<男性用防災セットリスト(バッグはお好みのものをご使用ください)>

・携帯電話の充電器または予備バッテリー
・ポケットティッシュ
・ウエットティッシュ
・使い捨てマスク
・ハンカチまたはミニタオル
・常備薬
・救急セット(絆創膏など)
・LEDライト(懐中電灯の小さいサイズ)
・ホイッスル
・非常食(シリアルバーやカロリーメイトなど)
・飲料水500ml×1本、携帯用ストロー型浄水器

<女性用防災ポーチとして加えるもの>

・生理用品、ライナー
・使い捨てカイロ
・歯ブラシセット
・ヘアゴム

従来のセットに、携帯用ストロー型浄水器を加えました。ペットボトルは空になった後、給水ボトルとして使えますので、飲料水に浄化するため携帯してください。

携帯用ストロー浄水器:mizu―Q ミズキュー 1490円(税込)

水道水以外は付属の粉末除菌剤をご使用ください。川や池、プールやおふろの残り水からでも、飲料水が作れます。

【2】持ち出し品リスト

<リュックサック(難燃・防水)に入れておくもの>

・懐中電灯(乾電池とセット)
・ラジオ(乾電池とセット)
・携帯端末用バッテリーまたは充電器
・簡易トイレ、目隠しポンチョ
・救急セット(救急絆創膏、常備薬)
・カッターまたはハサミ
・使い捨てマスク
・ポケットティッシュ
・ウエットティッシュ
・飲料水・携帯浄水器・折りたたみ式給水タンク
・非常食
・タオル・バスタオル
・エマージェンシー毛布
・歯ブラシセット
・雨具
・軍手
・ビニール袋・レジ袋
・ホイッスル
・下着セット
・携帯浄水器:Seychelle(セイシェル)携帯浄水ボトル600ml 6890円(税込)

今までご紹介した商品と大きく異なるところは、セシウム除去が可能です。アメリカのサバイバル用品ですので、バクテリア、化学物質、重金属とろ過できるものも徹底しています。念のため付け加えますと、今までにご紹介した浄水器でろ過された水は日本の水道水の基準をクリアしたものです。

・折りたたみ式給水タンク:ウォータータンク10リットル 513円(税込)

持ち手とコック式の注ぎ口がついています。満水にしても女性でもなんとか運べる重さです。運ぶ自信があれば20リットルのサイズもあります。携帯浄水器も折りたたみ給水タンクもかさばりませんし、いくつあっても良いものです。防災バッグ・ポーチのもの、職場に備蓄するものと少しずつタイプを変えています。ご自身で検討してみてください。

また、防災セット、ポーチと重複するものも多いのですが、家庭で休日または夜間に、地震が発生した場合を想定して入れています。首都直下型地震では大規模火災と津波、液状化、深刻な交通マヒが想定されています。

基本的に翌日以降すぐに自宅に取りに戻れないと考えてください。その他、アレルギー体質の方や、持病のある方、花粉症など一時的な症状の方でも、忘れないようにご準備ください。かかりつけ以外の医師や薬剤師が対応しても間違うことのないように、おくすり手帳のコピーを携帯してください。

高層タワーマンション

5)日頃からできる対策その4:「高層難民」問題

「高層難民」が予想されています。マンションの高層階に住む人々が避難場所に避難せず、倒壊を免れたマンションに自宅避難して生活をつづけることです。ここで最大の問題は、停電とそれに伴う断水、そして下水道が使えないことです。

最も深刻なことは、エレベーターの停止です。20階、30階を毎日複数回昇降することは、かなり負担です。従って必要な支援物資を受け取りに行く、給水ステーションまで往復する、建物外のトイレを使用するということをなるべくしないで避難生活を続けることになります。

【1】停電対策

地震による停電と聞いて、高層マンションで一番問題になるのは、エレベーターの閉じ込め事故です。特に首都直下型地震ではもし閉じ込められた場合、救助もなかなか難しく、時間もかかると想定されます。また、停電は東日本大震災を思い出される方も多いと思います。首都直下型地震では災害発生時だけでなく、その後も深刻な交通マヒが想定され、燃料の運搬に重大な懸念があり、停電解消から最低1週間は電力の安定供給に不安があるとされています。

<停電で最も困ること>

・照明
・冷暖房及び換気
・調理及び食材の保存
・情報収集

照明は懐中電灯で、調理はカセットコンロで対応しても、換気できないことは健康にかかわります。ですから、食材は非常食で加熱調理をせずに、対応されたほうが無難だと思います。

東日本大震災の時は、発電機を導入するなどして停電を1週間で解消しました。首都直下型地震では目標として1週間での停電解消を掲げています。ただ前述しましたように、電力の安定供給に不安があり、計画停電生活になる可能性はありますが、ひとまず1週間どうにか暮らす対策が必要になります。そこで蓄電池の導入を検討されてはいかがでしょうか。

・蓄電池:suaokiポータブル電源G500 84240円(税込)

家庭用の蓄電池で車充電、ソーラー充電、ACアダプタ充電の3つの充電方法が可能です。別売りでソーラー充電も可能です。お値段も結構しますので、無いよりはという発想で検討してみてください。

気をつけることは、停電中に蓄電した電気を使ってしまうと、充電方法がほとんどないので、通電するまで持たせるしか使えないのですが、計画停電時には威力を十分に発揮できると思います。

【2】断水の対策

高層建築物は停電で全てが止まってしまいます。水道も例外ではありません。飲料水はもちろんですが、生活用水の確保が必要になります。日頃からできる対策として、水の備蓄をお願いします。ただ、備蓄だけで賄えないと思いますので、1日に最低1回は給水ステーションや給水車から水を受け取りましょう。

高層階からの往復は大変ですが、公的支援の情報収集も兼ねて、出かけられることをおすすめします。小さいお子さんや介助が必要な方がおられるご家庭は本当に大変ですね。一緒に出掛けて助けてくれる方や、水を運んでくれる方を確保することを真剣に考えてください。

断水で困るのが、お風呂やシャワーが使えないことです。体の清潔を保つために、ウエットティッシュで手足を拭くのはもちろんですが、タオルをお湯で湿らせて体を拭くなどしましょう。自宅でプライバシーの心配はないので、明るい時間帯にさっぱりしましょう。

髪はドライシャンプーを使って断水を乗り切りましょう。こまめなブラッシングで汚れを取るのも効果的です。

【3】下水道の破損

下水道の被害も深刻です。東日本大震災の時は液状化現象が発生した地域は随分長い間、下水道を使用することができませんでした。阪神淡路大震災の時も復旧が一番遅かったのは、下水道でした。

(1)簡易トイレ

断水ともかかわりますが、水の問題で一番困るのはトイレの問題です。防災の専門家は、「災害発生で最大の問題はトイレ」と言い切ります。対策として、簡易トイレをご準備ください。自宅ですので、場所はトイレを使用しますので、ビニール袋やシートなどを準備するだけで簡易トイレが完成します。ただ、使用後の処理が問題です。専用のふた付きバケツを準備し、定期的にごみとして処理する方が無難です。

(2)生活排水

普段の生活ではあまり意識していませんが、私たちは多くの生活排水を出しています。首都直下型地震では下水道も破損が想定されています。建築物の中で破損する場合、地下で下水道管の破損が発生する場合など。もちろん下水道処理施設も被害を免れません。

対策として、生活排水をなるべく流さないという「自粛」方針が最良と考えます。上の階が流すたびに、漏れた部分からというのも耐えられません。制約の多い生活ですが、お互いに迷惑をかけないことで、必要のない摩擦を避けた方が賢明だと思います。

洗濯物を片す女性

6)日頃からできる対策その5:リスクの軽減

関東大震災の経験から、最も懸念されているのは、大規模火災の発生です。

【1】電気やガスの元栓を閉めて避難する

火災の発生で最も高い可能性があるのは、意外にも停電が復旧した直後です。ブレーカーを落とさずに避難すると、電気が復旧した時に通電により火花が飛び、それが原因で出火する可能性が高いのです。特に、避難して留守宅であった場合、初期消火をすることもできず、火災が大きくなって外部から気付くことになります。

避難するときは、電気のブレーカーを落とすことやガスの元栓を閉めることを心掛けましょう。しかし、留守中に地震は発生するかもしれません。外出時や就寝時は、ガスの元栓は閉める。使用しない電気製品はコンセントから抜く、など細かいことですが注意しましょう。

この他、感電ブレーカーの普及をすすめています。

・感電ブレーカーアダプター:YAMORI GV-SB1 3980円(税込)

ブレーカーの近くに接着剤で本体を貼り付けて使用します。レバー突出型、レバー埋込型、扉付きタイプなど様々なタイプに対応します。反応震度も5強と6弱のどちらか選べます。これはブレーカーの取り換え作業を必要としない簡単なものです。

【2】備蓄の分散

ハザードマップで確認し、親戚や知人などネットワークを作って、お互いの備蓄を分散させましょう。その際、歩いていけるか確認することも大切です。後でもめないように、ローリングストックなど管理のルールを決め、そして人間関係を良好に保ちましょう。

【3】家の中を片付ける・不要な資産の整理

なかなかできませんが、やはり家の中を片付けることは減災につながります。地震で物が落ちてこない、通路をふさがないためには、不要なものを処分することしかありません。また、身軽に暮らすことで、見えてくることも多くあります。この際です、ご決断を。

7)日頃からできる対策その6:配慮が必要な方

【1】高齢の方

持ち出し品の準備など大変だと思いますが、大切なことですので、できる範囲でご準備ください。玄関近くにリュックサックに入れてキャリーカートを準備することで、すぐに持ち出せます。

避難場所まで行く自信がない場合は、近くの一時避難施設や駅など1人にならない場所に移動しましょう。落ち着いてから、先のことは考えましょう。連絡先は、親戚の方やご近所の方、趣味の仲間など複数をメモして持ち出し品にいれましょう。遠くの方でもかまいません。必ずご準備ください。

【2】女性の方

持ち出し品に化粧品セット、ヘアケアセット、ハンドクリーム、生理用品など入れてください。首都直下型地震は1週間が目安です。公的支援が本格化する、停電の解消など、従来の災害であれば3日間で何とかなったことが、被害が大きいと想定されるので1週間を目標としています。そして悲しいことですが、治安の悪化が想定されています。必ず複数の人数で行動しましょう。ホイッスルを身につけてください。

【3】お子さんのいらっしゃる方

赤ちゃんがいるご家庭は、おしめやおしりふき、粉ミルクや、哺乳瓶、哺乳瓶の洗浄セットの他、月齢によっては、離乳食と短い期間ですが大切な変化の多い時期です。荷物も多くなりますので、安心してお手伝いをお願いできる方を探しておきましょう。災害時に急にお願いしてもお互いに困るので、日頃からお手伝いやちょっとしたお願いを頼めるところを確保しましょう。

そして、治安の悪化によるリスクを、年頃のお子さんがいらっしゃるご家庭は、ご本人にわかるように説明をお願いします。男の子さんも例外ではありません。小さいお子さんも含め、幅広い年齢層の方がお互いに助け合い、護り合いましょう。

【4】大学生など単身者世帯の方

連絡先を確保してください。発信できるようになれば、誰でも構いません「生きてる」と知らせてください。実家でも、友達でも、バイト先の店長でもとにかく連絡してください。浸水被害の際に自衛隊の救助ボートからインスタに投稿した強者もいます。

家を持つ

8)首都直下型地震に関するQ&A

【Q1】どうして「首都直下型地震」って大問題なの?

東京には様々なものが集中しています。首都機能もその一つです。首都機能は何があっても停止することは許されません。そして、金融、経済、企業、教育研究機関が集中し、それに付随して人も物もすべてが集まっています。

そこに発生が予想されている地震は、今までに経験したことのないような巨大地震といわれています。想定される被害は、津波、液状化そして大規模火災です。関東大震災の経験から火災による被害想定が地震を大きく上回るとも言われています。

東京には首都圏の広い範囲から多くの人が集まっています。昼間人口が極端に多くそんな平日の日中に巨大地震が発生したらどうなるでしょうか。日本の国自体が壊滅的な被害を受ける可能性があります。そこが大問題なのです。

【Q2】「BCP」って何?

地震防災戦略の減災目標として、大企業のほぼ全てがBCPを策定するように具体的に示しています。このBCPについて少し説明します。

BCP(business continuity plan)は「事業継続計画」の略です。災害などの緊急事態が発生した時に、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画です。自社の災害被害を想定することから始め、「計画」というよりはマネジメント全般を指す意味で使われています。

2005(平成17)年にガイドラインが公表され、各企業では中小企業も含めて、対応を始めました。特に2011(平成23)年の東日本大震災を機に本格的に導入する企業が増えました。現在は国、企業、地方公共団体など多くで取り入れています。

個別のリスクに関するガイドラインも公表され、日本経済団体連合会による「首都直下地震にいかに備えるか―企業努力と行政・地域との連携強化に向けて」や厚生労働省による「新型インフルエンザ対策ガイドライン」があります。前者は突発的に被害が発生するリスクに関するもので、後者は段階的長期間に渡り被害が継続するリスク(感染症による人員不足が招く、水不足、電力不足など)に関するものです。

いずれにせよ計画を策定した後、運用され、見直し、改善を重ねていくPDCAサイクル(Plan→Do→Check→Action、計画→実行→評価→改善)を繰り返すことで、より有効で実効性のあるその運用団体専用のBCPになります。






この記事のチェックポイント

【1】首都直下型地震は近い将来起こるといわれ、国を挙げて減災に取り組んでおり、個人でも日頃からできる対策に取り組むべきです。

【2】帰宅困難者対策条例により、「むやみに移動しない」を念頭に、企業・学校・従業員・その家族はそれぞれに対応しましょう。

【3】首都直下型地震に対する備蓄は、1週間を目安に分散して、リスクの軽減を図りましょう。

【4】「高層難民」対策を例に、停電、断水、下水道の破損に備えましょう。

【5】普段から情報を共有し、お互いに助け合い、災害時に護り合えるネットワークを築いておきましょう。

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